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幼馴染と行くあべこべ世界  作者: ミルフィーユ
第一章:学校編
45/124

#45:体育祭の種目

書くことないなー。そういえば行事関係何もやってなかったなーという思いつきで書いた回になります。次回から体育祭の話になります。

「おはよう、委員長」

「おはよう、渉。今日も相変わらずたくさんの女子を侍らせているのね」

「いや、そういうわけじゃないけど」


 朝、教室に入るといつも通り委員長が席に座って本を読んでいた。おはようと挨拶をすると、俺をいじる言葉もつけながらも挨拶を返してくれた。委員長に何の本を読んでいるか聞いてみたところ、どうやらラノベを読んでいると言われた。ちなみにタイトルは教えてくれなかった。五月が委員長から素早く取って中を見ていたのだが、顔を真っ赤にしてそのまま彼女に返してしまった。一体どんな本だったんだろうか?


「絶対見ちゃだめだよ!」


 と五月に強く念を押されてしまったので、彼女の本のタイトルを見るのはあきらめた。一瞬どんなジャンルか想像ついたんだけど委員長がそんなもの持ってこないよなぁ?




「えーそれじゃあHRを始めます。皆さん今年も体育祭が開催されます。種目は例年とは変わりません。特別な種目は何に出たいかを、このプリントを見て矢部さんに伝えてください」


 そう言うと、HRの話は終わりらしく先生は教室から出て行った。


「あなたはどの種目に出るのかしら?それとも怠けてどれにも出ないで応援しかしない感じかしら」

「俺か?何らかには出ると思うけど」

「本当ですか!?流石です渉君」


 何が流石なんだろうか?そう思っていると優が驚いたような表情をしていた。


「男子は別に応援だけでいいんだよ!?別に出てもいいんだけど、みんな出ないよ?」

「そうなのか?」

「うん、だって疲れるしね。僕の場合は体が弱いから医者から止められてたのが大きいかなぁ」


 なるほどなぁ。優は仕方ないにしても、この学校の男子生徒は出ないのか。だがしかし俺にはそんなこと知ったことではない。女子に囲まれて運動できるんだぞ。さり気なく、くっついたりすることも……あ、それやった瞬間に暴走しそう。


 まぁ、それは無理にしても近くで眺めることぐらいならできるだろう。それに、たまには体を動かさないと鈍っちまうからな。そういう意味でもこの体育祭はいい気がする。種目がいくつか提示されたのだが、俺はリレーに出たいと委員長に言っておいた。まぁ、流石に長距離走るのは無理だし、綱引きとか玉入れとかはそこまで運動にならない気がした。


「えっと、じゃあ僕は玉入れでもやってみようかなぁ?」

「お、いいじゃん」

「確かに、無難なところだとそれぐらいね。分かったわ」


 優は俺と同じ種目に出たがっていたが、流石にリレーに出るわけには行かないので渋々といった感じで玉入れに参加することになった。男子生徒はこのように自由参加だが、女子生徒は長距離や選抜リレーなどを除けば、大体の種目に出なくてはならないため、結構大変だ。


「僕、女子じゃなくてよかったよぉ」


 と優がプルプル震えながらそう言っていた。まぁ確かに優の体じゃこの種目すべてを出ろっていうのは無理な話だからな。そういえば他のクラスの男子は出るのだろうか?まったく噂を聞かないんだけど。愛結先輩や光沙先輩に対してナンパまがいのことをしていたあの先輩だけは顔合わせたくないけど、まだ会ったことのない男子生徒は見ておきたい。どんな性格なのか知っておきたいしね。これが体育祭での小さな目標である。


 じゃあ大きな目標は何かって?そんなの楓たちも含めて、全てのクラスに勝って優勝することだ。やるからにはやっぱり勝ちたいからなぁ。


「渉君、絶対楓ちゃんたちのクラスに勝とうね」

「おう、頑張ろうな桜」

「うん」


 楓と同じく元幼馴染である、桜も楓のクラスには負けたくないようだ。俺たちのクラスと楓のクラスどちらが勝つか。それは俺にもわからない。


「……一応他のクラスもいるのだけど。あ、自分の世界に入り込んじゃってるみたいね」


 委員長が何かを言っているような気がしたけど、気にしないでおこう。

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