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幼馴染と行くあべこべ世界  作者: ミルフィーユ
第一章:学校編
38/124

#38:中里 優

優君再登場です。他のクラスの男子生徒については出すかもしれないし、出さないかもしれません。

王女キャラ入れようかなぁ、と思ってたり。入れるか入れないかで割と世界観変わるので希望があれば教えてほしいです。

「おはようございます、渉君」

「おはよう五月」

「五月ちゃん、渉に近づきすぎじゃない?」

「朝から修羅場だね。渉を取り合う2人の幼馴染ってとこか」


 五月と碧と千佳姉の3人と恋人になった翌日、五月が家の中まで入ってきたことによって事は起きた。五月が腕を組んでキスを迫ろうとすると、空いているもう片方の腕を使って五月と同じことをしてきた。桜に助けを求めようとしたのだが、彼女はニヤニヤしながらこちらを見ており、この状況を楽しんでいるようにも見えた。


前世だったら、なんだあいつと言われているところだけど、こっちでは他の女性からの彼女たちに対する嫉妬の視線を感じ取ってしまうため、なんともいえない気分になる。



 学校に入ると、文句を言い続けていた楓を、途中で合流した由衣に宥めてもらって教室に入った。教室に入ると先に来ていた何人かの女子生徒に挨拶をされたので、笑顔で返してあげると顔を真っ赤になって背けていた。少し前までなら、顔を背けるだけだったのに大きな進歩なのかもしれない。

 

 教室で、五月と委員長の2人と昨日の話をしていると廊下が騒がしくなった。


「渉君久しぶり!」


 声のする方を見てみると、そこにはこのクラスのもう一人の男子である中里 優がいた。息は絶え絶えで、少し辛そうだけど。


「おう、久しぶり。それよりも大丈夫か?」

「うん、大丈夫かな。久しぶりに渉君にあえて嬉しいんだもん!」

「そ、そうか」


「きゃあああああ!2人がまた見れるわよ!」

「眼福!」

「生きててよかった」


 周囲の女子がまた騒ぎ出した。俺と優をカップルにしようとする人もいて、それを治めるのに少し時間がかかった。俺自身――いや、五月と委員長も周りにそう言ってたんだけど優が強く否定しなかったこともあり有耶無耶になった。若干視線が熱っぽいのは気のせいだろうか。確かに、優は美少女にも見えなくはないが俺は男と付き合う趣味はないからな。ちなみに委員長に何か言われるかと思ったけど、優との点においてがいつもの毒舌が活かされることはなかった。


「そういえば、体調がある程度よくなったから毎日学校に来れるよ!」

「大丈夫なのか?」

「うん、渉君も毎日登校してるし、僕も見習わなきゃって思ってね」


 さっきも疲れている感じだったし、俺が毎日来てるのを知って無理をさせちゃってるんじゃないだろうか。本人が大丈夫と言っているので、無理に止めはしないけど一応気を配っておこうと思った。


 お昼の時間になると、優と一緒にご飯を食べた。後で聞いた話だが、楓たちも来ようとしていたのだが教室前に他クラスの生徒が集まってしまって中に入って来れなかったみたいだ。


「そういえば、桃乃さんってSA•KU•RAさんですよね!?ファンなんです」

「うんそうだよ。ありがとう」


 優が桜に握手を求めると彼女はニッコリと笑いながらも握手をしてあげていた。握手をしてもらったとの優は凄くうれしそうだった。何か少し嫉妬してしまったので、さり気なく桜の方に手を出すと彼女はにやにやとしながらもそっとその手を取ってくれた。




「そういえば、渉君は彼女何人もいるんですよね?僕まだ好きとかそういうのが分からなくて」


 優が突然そう言った。この世界の教訓として、良さそうな女がいたらとりあえず囲っておくみたいな風潮がある。別に俺はそうではないし、全員がそうという訳でもないんだけど。優は恋愛に対しても消極的というか興味はあるけど、不安な部分が大きいらしい。


「誰かいないのか?一生傍に居たいみたいな女の子」


 あえて、後ろの部分を強調させてもらった。何でとは言わないけど。しばらく優は考えていたけど、思い当たる節はなかったみたいだ。焦る必要はないし、ゆっくりとその問題に向き合っていけばいいよと軽く助言をしておいた。


「うん、そうだね。僕頑張ってみるよ」


 優はそう言うと俺の方を見てそう言った。ところで彼は何を頑張るんだろうか?焦らなくていいって言ったはずなんだけどね。

次回は少し考え中です。前書きで述べた王女キャラを出すかもしれませんし、既存のキャラにスポットを当てるかもしれません。

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