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幼馴染と行くあべこべ世界  作者: ミルフィーユ
第一章:学校編
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#12:クラスメイトの男子

クラスメイトの男子です。前にも書きましたが、主人公の通っている学校は各クラスに2人ずつ男子がいます。(他の学校にはあまりいませんが)

「今日も学校か」

「朝からそんなこと言わないの」

「でも渉君はちゃんと学校に行っているほうだと思いますよ。カッコよくて自慢の幼馴染です!」

「そ、そうか」


 五月は俺に笑顔でそう言ってくれた。前世で五月にここまではっきりと言われたことが無かったので少し恥ずかしかった。


「何か負けた気がする」

「そうかな?私的には楓ちゃんに勝てる自信ないけど」

「おっはよー!」


 後ろから由衣が走ってきた。彼女はいつも通り元気な様子で俺たちに挨拶した。学校に入ると俺と五月は2人と分かれて教室へ向かう。最初は戸惑っていたけれど、女子の視線にもある程度は慣れてきた。




「おはようございます」


 今日もいつも通りHRを受けていたのだけど、途中で男子生徒が入ってきた。身長は少し小さめだが、一目見ただけで優しそうな少年という印象を受けた。彼の名前は中里 優。


「渉君!心配だったよ大丈夫だった?」


 といって俺に抱き着いてきた。しかし優はかなりの美少年だ。一応学年は俺と同じはずなんだけど、それを感じさせない童顔である。しかし、すぐに咳き込んでしまった。彼はもともと病弱らしく、よく学校を休むのだとか。


「久しぶりに登校したけど、視線が痛いよ……」

「はぁ、久しぶりに見たこの絡み」

「いいよーもっと抱き着いて」

「目の保養になるわー」


 何か周りの女子たちの視線がいつもよりも好意的な気がするのだが。HRが終わった他のクラスの生徒もこの教室に来てるし。やっぱり他のクラスの男子生徒は来てないのだろうか。そもそもこの学校に来てから、始めて会った男子生徒が優だ。それほど他の生徒は来ないのだろう。それが珍しく2人もいるのだから納得ではある。


 俺と優の席は隣でもなく、離れている。これは男子の隣になる女子の確率を上げるためだという。優は授業中ずっとビクビクしながら話を聞いていた。国語の時間で教科書を読むときに当てられていた時なんか凄い慌てようだった。あの先生、男子生徒の声が聞きたいとか言っていつも俺が当てられるんだよな。そんな先生が優を当てないわけがなかった。ちなみに今日は俺は当たらなかった。


 他の授業でも当てられていた。ただ彼は授業に余り出ていないこともあってか、全くついてきていない様子だ。女子の視線に怯えて授業を受けていた俺と姿が重なった。俺もこの環境に慣れたもんだな。


「渉君お昼食べよ」

「私も食べたい!」

「私もいいかしら?」

「勿論いいよ」

「そういえば、楓も来るんだけどいいか?」


 お昼の時間、優は俺に一緒にお昼を食べようと言ってきた。ただ、今日もいつも通りのメンバーで食事をすることになっていたため、その趣を伝えた。彼は女子の視線に晒されるのが得意ではないようだったが、別に女嫌いという訳でもないようだった。そのこともあってか普通に構わないとのことだった。


「女嫌いな男の人のほうが多いわよ。貴方たち2人は例外ね」

「そうだよ!」


 委員長も五月もこう言っているし、その事実は間違いではないのだろう。楓たちが来た後、最初はビクビクしていたけれどだんだん馴染んでいった。




「じゃあ僕はこれで」


 そう言うと彼は車に乗った。容態がある程度回復したため、今日学校に来れたらしい。ただ、連日登校するのはまだ厳しいらしい。いずれ毎日登校出来るようになりたいと意気込んでいた。


 優を見送った後、家に帰ると何やら騒がしい。俺たちが帰るといつも通り碧が来たのだけど、その後ろを3人の女子付いてきた。


「碧ちゃん本当にお兄ちゃんがいたんだね」

「妄想かと思ってた」

「イケメン」

「だからいるって言ってたでしょ!」


 碧が彼女たちに少し大きな声で言った。


「あ、騒がしくしてごめんねお兄ちゃん。皆行くよ」


 そう言うと碧は3人を連れて自分の部屋に入った。


あべこべ世界の男子を書いてみました。優はこれからも主人公の親友枠として書いていきます。他の男子についてもしばらくしたら書きます。この小説で書いてほしい内容などがあったら教えてください。参考にさせていただきます。

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