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理想の女性  作者: saika
3/10

キャッキャっ♪とはしゃぐ彼女の姿を見ていると、僕まで嬉しくなってしまう。


いつも近寄ってくる彼女達は化粧が濃くて、その匂いもダメだった。


話し方も相手を煽てる為にオーバーリアクションばかりで、うんざりしていた。


でも彼女はナチュラルメイクで、仕種も可憐だ。


まさに僕の理想の女神!


僕は自分の気持ちが彼女に向いていることを自覚していた。


その後、合コンが終わるまでずっと彼女と話をしていた。


僕がずっと成績で1番を取り続けていること。


本当は運動はあまり得意ではないけれど、努力で何とかなったことなど。


彼女は終始笑顔で、聞き入っていた。


だから思いきって、帰る時に彼女に言った。


「あの、また話をしたいから、ケータイの番号とメルアド教えてくれないかな?」


自分から申し出ることははじめてだった。


「良いですよ。わたしもまた、あなたと話がしたいですから」


彼女は笑顔で、受けてくれた。


それから彼女との付き合いがはじまった。


毎日メールをして、電話をした。


休日なんかは二人っきりでデートをした。


僕はハッキリと気付いていた。


彼女に惹かれていることを。


そして彼女もまた、僕に興味を持ってくれていることに。


デートはいつも、僕の言い出した所に付き合ってくれた。


偶然にも、彼女が興味を持っていた場所と重なっていたからだ。


いつもお菓子を作って来てくれたり、お弁当も時々作ってくれた。


どれも僕好みの味で、嬉しかった。


まるで彼女と波長がピッタリ合うようだった。


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