表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
理想の女性  作者: saika
2/10

僕はそれまで恋愛をしたことが無かった。


現実には興味が持てず、ゲームを趣味としていた。


けれどオタクというほどではなく、ただ淡々とゲームをこなしていただけだ。


それでもゲームの量が本棚一つ分となると、やっぱりオタクと言えるんだろう。


その大半が恋愛シュミレーションと言うのも、輪をかける。


だからゲームの中の女の子に心ときめかせることがあっても、現実世界では一切無かった。


けれど彼女を一目見た途端、感じてしまった。


運命を―。


彼女とは合コンで出会った。


イタリアレストランを予約しての合コンだった。


そこへ少し遅れてきた彼女。


大学生とは思えないほど可愛らしい服装と容姿をしていた。


「遅れてゴメンなさい!」


申し訳なさそうに上目遣いで謝る姿にも、胸がときめいた。


彼女は偶然にも、僕の向かいに座った。


自然と話しかけられる位置だったから、嬉しかった。


最初は軽い挨拶から。


そしてお互いの大学のことに話は移った。


彼女は有名お嬢様大学の2年生だった。


僕の通っている大学名を言うと、彼女は目を丸くした。


「スッゴイです! あそこの大学、超難問なんですよね?」


「まっまあ僕のとりえは勉強だけだから」


僕は彼女の驚く表情が見たくて、幼稚園からの名前を言った。


「だからエリートなんですね。将来は何になるんですか?」


「うん、一応弁護士目指しているんだ」


「カッコ良いです!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ