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短文  作者: 一ノ月
3/4

ことのは

 彼女は自分がいつから、なにゆえ、どうやってそこに存在しているのか、何も知らない。

 彼女にとってはそれは当たり前のことであって、疑問を持つ余地さえないのだ。


「    」


 彼女に言葉はない。凛と澄んだまるで一粒の雫が水面に吸い込まれるような音。それが彼女の声。あえて人の世界の何かに例えるなら、まるでそれは音楽のようにも聞こえる。

 彼女はずっと一人だ。成長することもなく、老いることもなく、ただひたすらにその場所で意識を持ち存在していた。彼女に食事は必要ない。彼女は一人ゆえに食べるという行為自体を知らなかった。

 そこには彼女以外、意識を持ち存在しているものはいない。彼女にとってここに存在しているのは

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