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拝啓サンタクロース様  作者: イソジン
第一章・一年目
8/11

ジューンブライド

他の小説書いてて更進遅れました

6月に入りそれまで人があまり来なかった教会に人がたくさん来るようになりました。どうやら結婚式をしているようです。


「良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

白い服を着た男の人と白いドレスを着た女の人は向かい合い、頷くと顔を近づけていきます。


「テーレーサーちゃん!なに見てるの?」

「わぁ!驚いた。」

ドアの隙間から式を見ていた渡しの後ろから話しかけてきたのはミレルヴァちゃんです。

「今、男の人と女の人が顔を近づけていったんだけどなにをしてたんだろう?」

「誓いのキスね。」

「誓いのキス??」


どうやら誓いのキスとは結婚式のときにするものらしいです。でもキスってどういう意味があるのでしょうね。

「ミレルヴァちゃんキスしたことあるの?」

「あ…あるよ!」

ミレルヴァちゃんはキスをしたことがあるみたいです。

「私したことないんだけどしてみたいなー、ミレルヴァちゃんしない?」

「な、なにいってるの?女の子どうしはしないのよ」

「じゃ、トレントくんかトーマスくんとするのね!」

「だめ!絶対ダメよ!好きな人としかしちゃいけないの」

「そうなんだ、それじゃミレルヴァちゃんは好きな人とキスをしたのね!」

「こ、声が大きい!!」

どうやらいつの間にか大きな声で話していたみたいです。怒られちゃいました。

「ごめんね。ミレルヴァちゃん」

「誰かに聞かれてたらどうすんのよ…」

誰も聞いていないと思うんですがどうなんでしょ。



「ミレルヴァはキスしたことあるのか…誰としたんだろ…」



声が聞こえた気がして振り向くとホウキが壁に立て掛けてありました。




「シスター、なんで6月になったとたん結婚式が増えたの??」

「ジューンブライドというのがあってね。6月に結婚すると幸せになるって言われているからよ。」

6月に結婚すると幸せになるみたいです。いいことを聞きました。ミレルヴァちゃんに伝えなきゃと思いました。


「ミレルヴァちゃん!」

シスターに話を聞いた後、台所で食器を洗っているミレルヴァちゃんのとこにいきました。

「どうしたのテレサちゃん」

「6月に結婚すると幸せになるんだって!そのキスした人と結婚しなよ!」

「嫌よ!それにまだ私たちの年じゃ結婚できないよ?」

「え?」

ミレルヴァちゃん曰く、結婚は18歳にならないとできないみたいです。後6年もありますね。


「そうなんだ。そういえばミレルヴァちゃんがキスした人ってだれなの?」

気になったので聞いてみました。

「…トーマスだよ。」

「そうなんだ!トーマスくんとしたんだ!」

「声が大きい!」

「あ、ごめんなさい。つい」

「本当に…、でも多分トーマスは覚えてないの。あのときはまだキスって知らなかったし。」

ミレルヴァちゃんは顔を赤くして話します。



ーードアの間から見ているトーマス&トレントーーーーーーーーー

「俺とだったのか…でもいつしたんだろ…。全然覚えてない」

「ミレルヴァが熱でて倒れてた時じゃないの?」

「あのときは確か俺がお粥あげてて…そのまま寝ちゃって」

「僕見てたけどイスに座ったまま前に倒れててキスしてたよ?」

「トレントォ…なんで言わないんだよ…。」

「わかってたのかと思ってた。でも事故だし、したにはいらないよ!ミレルヴァとしたからって落ち込むなって」

「したにはいらないのか…」

トーマスは嬉しいような悲しいような感情におそわれていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


トーマスくんの声がドアの方から聞こえた気がしました

「今、トーマスくんの声聞こえなかった?」

「ト、トーマス?嘘…今の聞かれたの…」

ミレルヴァちゃんがさらに赤くなります。

「あれ、でもいなかった。聞き間違えみたい」

「よかった…トーマスには内緒ね。」

「わかった。あ、皿洗い手伝うね!」

ミレルヴァちゃんの顔が普通の色に戻ったのを確認してから、私はミレルヴァちゃんとお皿を洗いました。



いつか私も結婚できたらいいな…
















人生一回(だといいですね。)の結婚は縁起のいい日にしたいですね。

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