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拝啓サンタクロース様  作者: イソジン
第一章・一年目
5/11

バレンタインデー?

他の小説書いてて遅れました。

バレンタインの話です!

2月13日、昨日もお買い物に行ったのに今日も私はお買い物に来ていました。ですが今日のお買い物はミレルヴァちゃんと二人っきりです。なぜなんでしょうか。


「ねぇ。ミレルヴァちゃん。なんで昨日も買い物いったのに今日も行くの??」

「町についてからのお楽しみ!!」

ミレルヴァちゃんは楽しそうに言っていました。きっと何かあるんですね。


町につくと昨日とは様子が違いました。お菓子屋さんをかわきりに町にはハートのクッキーやチョコがたくさん並んでいました。

「ミレルヴァちゃんが言ってたお楽しみってこれ??」

「そうだよ。ここの町バレンタインの前の日すごいんだ!」

ミレルヴァちゃんは腕を組み誇らしげに答えます。いつも私に何かを教えるときはこうするのです。


でも…「…バレンタイン?ってなに??」

「え…うそ」とてもビックリしているみたいです。バレンタインってどういう日なんでしょうね。


一通り驚き終わったミレルヴァちゃんはバレンタインについて教えてくれました。どうやら好きな人やお世話になっている人に気持ちを伝えたり、チョコやクッキーを渡す日らしいです。


でも好きな人ってどんな人でしょ。

「好きな…人ってシスターとか?」こんなときは聞くのが一番はやいです。

「いやいや、違うよ。シスターはお世話になってる人でしょ。好きっていうのはもっとこう。なんかすき!!って暖かくなる感じ、わかる??」


説明になっていません。でも暖かくなる感じはわかる気がします。あの夜サンタさんに助けてもらったとき感じた気がします。

「サンタさんになったやつかな…じゃ、私はサンタさんが好き??」

ミレルヴァちゃんは首をひねっています。あれ、なんかおかしいのでしょうか。

「サンタさんは私も好きだけど、その好きじゃないんだよ。」

好きにはどうやら違いがあるようです。難しいです。でも違うのかな…?


「まー、とりあえずトーマスとトレント、シスターに買っていこう!」

「そうだね。じゃ、ミレルヴァちゃんはトーマスくんとトレントくんがすきなんだね!」

シスターはお世話になってる人だし、ミレルヴァちゃんはあの男の子二人にお世話になってないから…つまり好きな人ってことですよね??

「ち、ちがうよ!トレントはともかくトーマス何て!好きなわけない!!」

ミレルヴァちゃんは頬を膨らませて怒っています。トーマス何てっていうのが少し気になりました。


その後、私たちは別々にバレンタインのお買い物をしました。


私は一足先に買い物を終え、ミレルヴァちゃんを待っていました。そこに袋を持ったミレルヴァちゃんが歩いてきました。

「テレサちゃん!はやかったね。なに買ったの??」


「教えない!」

実はミレルヴァちゃんにも買っているので教えるわけにはいかないのです。不思議そうな顔で私を見つめるミレルヴァちゃんが怖かったです。


合流地点から帰ろうとすると、ふとお花屋さんに目がいきました。このお花屋はこの前、ただでお花をくれたところです。チョコも多めに買ったのでお兄さんに渡してもいいかもしれませんね。


「やぁ、これはこの前のお嬢ちゃん。バレンタインのお買い物かい?」お兄さんが気さくに話しかけてきます。


「あの、この前お花ありがとうございました…ちょっと早いですがこれ良かったらもらってください。」

「おr…僕にかい?ありがとう、テ…お嬢ちゃん。」

お兄さんはビックリしたのでしょうか。ときより言葉をつまらせながら話していました。お兄さんに手をふって町を後にしました。


教会に近づくとテレサちゃんは袋を隠すよう私に言いました。

「明日までは誰にもいっちゃダメよ?サプライズ感が大切なのよ。聞かれたらテレサちゃんは私に合わせて頷くだけでいいから」サプライズ感?またわからない言葉ですがとりあえず頷けばいいみたいですね。

「うん。わかった」


教会につくとトレント君が近くまで来ました。

「どこ行ってたの??」

ミレルヴァちゃんが答えます。

「ちょっとお散歩~」

私はそれに頷きます。

「そっかー、お昼御飯できてるから早く食べ行こう。」

トレント君はそういうといってしまいました。うまく隠せたようです。


この日は、トーマスくんがいつもと違ってシスターのお手伝いを私より率先してやっていました。そしてチラチラと私やミレルヴァちゃんを見ています。

「トーマスくん、私に何か用?」聞いてみました。

「い、いや。何のようでもねーよ。お前ら今日は手伝わなくていいから」

手伝わなくていい日とかあるんでしょうか?

ミレルヴァちゃんはトーマスくんのその様子見ると私の方をみて笑いました。何かに気づいたんでしょうか


「トーマス、チョコが欲しいから私たちに優しくしてんのよ。笑っちゃうわね。どーせだからお言葉に甘えさせてもらいましょ?」耳元でミレルヴァちゃんはそう言います。


私はチョコを頷きその言葉に甘えさせてもらうことしました。



次の日、私たちはトーマスくん、トレントくん、シスターにチョコを渡しました。


「ありがとう!ミレルヴァ、テレサちゃん」トレントくんはいつも通りのテンションで喜んでいました。さすがトレントくんです。


「チョ、チョコなんか嬉しくないぞ…」トーマスくんは嬉しくないようです。

「ふーん。じゃいらないわね。」ミレルヴァちゃんがトーマスくんからチョコを取ります。

「え、あ、いや!ごめんて…うれしいです。うれしいからとらないで…」トーマスくんは慌てています。

「素直にそういえばいいのよ。昨日だって貰えるように頑張ってたんだからww」ミレルヴァちゃんがいじめっこの顔をしています。

「ごめんなさい…」

「良くできました。はい。」

「ありがとう…ミレルヴァ、テレサありがとう」

二人ともすごく仲良さそうです。


「ミレルヴァ、テレサ。ありがとうね。はい。これは私からよ。」シスターもみんなに用意していたみたいです。


「それと~ミレルヴァちゃん。はい。」

私はミレルヴァちゃんにも渡しました。

「なるほどそういうことね。私からも。はい!」

ミレルヴァちゃんも私に用意していたみたいです

「ミレルヴァちゃんも同じこと考えてたんだねw」

「そうみたいねw」


バレンタインはいい日ですね。みんな笑顔です。でも後一人渡したい人がいます。

「シスター、あのチョコをサンタさんに渡したいのですが…」

「そうだね。文字も書けるようになったんだ、手紙も書きな。」

「はい!!」こうして私は初めてサンタさんに手紙を書くことになりました。


拝啓サンタクロース様


お久しぶりです。サンタさんのおかげで私は幸せです。文字も数字もわかるようになりました。ありがとうございます。


好きです。


感謝を込めてテレサより



「テレサからか、まぁ文字がかけるのも数字が書けるのもわかってたけどなー。でもこの前バレたかと思ったけどバレてなかったか。よかったー、にしてもチョコ2つもらっちゃったな…」


「バレないように気を付けなよ。サンタさんがこんなところで働いてる何て知ったら…」


「わかってるよ。シスター」

























読んでくれてありがとうございます。

まだ続きますよ

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