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拝啓サンタクロース様  作者: イソジン
第一章・一年目
4/11

お手伝い

ちょっと忙しくて投稿遅れました。

いい子にしていればサンタさんに会えると聞いた私は毎日お手伝いをすることにしました。

と、いっても私は文字とか数字とか、まったくわかりません。まずそこから勉強しなきゃいけないみたいです。


シスターは簡単な文字からゆっくり教えてくれました。

2ヶ月もあれば生活に困らないくらいには覚えられそうです。文字を覚えたらサンタさんに手紙を書こうと思っています。


3日に1回、ミレルヴァちゃん、トーマスくん、トレントくんは町に食品や消耗品を買い物に行きます。私はまだいっちゃダメとシスターに言われていたのでいつも見送っていました。


私が教会に来て1ヶ月たったとき、やっとシスターが町に買い物にいくことを許してくれました。


「テレサちゃん、やっと一緒にお買い物に行けるね!」

ミレルヴァちゃんはすごく優しいです。たまに文字を教えてくれたりお花を一緒に摘みにいってくれたりします。それにすごく元気です。いつも買い物のあと大きな荷物を持って帰ってくるのですが、男の子の二人は疲れているのにまったく疲れていません。


「これで俺らもあんまり帰り疲れないですむな、トレント…」

「そーだねトーマス。僕も少し楽ができそうでうれしい…」

二人ともあんまり買い物は好きじゃなさそうです。何かあるのでしょうか…


町へは30分ぐらいかかります。町までの道は1本でたまに人にすれ違う感じでした。その町は私が住んでた町とは違う町でレンガでできた家が多いなと思いました。歩いている人も幸せそうです。


「そこのお子様方!リンゴが安いよ!買ってかない?」

張りのある良い声をした女の人が私たちに話しかけます。いつもの値段がわからない私には安いかどうかはわかりません。


「本当だ!いつもより安い!じゃー、リンゴ2つください!」ミレルヴァちゃんがお金を女の人に渡します。買い物ってこうやってするんですね。私もやってみたいなと思いました。


「ねーねー、ミレルヴァちゃん。私もお買い物したい!」

ミレルヴァちゃんはいいよ。と言ってお金をくれました。安いか高いかはわかりませんがお金の計算はできるぐらいにはなったのでシスターが私のためにいくらか持たせてくれたようでした。


お金を持って少し歩くとお花屋さんがありました。赤いきれいなお花があったので買うことにしました。

「お嬢ちゃん見ないかおだね。ここに来るのは、はじめてかい?」

お花屋さんのお兄さんが話しかけて来ます。私は慌ててしまいミレルヴァちゃんの後ろに隠れました。

「これは失礼、恥ずかしかったかな。お詫びにこの花ただであげるよ。また来てね」

お兄さんは良い人でした。でもお金を使えませんでした…残念です


そのあとお肉屋さんでお肉を買ったり、八百屋さんで野菜を買ったりしました。結局お金は使えずそのまま持って帰ることになりそうです。


買った荷物は大きな袋で4袋分くらいになりました。私は1つもつのがやっとですね。

私が袋を持とうとするとミレルヴァちゃんがとめました。

「女の子は重い荷物持たなくていいの。男の子が二人いるでしょ?」少し笑っているのが怖いと思いました。


「結局、こうなるか…テレサの前なら持つと思ったんだけどな」

トーマスくんが肩を落とします。

「仕方ないよ…お金を預かるのはいつもミレルヴァなんだから…言うこと聞かないと僕たちのお金渡してもらえないから…」

トレントくんは諦めている感じでした。


「あれ、でもいつも買い物から戻ってくるときミレルヴァちゃんも荷物持ってなかった?」

「ああ、それはシスターに見つかったら怒られちゃうから途中でもつんだよ!だからテレサちゃんもシスターには内緒だよ?」

「う、うん!」

ミレルヴァちゃんは頭もいいみたいです。これでいつもミレルヴァちゃんが帰ってくるとき元気で二人が疲れている理由がわかりました。


そうして初めての買い物は終わりました。


あ、買ったお花はシスターにあげたら喜んでいました!私も嬉しかったです。今度はちゃんとお金を払ってサンタさんにあげたいな。と思いました。







ミレルヴァみたいな女友達みんなにもいるんじゃないでしょうか。私も友達を少しばかりイメージしているんですがなぜかそういう人に逆らえないんですよね。

次回はバレンタインのお話です!

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