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拝啓サンタクロース様  作者: イソジン
第一章・一年目
3/11

もう一度

続きです

今まで家の手伝いをしていてお父さんお母さんとぐらいしか話したことがなく、友達のいなかった私はトーマスくんたちが話しかけてくれたのがとても嬉しかったです。


「テレサ!朝ごはん食べたら川に行こうぜ!」トーマスくんはサンタさんから船のようなものを貰っていました。多分それで遊びたいのでしょう。


「ダメだよ!トーマス!テレサちゃんは今日きたばっかりなんだよ?川にいって落ちちゃったらどうするの!今日は私が教会の中を案内するのー」ミレルヴァちゃんはトーマスくんにそう言います。トーマスくんはシュンとして、しかたねーな。とごはんを食べるために寝床を出ていきました。ミレルヴァちゃんは女の子なのに強いみたいです。


「テレサちゃん朝からうるさくしてごめんね。あの二人いつもああだからさ、僕も大変なんだ。とりあえずごはんを食べに行こう?」トレントくんはとてもゆったり話す優しそうな男の子です。私は頷き朝ごはんを食べに行きました。


やっぱりまだ人と話すのは緊張します。。


朝ごはんは赤い色のした甘い匂いのするものを塗ったパンと牛乳でした。

「この赤いやつはなんですか?」私はシスターに聞きました。

「これはね、苺のジャムだよ。おいしいから食べてみなさい。」

シスターは丁寧に答えてくれました。


「はー?!テレサ、苺のジャム知らないのかよ!俺でも知ってるぞ、そんなこと」

「ちょっとトーマス!テレサちゃんに失礼よ。テレサちゃんに謝りなさい!」

苺のジャムを知らないのはそんなに変わっていることなのでしょうか。。。


「気にしないで食べようテレサちゃん。美味しいよ」トレントくんは二人が言い合ってるのも気に止めずごはんを食べます。私もそれに続いてパンをたべました

「…甘い、パンじゃないみたい…」つい涙が出ました。

パンを食べて泣き出した私をみてみんながビックリしていました。

「そんなに美味しいのかよ…ただの苺ジャムだぜ…」

「トーマス。ただの苺ジャムじゃないでしょ!シスターが作ってくれた美味しい苺ジャムでしょ!」

「こら、二人とも静かに食べなさい。テレサもっとたくさん塗っていいからね。」シスターは二人の喧嘩をとめると私に優しくそういってくれました。


朝ごはんからこんなに美味しいとは思いませんでした。とても幸せです。だからこんな幸せをくれたサンタさんにお礼を言わなければいけません。


「シスター、サンタさんにお礼を言いたいのですが…どうすればサンタさんに会えますか?」ごはんを食べ終わった後私はシスターに聞きました。


「テレサ、サンタさんに会いたいのかい?でもそれはできないねぇ…」シスターは残念そうな顔で私にいます。


「どうしてもお礼が言いたいんです。なんで会えないんですか?」つい大きな声を出してしまいました


「サンタさんさんはね。一年に一回、いい子にしている子のとこにしか来れないんだよ。」私はシスターが嘘を言っていないことがわかりました。とても残念でした。お礼を言いたい。そしてもう一度頭を撫でてほしいそう思ったのです。


「いい子にしていれば来年またサンタさんは来てくれますか??」

「ああ、やって来るさ。あいつはそういうやつだからね。昔からそうだったよ」

シスターは昔からサンタさんを知っているようでした。


そして私はこのときひとつ目標ができました。それはいっぱい良いことをして来年サンタさんに会うという目標です。私、頑張りますよ!






まだまだ続きますよ!

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