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拝啓サンタクロース様  作者: イソジン
第一章・一年目
2/11

新生活

続きです

それからサンタさんは私を町外れの教会に連れていきました。

「おーい、シスターいるんだろ?悪いんだけど出てきてもらえないかー」

サンタさんは真っ暗な教会に大声で話しかけています。


しばらくすると薄暗い電気がつきドアが開きました。


「やぁサンタじゃないか。今年は煙突からじゃないのかい?そんなに大声だと子供たちが起きてしまうよ」

黒い綺麗な服を着た40歳ぐらいの女の人が出てきました。


「ここの煙突掃除してないし、去年なんかシスターが火つけたままだったから危うく焼きサンタになるとこだったよ。でも今年煙突から入らなかったのはこの子のことがあったからさ」

サンタさんは私の頭を撫でるとシスターさんに見えるように私を押し出します。


「サンタが女の子を連れてくるなんてね。でもあまりに若すぎないかい?これぐらいが好みなのかい?」

シスターさんはサンタさんに笑いながら聞きます。


「違うよ、この子を教会であずかってほしいんだ。そして幸せにしてやってくれ。」

サンタさんは私の頭をポンポンしながらシスターさんに私を紹介します。


「シスターさん、よろしくお願いします。」

「よろしくね。シスターでいいよ。ここでは私をお母さんだと思ってね。」

シスターは優しく微笑んでそう言いました。


サンタさんは大きな袋から箱をいくつか取り出すとシスターに渡しました。そして最後にポケットから銀色の髪どめをだすと私に渡しました

「これは俺からのプレゼントだよ。またね、テレサ」

そういうとサンタさんはソリに乗り飛んでいきました。


それを見送るとシスターは私を教会の奥の部屋に連れていってくれました。そこには暖炉がありました

「テレサ、お腹が空いてるでしょ。今暖かいご飯を持ってくるから。好き嫌いはダメだからね」


シスターはシチューとパンを持ってきてくれました。暖かいご飯は久しぶりで美味しくて涙が出ました。

「シチュー嫌いだったかい?泣くほど嫌いだったら大丈夫だよ??」

「違います…美味しくて…」

「そうかい。ゆっくり食べなさい。そしたらお風呂に入ってね。布団も用意しとくからね」

シスターは優しく笑いお風呂を用意しに行きました。


温かいご飯を食べ、暖かいお風呂に入り、暖かい布団で寝る。私はそれだけでとても幸せでした。頭につけた髪どめを触りながら胸があつくなるのを感じました。


次の日、人の声で目が覚めました。


「シスターご飯まだー」「お腹へったー」「シスター」

どうやら何人か私みたいにここに連れてこられた子がいるみたいです。


「今作るから待っててね。それに今日から新しい友達が増えたよ。それとサンタさんからプレゼントが来たから三人とも並んで。」


部屋から出ると私と同じぐらいの男の子が二人女の子が一人いました。

「おはようございます。」

「おはよう!お前か新しくきたこって!俺はトーマスよろしく!」「私はミレルヴァ!」「僕はトレント!」

「わ、私はテレサよろしく」


こうして私の新生活が始まった




次もそのうち書きますー

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