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トウゲR  作者: 人間
2/7

第二章「トウゲ・バトル・デビューの予感」


マサキはいつもどうり怪獣と戯れていた。冷えた夜の峠で。


ふと後ろから何か追ってきたのを感じた。


ヴぉぉおおヴォォヴォヴォぉん


高回転から排気音がまるで変わる。そう、あいつだ。


マサキは休憩所に入るとともに道を譲ろうとした。

眠気覚ましにコーヒーでも買おうと金を入れたところだった。


あいつがきた。ホンダのテクノロジーの塊、FD2だ。


ドライバーはガラガラの駐車場に入り、怪物の隣にテクノロジーの塊を停めた。


1度フカしてエンジンを切ると中から誰か降りてくる。


FD2のドライバーがマサキに話しかける。


「おい。金持ちか?金持ちはサーキットに行っとけよ。」


マサキは言う。


「金持ちが自販機で買い物すると思うか?」


塊の操縦士はこう言った。


「そうか、コーヒーを飲むのか。俺はガソリンを飲む。そしてお前を呑む。」


マサキは気づいた。こいつの車はマニュアルだと。



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