ep2
昼ごはんを食べ終え、田中は一階に戻り全員が作業に戻ると事務所の扉がノックされた
「誰だろう、菊名さんは、行くわけないから」
「私開けますよ」
菊名は当然のようにソファから動かないので日野が立ち上がり扉を開ける
「どうぞー、我部霊相談事務所へようこそ」
「ありがとうございます」
「失礼します」
日野が開けた扉から若い男女が入って来た。
我部の事務所は表向きは我部霊相談事務所として、一般人の直接の依頼も受け入れていて。日野は二人を菊名が座っていない向かい側のソファに案内し、我部は菊名の隣に腰を下ろす
「どうも、責任者の我部です。本日はどのような要件でしょうか」
案内された二人は一瞬菊名に視線を向け、それに気がついた我部は一応菊名を紹介する
「こちらはうちの事務所の従業員の菊名です」
「どーも」
ソファから退ける気がない菊名は雑に挨拶する。若い男女は菊名に軽く会釈をして話し始める
「えっと、こちらで霊についての相談に乗ってもらえるって聞いて、来たんですけど」
「はい、相談から除霊まで請け負っていますよ」
我部の発言で安心したように息を撫で下ろし話を続ける
「申し遅れました、私は渡辺直美でこっちは夫の」
「水湊です」
挨拶を終えると直美の方が話し始める
「一月前になるんですけど、私たちの子供が交通事故で…すみません」
直美が涙を流し、言葉に詰まると水湊が直美の肩をさすりながら続きを話す
「うちの子が事故に遭いまして、死んでしまったんです。それでそのすぐ後に我が家でおかしなことが起き始めたんです」
「おかしなことですか」
我部が続きを促すとそのタイミングで日野が二人の前にお茶を出し、水湊は軽く礼を言う、そして日野はソファの後ろに立ち話を聞く
「夜中に目覚めると小さな人影がリビングに現れたり、うちの子が使っていたランドセルがいつのまにか玄関にあったり」
「きっと!彰人が帰って来たんです!」
直美が声を張り上げて涙ながらに答える。
水湊も頷きながら直美に同意する
「俺も、彰人がうちの子がまだ家にいてくれてるんじゃないかって思えて、だから幽霊がいるのなら彰人なのか、彰人ならなんて言ってるのか分かればと思って」
そう言う水湊の目にも涙が浮かんでいる。
それを見た我部は深く頷き答える
「わかりました、その依頼お受けします」
「はい!どうかお願いします!」
渡辺夫婦は立ち上がり深々と頭を下げ、我部は座ったまま夫婦に聞く
「今からお伺いしてもよろしいですか?」
「はい、よろしくお願いします」
「ここには車で?」
「はい」
水湊の返事を聞き、我部は立ち上がり準備を始める
「でしたら、先導していただければついていきますので、日野さん留守番お願い、菊名さんはどうする?」
「やること終わったんで帰るか着いて行くかっすね」
「じゃあ着いて来て、では行きましょう」
「「はい」」
我部は夫婦と共に事務所から出て、日野はそれを見送る、菊名はノロノロと立ち上がり少し遅れて扉を開き、日野に声をかける
「資料とか、写真とか、全部共有のファイルに入れといたんで、文句あるならあとは自分でやってください」
「ありがとー、いってらっしゃい」
扉が閉まり、事務所内は日野だけになると日野は黙って席に戻り大きなため息を吐く
「はぁぁ」
そして報告書の続きを書き始めた
我部と菊名は渡辺夫婦の家に到着した。
家は普通の一軒家でおかしな所は見当たらない、二人は夫婦に先導されて家の中に入る
「どうぞ」
「お邪魔します」
「しまーす」
我部が玄関を見回すが特におかしな所はない、すると直美から説明が入る
「朝起きたらここにランドセルが置いてあることがありまして」
玄関には特におかしな所はなく、我部は横目で菊名に視線を向ける。
菊名の方も特に何かを気にしている様子はない
「では、家の中を見て回ってもいいですか?」
「はい、じゃあ案内しますね」
四人で一通り家の中を見て周る、しかし家の中に幽霊は見当たらず、最後にリビングに案内される
「リビングで終わりです」
「そうですか」
直美がリビングの扉を開き、見回すとテレビの前のソファに子供の幽霊が座り、我部と目が合う
「あ、居ましたね」
「すね」
我部が声を漏らすと菊名も視認したようで同意の声が聞こえる。
それを聞いた夫婦は驚いた顔をして聞く
「彰人がいるんですか⁉︎」
「少し待ってください」
我部が一人子供の霊に近づき目線を合わせて話しかける
「初めまして、私は我部と申します。彰人君ですか?」
“……”
子供の霊は驚いたように固まり、窓をすり抜けて外に飛び出していってしまう。
それを見た我部は慌てて立ち上がり子供を追うために窓から外に飛び出す
「あ!待って!すいません!ちょっと出ます!」
その様子を見た夫婦は何が起きたのか分からず固まり、菊名はソファに腰を下ろす
「今、幽霊が逃げちゃって、我部さんが追いかけてます。あたしはここで待ってますね」
「あ、はい」
菊名が我部を追いかけないことを不思議に思う夫婦、菊名は少し考えてから口を開く
「息子さんの写真とかあります?」
我部は幽霊を追いかける為住宅街を全力疾走していた。
「ちょ!ちょっと待って!」
我部の静止も聞かずに浮遊しながら逃げ続ける幽霊
(なんで逃げるんだ!埒が明かない!)
幽霊は我部を横目で見ると家の屋根に登る。
それを見た我部は塀に登り、内ポケットから札を取り出して幽霊に投げる。
その札は吸い込まれるように幽霊に張り付き、幽霊は動きを止める
「ふう、少し話をしないか?」
“……”
我部は屋根に登り動けなくなった幽霊に話しかける。
幽霊は相変わらず黙ったままだった。
頭を掻きながらどうしようかと悩んでいると、下から声が聞こえる
「おい!あんた!何人の家に登ってんだ!」
「あー、すいません!」
家の持ち主が顔を出し、幽霊はそのままにし我部は慌てて屋根から降り、家主の前に着地する
「申し訳ない、逃げた猫を追いかけてまして、まあ、逃げられちゃいましたが」
「それはいいんだけどよぉ、あんたいい歳だろ、勝手に人の家の屋根に上がんないでくれるか?」
「申し訳ない」
しばらく家主に説教をされ、平謝りして自身が少し情けなくなってから我部は解放された
「はぁ、ごめんお待たせ」
我部がもう一枚札を取り出すと、屋根にいた幽霊は我部に吸い寄せられる。我部は幽霊を引き連れて場所を人気のない所に移動するために歩き出す。
すると、菊名からメールが届きそれを確認してから幽霊に話しかける
「それで、君は誰だ?」
“……子供だよ、あの人たちの”
幽霊はやっと口を開く、それを聞いた我部はスマホの画面を幽霊に見せる
「渡辺夫婦の子供の彰人くんは君とは似ても似つかないけど?」
スマホの画面には菊名が送って来た、彰人の写真が写っており、幽霊の子供とは容姿が異なった。それを見た幽霊は目を逸らす
「もう一度聞く、君は誰だ?」
我部はもう一度厳しい声を出して聞くと、幽霊は観念したように話し始める
“分からない、もう覚えてないんだ”
それを聞いて黙る我部。
長く存在し続けた幽霊は感情と共に記憶すら薄れてしまう。この幽霊は長い間存在し続けてしまったのだろう
「じゃあなんであそこにいた?」
“……”
我部の質問に答えずに黙る幽霊、その様子を見た我部は手首に付けていた数珠を手のひらまでずらして、握り込む
「用があるのは彰人くんなんだ、君には成仏してもらう」
“まって!”
数珠から嫌な雰囲気を感じた幽霊は慌てて我部を止め、話し始める
“あの人たちが可哀想で…子供が死んじゃって、落ち込んでたから”
我部は黙って幽霊の話を聞き続ける
“最初はただ見てるだけだったんだけど、あの二人には僕の姿が少しだけ見えるみたいで、なぜかランドセルにも触れられたから、少しでも元気になればって思って”
大きく心に傷を負い、精神的に追い詰められると、霊視がない人間にも幽霊が見えてしまうことがある。そして、記憶はないがランドセルに何か強い感情が残っていたのだろう。
俯く幽霊に我部は声をかける
「君は同情心から二人に関わったのか」
“そ、そう、だから悪気はなくて”
「悪いが君のしたことは余計なお世話だ」
我部は幽霊に冷たく言い放つ、その言葉を聞き幽霊も固まってしまう
「あの夫婦は確かに息子を失って傷ついているだろう、可哀想になる気持ちはわかる、だけど君は夫婦が前に進むのを邪魔してる」
“僕は…そんなつもりはなくて…”
我部の言葉を聞き動揺して言い訳をする幽霊に我部は少し怒ったように告げる
「死者は死者だ、もう戻ってくることはない、君が余計なことをしたせいで、あの夫婦は死んだ息子の影を追うことになってしまう。死んだ人間は生きてる人間に関わるべきじゃない」
“だ、だって、でも!”
「いいか、君はもう死んでいるんだ、それにあの夫婦は君とはなんの関係もない、これ以上苦しめるな。君のエゴで二人の人生の邪魔をするな」
幽霊は黙り込む、我部は辺りの雰囲気が重くなるのを感じて、拳を握る
(まずい、言い過ぎた)
“僕だって!僕だって!幸せに!生きたかった!”
幽霊は強い感情を持つことで物体に干渉することができる。
我部の発言で幽霊は怒り、忘れていた強い感情を思い出した。
“おまえはぁ!しィねェェ!”
「はあ」
近くに落ちていた廃材や、コンクリートブロックがポルターガイストにより宙に浮き我部に向かって飛んでくる。
我部はそれを全て避ける
「こうなったのは私の責任だ、君ももう楽になれ」
“うるさァァァァい!”
大量に飛んでくる物を我部は最低限の動きで避け、ゆっくりと幽霊に近づく
我部の異能力は霊視だけではなく、視力が異様に発達するという異能力だ。我部はその異様に発達した視力で全ての攻撃を視認して攻撃が来ない位置に体を素早くずらしている。
“なんでェェ!”
我部に攻撃が当たらないことに更に怒り、電柱を壊し持ち上げて我部に飛ばす。
我部はそれを飛んで避け、電柱を足場にして幽霊に近づき数珠を握った拳で幽霊を殴る
「そら!」
“あァァァァ!”
数珠で殴られた場所から煙が上がり、幽霊は苦しむ。
我部は日野や菊名と違い幽霊に接触することはできない。その為、特殊な幽霊の魂が籠った呪具を使い攻撃する。呪具は幽霊に干渉できる数少ない手段の一つだ
“痛いぃ!痛い!よくもぉ!”
痛みで更に怒った幽霊は我部を探すが見当たらなかった。
我部は視力の良さから回避に専念する戦いをする、その為攻撃を加えるための筋力が弱い、しかしその弱点を我部は数で補う。
「もう幽霊でいるのも飽きたろ」
我部は幽霊の背後に周り、数珠を付けてる片手で何度も拳を幽霊に当てる
“うぁァァァァ!”
素早い攻撃に幽霊は何もできずに煙となって消えていった。
残った我部は手を合わせる
「来世があるなら長生きできるといいな」
その後我部は周りの惨状を見てため息を吐く、人通りはなく誰にも見られていないが辺り一面瓦礫が散らばっていた。
「処理班かぁ〜、これは赤字だなぁ」
幻想省からの依頼ではない為経費で落ちないことに嘆きながら仕方なく処理班に電話した。
その後我部は現場を処理班に任せて渡辺夫婦の家に戻ってきて、インターホンを鳴らすと直美が出迎えた
「あ、お帰りなさい、どうでした?」
「戻りました、とりあえず落ち着いて話しましょう」
我部はそういいながら直美とリビングに入ると、菊名はお茶と茶菓子を食べてテレビを見ていた
「あ、遅かったっすね、我部さんの分のお菓子食べちゃいました」
「ずいぶんくつろいでるね、すいませんうちのが」
菊名の態度を夫婦に謝る我部、しかし、夫婦は気にした様子もなく笑顔を浮かべていた
「いいんですよ、菊名さんにはずいぶん話を聞いて貰ったので、久しぶりに楽しめました」
「菊名さんが?」
直美の発言に驚き菊名を見る我部、そのリアクションに菊名は不服そうにしている
「相談事務所っすからね、話ぐらいならあたしでも聞けますよ」
相談をやたら強調して言う菊名、夫婦の気分を害してない事には驚いたが、菊名なりにちゃんと仕事をしたようで安心する我部
「では、今回のことを話させていただきます」
「はい」
我部も座り、夫婦になるべく傷つかないように今回の事態を伝えることに
「まず、先ほどの子供の霊は彰人くんではありませんでした」
「え⁉︎」
「そんな…」
夫婦は驚き言葉を漏らすが、我部は続ける
「別の子供の幽霊が悲しんでいる二人を見かねて彰人くんのふりをしていたようです」
「そ、そうだったんですね…」
「その子は?」
直美は残念そうに俯き、水湊は我部に子供の霊について聞く
「その子は長い間幽霊でいたようで自身の名前さえ覚えていませんでしたので成仏させました。ですのでもう幽霊が現れることはないでしよう」
「そう、ですか…彰人はいなかったんですね…」
そう残念そうに呟く直美、水湊も息子ではなかった事に落胆している。我部は見かねてフォローしようとするが、先に菊名が口を開いた
「…幽霊ってものは大抵後悔や、負の感情でなるもんです。息子さんに会えないってことは残念かもしれないけど、少なくとも死ぬ瞬間息子さんは苦しまなかったってことだし、二人が愛情を注いだから、何かを恨まずに成仏出来たってことだと思いますよ」
普段の菊名と違い誰かを気遣うような発言に我部は少し驚き、夫婦は菊名の言葉を真剣に聞いていた
「幽霊になってしまったら最悪記憶も何もかも失って一生彷徨う事になります。慰めにならないかもしれないけど、生まれ変わって、新しく幸せに生きる可能性があるって思った方がいいと思いますよ」
菊名はそういい目線を外して黙る、渡辺夫婦の目から涙が溢れる
「菊名さん…ありがとう、ございます…」
「彰人に…もう会えないのは悲しいですけど、俺たちなりに前に進んでいこうと思います」
夫婦は我部と菊名に深々と頭を下げる
「本当にありがとうございました」
「ありがとうございました」
我部は立ち上がり夫婦を慰めるが菊名はしばらく黙ったままだった。
夫婦が落ち着き、我部と菊名は帰る事に、夫婦は二人を見送る。その時直美が菊名に声をかける
「あの!菊名さんは生まれ変わりってあると思いますか?」
その問いに菊名は顔を合わせずに答えた
「ありますよ、そう認識されてるんで」
二人は家を出て車に乗り込む、夫婦は二人が見えなくなっても見送り続けた。
事務所へ帰る車内で二人は珍しく無言だった、そんな中菊名が口を開く
「ねえ、我部さん、なんで子供を大切に出来る親が不幸な目に遭うんでしょうね」
「……」
菊名の言葉に我部は答えることができなかった。菊名も返答を期待したわけではないのでそのまま時間が過ぎる。
菊名は事務所に帰らずに家の近くで車を降りて我部だけが事務所に帰ってきた。
事務所内は日野と意外な事に田中もいた
「あ、おかえりなさーい」
「依頼どうでした?」
「ただいま、大変だったよ、色々と」
我部は椅子に座り、二人に先ほどの話をした。
話を聞き終えた日野は驚いた顔をして質問する
「へえ、我部さん幽霊と戦えたんですね」
「まあ、呪具頼りだけどね」
「珍しいですね、我部さんが幽霊を消滅させるの」
田中の言葉に複雑な表情を浮かべる我部
「いやぁ、ちょっと失敗した。幽霊逆上させちゃったから」
「…まあ、そんな時もありますよ」
田中は何か理解したように我部にいい、鞄を持ち立ち上がる
「じゃあ、菊名さんが帰ったなら僕も帰りますね」
「ああ、お疲れ」
日野はいちいち菊名について触れる田中に引き、我部は慣れたように返す。
田中は事務所の扉を開き出る前に我部に向き直る
「今日の依頼主、渡辺夫婦でしたよね?」
「うん、そうだよ」
「息子さんの名前は?」
「彰人くんだね」
田中が何故気にしたのかはわからないが、我部は答える。田中は少し考えたように黙ってからそのまま事務所を出る
「わかりました、お疲れ様です」
「うん、また明日」
「あ、お疲れ様でーす」
田中の質問に質問に疑問が残ったが、特に気にせずに我部は仕事に戻る。
夜になり、仕事が一段落ついたところで目線を上げると日野も我部と同じタイミングで仕事が終わったようで立ち上がっていた
「日野さんもそろそろ帰りな」
「はーい、我部さんも終わりました?」
日野は我部に後ろに近づきパソコンを覗き込む
「まあ、大体は、私も今日は帰るよ」
日野がパソコンから目を離すと我部のデスクの写真に目が止まる。
その写真には若い我部と女性と少女が写っていた
「この写真、我部さんご家族ですか?」
「ん?ああ、そうだよ」
「結婚してたんですねー、娘さんいくつですか?」
日野の質問に困ったように笑い、我部は答える
「15年前に妻と娘は死んだんだ」
「え、あ、ごめんなさい…」
申し訳なさそうに謝る日野に、逆に申し訳なくなる我部
「別にいいよ、4歳の時にね、だから生きてたらちょうど菊名さんと同い年かな」
「…事故ですか?」
「そうだね、事故なのかな、娘が私と似たような霊視の異能力があってね」
我部は写真を手に取り、語り始める
「多分私よりも、鮮明に見えちゃったんだろうね、人と区別が付かないぐらい。娘は幽霊に唆されて屋上から飛び降りて、妻は娘が死んだことを受け入れられなくてね。自ら娘と同じ場所から飛び降りたんだ」
「…もしかして、幽霊専門の事務所を作ったのって…」
我部は日野の疑問に写真を置き事務所内を眺めながら答える
「復讐ではないよ、唆した幽霊は怒りのままに消滅させたんだ。ただ虚しさだけが残った、だから前に進む為にこの事務所を作ったんだ。綺麗事で偽善なのかもしれないけど、私みたいな被害者を出さない為にね」
「我部さんは大人ですね、私だったら幽霊なんて嫌いになりますよ」
少し笑いながら我部は立ち上がりながら答える
「幽霊全部が悪いわけじゃない、元は人なんだからそれぞれ考えがあるものだよ。それに、今日菊名さんが言った事で、私自身救われた気がしてね」
「沙羅ちゃんもいい事言うんですね」
日野の発言で我部は笑ってしまう
「はは、菊名さんにもいいところはあるよ。日野さんも正面からぶつかってみたらわかるよきっと」
その後二人は事務所を後にした




