にぎやかな日々
〜学校〜
昼休み俺は渚、水無月、相馬と昼食をとっていた。
「なぁ、空明日どこか遊びに行かないか?」
「え、なんだよ急に」
「せっかく俺達皆友達となれたんだし、ここは早速明日でも遊びに行くべきだろ!」
「それいいね。ねぇ空明日遊びに行こうよ〜」
「フフ、楽しそうね。私も明日は特にすることないし行こうかしら」
もう皆が行く気満々だった
「あぁ、確かにそうだな。じゃあ明日遊びに行こう」
「よし、決まりだな。あ、それと空、明日美人のお姉さま連れて来いよな」
「別にいいけど・・・。とりあえず姉さんには今日の夜にでも伝えとくよ」
「絶対だぞ!ちゃんと連れて来いよな!」
「だったら朝倉、美琴も誘ってあげなさい。朝倉が言ったら絶対来ると思うから」
「え?空、美琴って誰?」
「あ、えっといやただの後輩だよ!そ、そうだな美琴にも声かけてみるよ!」
「う〜、明らかに空なんかごまかしたよ〜」
「フフ」
くそぉ〜水無月め。明らかに楽しんでるし。
「それより遊ぶって言ってもどこに行くんだ?」
「そうだったな、それを考えてなかったぜ」
「ねぇねぇだったら桜ヶ丘公園でお花見しようよ!今なら綺麗に咲いてるはずだよ」
「おっそれいいね!さすが渚ちゃん!じゃあ明日12時に桜ヶ丘公園でいいな?」
「わかった」
「フフ、了解」
ということで明日桜ヶ丘公園で花見をすることになった。楽しみだな。
そして放課後・・・
「朝倉せんぱーーい!!」
「うわっ!びっくりした・・・」
帰ろうとしているとなぜか俺達のクラスに美琴がやってきた。
「ん?空その子知り合い?」
「あ、あぁこの子は・・」
「あ、どうも初めまして!中等部3年の相沢美琴です!確か朝倉先輩の幼なじみの渚先輩ですよね?」
「えっ、なんで私の名前知ってるの?しかもなんで空と私が幼なじみだってことも」
「えへへ〜私朝倉先輩の事なら大抵の事知ってますから!」
「ちょっと空、どういう事なの!?」
「いや〜その色々とあってだな・・・」
「フフ、美琴は昨日朝倉に告白したのよ。だから昨日からふたりは・・・」
「お、おい水無月!!」
なんとか水無月が全部言う途中口をふさいだが明らかに聞こえていた。
「えっ、空告白ってどういう事よ!?もしかして付き合ってるの!?」
「いや、だから〜・・・」
「大丈夫です、神沢先輩。まだ朝倉先輩とは付き合ってません。というより今は先輩に私のこともっと知ってから返事だしてもらうようにしてます!」
「え、あ、そうなの?」
「全く渚はいつも早とちりするんだから・・・」
「う、ごめん空」
「ということで今日から神沢先輩とはライバルですね!」
「ちょ、ちょっと美琴ちゃんライバルって・・・」
「そういうことです。よろしくお願いしますね神沢先輩!」
そう言い美琴は無理矢理渚の手をとって握手をした
「ちょと、私は別に・・」
「フフ・・・面白くなりそうね。私もその内まぜてもらおうかしら。」
「くっそぉ、空ばっかりモテやがって。うらやましい、うらやましすぎるぞ!」
「・・・。あ、それより美琴明日昼ぐらいから空いてる?」
「はい、特に用事もないし空いてますよ」
「よかった。とりあえず俺達明日桜ヶ丘公園で花見する事になったんだけど一緒に来ないか?」
「え?いいんですか!?行きます行きます!朝倉先輩が誘ってくれたならどこへだって行きますよ!!」
「じゃあ、明日12時に桜ヶ丘公園に集合な」
「やったー!楽しみです!先輩とお花見♪お花見♪」
本当に楽しそうに美琴はくるくるまわりながら喜んでいた。
「じゃあ、帰るか。明日の準備もあるし」
この後俺達5人は喋りながら家へと帰っていった
「ただいま〜」
「おかえり空君。今日は早いんだね」
家に帰ると早くも姉さんが帰ってきていた。
「あぁ、うん。今日は特になにもなかったしね。それより姉さん明日用事とかある?」
「ん?明日は特にないよ。それがどうしたの?」
「明日、渚達と桜ヶ丘公園に遊びに行くことになったんだよ。それでよかったら姉さんも一緒に行かないかなと思って」
「え、行く行く!絶対行くよ!花見か〜楽しみ〜」
「よかった。じゃあ明日12時に桜ヶ丘公園集合になってるから一緒に行こう」
「うん!あ、そうそうお姉ちゃんの友達もひとり連れていっていいかな?友達になったばかりなんだ〜」
「たぶんいいと思うけど。まぁ人が多いほうが楽しいしね」
「ありがと空君!あぁ明日楽しみだな〜。お弁当たくさん作らないとね」
ふと思ったんだけど姉さんの友達ってどんな人なんだろう・・・?まぁ、それは明日になったらわかるか・・・。
「じゃあ、私は晩飯を作ってるね」
「うん。俺は晩飯部屋でゆっくりしてるよ」
そう言い俺は部屋に行き眠たいのでベッドに横になることにした。
そして翌日
「姉さ〜ん、そろそろ行くよ」
「あ、ちょっと待って空君。荷物が重くて・・・」
姉さんは両手に本当に重そうな弁当箱やら飲み物を持ってヨロヨロと玄関まで来た。
「うわ、姉さん弁当作りすぎだよ・・・。」
「だって〜楽しみだったんで作りすぎちゃったんだもん〜」
「ん〜、ほら姉さん貸して。弁当箱は俺が持つから姉さんは飲み物を持って」
「ありがとう空君〜。ほんといい子に育ったね〜」
「何言ってんだよ。ほら早く行かないと遅刻するよ」
「うん、じゃあ行こうか」
姉さんと俺は重たい荷物を持って桜ヶ丘公園まで歩いていった。
「遅いわよ。朝倉」
公園に着くともう皆は揃っていた。
「ごめん、ちょっと荷物が多すぎて」
「ごめんね、みんな〜」
「いやいや瑞穂先輩のせいじゃないッスよ!それよりさぁさぁ瑞穂先輩そんなところに立ってないで早くこっちに来て座ってください。」
「相馬、俺と姉さんとの対応の差が半端なく違うと思うんだけど・・・」
「まぁまぁ、空も早くここに座りなよ」
納得いかなかったが渚に言われ座ることにした
「よし、全員揃ったな!」
「あ、ちょっと待って。まだ姉さんの友達が来てないんだけど」
「瑞穂先輩の友達が来るのか!?それは、楽しくなりそうだな!」
「なんで、お前そんなにニヤニヤしてんだよ・・・。それよりまだ来ないね姉さんの友達」
「うん・・・。時間はちゃんと伝えたんだけどね・・・・ん?あ、来たよ!おーいこっちだよー!」
姉さんが呼びかけている方向を見てみるとそこにいたのはまさかのあの人だった・・・
「なんであの人が・・・」
「ごっめーん瑞穂、遅れちゃった!ん?あれ?えっと朝倉君に水無月さん・・・?」
なんと僕たちの前に現れたのは生徒副会長の橘先輩だった。
「フフ、予想外ね。こんなところで生徒副会長が現れるなんて」
「いや、笑ってる場合じゃないだろ。それより姉さんの友達って橘先輩だったのか・・・」
「うん、そうだよ。あれ、空君、茜ちゃんのこと知ってたんだね」
「朝倉・・・。朝倉瑞穂、朝倉空・・・・・・って瑞穂の弟なの!?」
「うん!自慢の弟だよ」
「聞いてないわよ。でもまさか瑞穂の弟が朝倉君だったなんて・・・・。でも丁度いいかも?」
「へ?丁度いい?何が?」
「今ここで朝倉君と水無月さんとっ捕まえて生徒会長のもとに連れて行ってあげる!」
「えーー!ちょっと待ってくださいよ!!いくらなんでも今日はいいでしょ!」
「休みだからって関係ないわよ。さぁ朝倉君水無月さん覚悟しなさい!!」
「おぃ水無月どうするよ・・・。」
「やっぱり厄介なことになったわね・・・。朝倉ここはなんとしてでも逃げるわよ」
「こら3人とも喧嘩はだめだよ!」
「でも瑞穂、朝倉君と水無月さんは生徒会にとっての敵なんだよ!」
「それでも、ダメ!!今日は皆で楽しくお花見する日なんだよ!だから仲良くしなきゃ」
珍しく姉さんが声を大きくしていた
「うっ、瑞穂がそこまで言うなら仕方ないわね・・・。でも朝倉君水無月さん、学校では容赦しないわよ!!」
「は、はい・・・・。助かった」
「フフ、望むところよ」
「うん、それでいいんだよ。さてとお弁当もいっぱい作ってるし皆で食べよ」
「おぉ瑞穂先輩の手料理!俺いっぱい食べちゃうよ!」
「空君も食べよう」
「あぁ、うんそうだね」
喧嘩?みたいなことも終わり皆で弁当を食べることにした
「えーーーー!美琴ちゃんって空君のこと好きなの!!?」
「はい、私先輩のこと大好きです!だから瑞穂先輩朝倉先輩もらっちゃいますね!」
「むーーっ、簡単に空君は渡さないよ!勝負よ、美琴ちゃん!」
「負けませんよ、瑞穂先輩!」
なんか姉さんと美琴は結構気が合ってるな。
「水無月さん、あなたは朝倉君と組んでなんかいないでちゃんと正しい道に進みなさい!」
「フフ、私は朝倉とその内学校を支配するわ。それが私の正しい道よ」
「俺も混ぜて混ぜて」
「アンタはいらない」
水無月も橘先輩も意外と盛り上がってるし。でも相馬の扱いひどすぎるな・・・・。
ん?渚がなんかボーっとしてるな。
「どうしたんだよ、渚。ボーっっとしちゃってさ」
「あ、空。いや~桜綺麗だなぁって思って」
「あぁ確かに綺麗だな」
俺達の周り一面は桜が満開で綺麗に咲いていた
「ねぇ空。この桜ヶ丘公園に昔よく一緒に遊びに来たの覚えてる?」
「当たり前だろ。嫌というぐらいここには遊びにきたからな」
「そうだね。あの時はほんと楽しかったなぁ。またあの時に戻りたいなぁ」
「おぃおぃ。でも今も楽しいだろ?」
「もちろんだよ。でもね私はあの時が一番好きかも」
そう言うと渚は俺のほうを向き真剣な顔をした
「ねぇ空。聞きたいことあるんだけど」
「ん?何?」
「えっとね・・・・あのね・・・・ここでした、あの時の約・・・・」
渚が喋っているとき急に強い風が吹いてきた。
「うわ、凄い風だったな。あ、それより渚なんて言ったんだ?」
「なんでもない。たいしたことじゃないから。それよりお弁当食べようよまだいっぱい余ってるよ」
「あぁ、そうだな」
渚が言おうとしたことが気になったが弁当を食べることにした
「そらく~ん」
「うわ、なんだ!?」
弁当を食べていると姉さんがもたれかかってきた
「ちょっと姉さんどうしたの!?っていうかなんでそんなに顔が赤いの?」
「え~おねえちゃんはべつにかおあかくないよ~。
明らかに姉さんの顔は赤くふらふらしていた。姉さんの後ろを見てみるとそこには空になっているお酒のビンがあった。
「姉さん、もしかしてお酒飲んだの!?」
「え~~、なにいってるの~おねえちゃんはおさけなんかのんでもせ~~ん!」
絶対酔ってるよこの人。
「ちょっと姉さんしっかり。ってイタッ!!」
姉さんを支えていると急に誰かに頭を叩かれた。
「あさくらくーーん!あなたってひとはねぇ、あなたってひとはねぇ!」
そこには姉さんと同様に顔を赤くしてふらふらな橘先輩がいた
「ちょっと橘先輩も飲んじゃったんですか!?」
「えーーーなにをーーー」
やっぱり飲んでるよこの人も。
「空~。皆酔っちゃってるよ。」
渚のほうを見てみるとそこには寝ている相馬と美琴がいた
「やっぱり俺たち以外飲んじゃってるのか」
「そうみたいだね。空どうする~?」
「どうするって言ってもな~」
「フフ、お困りのようね」
「あっ、水無月いたのかよ!?」
「空、それはさすがにひどいよ」
「それより水無月は飲んでないのかよ?」
「私も飲んだわよ、けど私の場合はちゃんと考えて飲んでるから大丈夫よ」
「そうなんだ」
まぁこいつが酔ったら相当やばそうだな
「それよりこれ本当にどうしよっか」
「担いで家まで送るしかないようね、朝倉」
「俺かよ。。しかも担ぐって言っても美琴や橘先輩、相馬の家知らないぞ」
「相馬はそこらへんに置いといていいわよ。美琴と橘先輩の家なら私が知ってるから教えてあげる。それと渚は瑞穂先輩を家まで送ってあげて」
「なんで知ってるんだよ。ていうかやっぱり相馬の扱いひどいな。それよりお前も手伝えよ、なんで俺がふたりも送らなきゃならないんだよ」
「しょうがないでしょ。私はここの片づけがあるんだから」
「うぅ・・・。まぁわかったよ。ここをそのままにするのもいけないし」
「フフ、いい子ね。それじゃあはい、これ。この紙に美琴と橘先輩の家の場所書いてるから」
「いつ書いたんだよ・・・・。じゃあ渚は姉さんを家まで頼むよ。水無月は片付けのほうをよろしくな」
「任せなさい」
「空も、橘先輩と美琴ちゃんの事頼むね」
そう言い俺達は解散した。そして俺は酔っているこのふたりを見てため息をした。。
「ほら、美琴に橘先輩いい加減起きてくださいよ」
「ん~・・・・せんぱぁい。。おんぶ~・・・」
「おんぶは無理だよ!ほら、肩に手を回して、先輩も」
「うぇ~はきそ~。。」
「我慢してくださいよ。とりあえず先輩は手を繋いでっと。」
なんかぐだぐだな感じになったが先輩と美琴を支えて歩き出した。まずは美琴の家に行くことにした
「ここか、意外とでかいな」
美琴の家は普通に立派な家だった。
「美琴、着いたぞ。ここから歩けるか?」
「う~~ん。せんぱぁいありがと~ございます~。なんとかだいじょうぶです~」
「お礼はいいから早く寝ろ」
「はい~それでは~」
美琴はふらふら歩きながら家の中に入っていった。
「さてと、あとは先輩だけか」
なんとか先輩を支えてゆっくりと地図を見て先輩の家へむかった。
「橘先輩着きましたよ」
なんとか橘先輩を抱えて橘先輩の家に辿り着いた。橘先輩の家も美琴と一緒で家が普通に立派で大きかった。
「ん~。あさくらくぅ~ん、へやまでつれてってぇ。」
「え!?部屋までって・・・。まぁこの状態じゃあまともに歩けそうにないし仕方ないか。橘先輩しっかりと僕につかまっててくださいよ。部屋まで行きますから」
「は~い」
橘先輩をしっかりとかついで俺は家の中へと入っていった。家の中は静まり返っていた。
「橘先輩の親は留守なのかな・・・・?それより先輩部屋どこですか?」
「う~ん。かいだんのぼってすぐのところ~」
すぐ目の前には階段があり僕は階段を上がってすぐのところの部屋があったので入っていた。その部屋にはベッドがあったので橘先輩を下ろし布団をかけてあげた。
「あさくらくぅ〜んありがと〜」
「いえ、それじゃあ俺は帰りますね」
「うん〜。それじゃあね〜」
「はい、おやすみなさい」
部屋の電気を消して俺は階段を下りていった。
階段を下りて玄関のほうに行こうとすると玄関には一人の少女が立っていた。
「あなた、誰?」
「あの〜えっと先輩の家族の方?」
「それは私が最初に聞いてるんだけど。もしかして・・・泥棒!?」
「ちょ、ちょっと待ってよ!ただ俺は先輩が酔ってたから家まで送りにきただけだよ!」
「今さっきから先輩先輩って言ってるけどもしかしてお姉ちゃんのこと?」
「お姉ちゃん?あ、もしかして先輩の妹なの!?」
「そうよ。ってことはあなたはお姉ちゃんの学校の後輩ってこと?」
「うん。あ、俺は朝倉空。とりあえず先輩の後輩」
「なんだ、そうなんだ。それなら早く言えばよかったのに〜。」
「いや、それは君が泥棒と勘違いしたから言うのが遅くなったわけで・・・。」
「あはは、まぁまぁそんなことは気にしちゃだめだよ、男の子なんだから。あっ、私は今さっき言った通りお姉ちゃんの妹の橘円香。ちなみに高校1年だよ。よろしくね」
「橘さんは俺と同い年なんだ。他のクラスなのかな?」
「円香でいいよ。あ、私はお姉ちゃんと違う学校行ってるの。」
「なるほど。んじゃまぁ改めてよろしくね、円香」
「うん、よろしく朝倉」
なんとか円香との誤解を解き、このあと先輩が酔ったこと事情を説明し。
「全くお姉ちゃんは相変わらずおっちょこちょいなんだから・・・」
「おっちょこちょいって・・・。学校ではしっかりしてるように見えるんだけどな〜」
「学校ではそうかもしれないけど家では凄い天然なんだよ!」
「へぇ、そうなんだ。俺の姉さんと一緒みたいだな、ていうより天然同士だから友達になったのか」
「朝倉にもお姉ちゃんいるんだ。お互い苦労するねぇ」
「はは、そうだね。それじゃあ俺はこの辺で帰るよ」
「うん、お姉ちゃんのことありがとね」
「いえいえ、それじゃあ」
円香と別れ俺は家へと帰っていった。
「ただいま〜」
家に帰りリビングに入るとソファーで姉さんが横になっていた。
「そういえば姉さんも酒飲んだんだよな」
「あ〜、そらくぅんかえってたの〜」
「ただいま姉さん。大丈夫?」
「う〜ん、だいじょぶだよ〜。あ、そろそろばんごはんのじゅんびしなきゃ〜」
この調子じゃあまともにご飯作れそうにないな・・・しょうがない。
「姉さんは寝ててよ。風呂と晩御飯は俺が準備しとくからさ」
「え〜でも〜・・・」
「いいから、いいから。たまには俺には手伝わせてよ。」
「う〜ん、じゃあお願いしようかな〜」
「うん、任せて」
この後俺は風呂を準備し普段は全くやらない晩飯作りをなんとか苦戦しながらも作ることができた。
だが、姉さんを何度も起こそうとしたが深く眠っていたため布団をかぶせ結局そのまま眠らすことにした。そして1人で晩飯を食べ、風呂に入り俺は部屋のベッドに横になった。
「あ〜今日は楽しかったのと疲れたのでごちゃごちゃな感じだな。そういえば姉さん運んでくれた渚には学校で礼言っとかないとな・・・・。そろそろ・・・眠くなってきた・・・な・・・」
今日の事を振り返っていると急に眠気が襲ってき俺はそのまま瞼を閉じた。
〜翌日〜
「姉さんはまだ寝てるな」
リビングに降りると昨日と同様に姉さんはまだ寝ていた。まぁ、あれだけ飲んでたらな・・・。
「暇だし、出かけようかな。」
特に行く場所なんてなかったがとりあえず出かけることにした。
外に出て商店街の方に行ってみるといつもより人がいた。
「さすがに日曜日だから人が多いな」
前へ進んでいってみるとそこで見覚えのある顔を見かけた。人混みをかき分けその人物へと俺は声をかけた
「おーい、円香!」
そこにいたのは円香だった
「ん?あ、空君だ。昨日ぶりだね」
「あぁ、そうだね。円香はここでなにしてるの?」
「特になにもしてないよ。お姉ちゃんがまだ昨日の酔いで寝てて暇だからぶらぶらと商店街に来ただけ。空君は?」
「俺も同じだよ。行くとこないから商店街に来ただけ。」
「へぇ、空君も今、暇なんだ。じゃあさこれから一緒にどこか行かない?」
「いいのか?」
「いいよ。だってどうせ1人でいてもつまらないでしょ。」
「確かに。じゃあご一緒させてもらおうかな」
「うん!じゃあどこいこっか?」
「そうだな〜。円香はどこか行きたいところとかある?」
「私は別にどこでもいいよ。」
「どこでもか〜・・・。じゃあ近場の喫茶店とかでもいいかな?ちょっと小腹空いちゃってさ」
「うん、いいよ。じゃあ行こう!」
俺と円香は近くにある結構お洒落な喫茶店に入り適当に注文をした
「空君っていつもこんなお洒落なお店来てるんだ〜」
「いや初めてだよ。ていうかたまたま目に入ったから来ただけだよ」
「ふ〜ん。な〜んだいつも彼女さんとかと来てると思ったのに」
「待て待て、俺彼女いないし」
「へ〜。本当かな〜?怪しいな〜」
円香はニタニタと笑いながら俺を見てきた。
「本当だって。彼女いるとしたら普通こんな休みの日に暇してないだろ?」
「ん〜まぁ確かにそうだね。しかも普通は彼女いたら他の女の子と一緒にいないよね」
「だろ?」
「ん〜、じゃあ信じてあげる」
「はは・・・、ありがと。そういう円香は彼氏とかいないの?」
「私もいないよ。だいたい今さっき言ったでしょ、彼氏いたら空君とは一緒にいないって。それに今はお姉ちゃんの面倒みるので精一杯だし」
「面倒って・・・。おっちょこちょいって昨日言ってたけどそんなにひどいのか・・・」
「ひどいってもんじゃないよ、あの人はね・・・」
注文したものがきた後も円香は先輩の駄目なところを俺に愚痴りだした。
それより、先輩ってそんなにひどかったのか・・・
「というわけなのよ」
「へぇ・・・なるほどね・・・」
「ところで空君のお姉さんはどうなの?そっちも天然って言ってたけど」
「姉さんは確かに天然だけど、家事や勉強とかに関したら凄いできるんだよ。それに俺のことも考えたりしてくれるし、俺は姉さんのこといい姉と思ってるよ」
「空君はお姉さんのこと好きなんだね〜」
「うん、本当に姉さんには感謝してるから」
「空君はいいな〜、そんなにいいお姉さんがいるんだから。私も空君のお姉さんみたいな人がよかったな」
「おぃおぃ、それはさすがに先輩に失礼だろ。でも先輩にもいいとこぐらいあるだろ?」
「冗談冗談。ん〜確かにお姉ちゃんにもいいところはたくさんあるよ」
「そうだろ。まぁ先輩と仲良くね」
「ふふ、なんかそれじゃあお姉ちゃんと私が仲悪いみたいじゃないの〜。」
「はは、確かに。さて、そろそろ食べたし出ようか」
「うん!」
会計は割り勘で支払い俺達は外へ出た。
「喫茶店でここまでいたのは初めてだな。もう3時だし」
「私もここまでいたのは初めてだよ〜。さて、次はどこに行く?」
「え、まだ行くのか!?」
「当たり前じゃん、だってまだ3時なんだよ。それとも、空君は私といるのはいや?」
円香は上目遣いで俺を見てきた。さすがに女の子にここまで見られたらもう、なんとも言えないだろ・・・
「嫌なわけないだろ、じゃあ次行こうかー」
「わーい♪じゃあ水族館行こうよ!」
「え、今から!?行くのにも電車で1時間はかかるんだぞ」
「大丈夫だよ!さ、いこいこ!」
「お、おい!ちょっと!」
俺は円香に引っ張られるように水族館へと向かっていった。
「やっと着いた」
結局水族館に時間をかけて来てしまった。
「さぁ空君行きましょ♪」
「そうだね。まぁ、折角ここまで来たんだし楽しもうか!」
チケット大人2枚を買って中へと入っていった。
「空君みてみて!魚がいっぱいいるよ!」
たくさんあるガラスの向こうには様々な魚がいて優雅に泳いでいた。
「ほんとだ、たくさんいるね。」
「凄いな〜。私水族館って小さな頃に一回しか来たことないからあんまり記憶に残ってなかったからここまで凄いなんてビックリだよ!」
円香はほんとに喜んでるな。最初はめんどくさいと思ってたけどこんなに喜んでくれてるとこっちも来た甲斐があったって思えるな。
「ねぇねぇ、空君次はあっち行こうよ、あっち!」
「そうだね。よし、行こう!」
この後たくさんの所に回っていった。そして日も暮れてきたので俺達は帰ることにした。
電車の中ではよほどはしゃぎ疲れたのか円香はウトウトして眠たそうにしていた
「円香大丈夫か?もうすぐで着くから我慢してよ」
「う・・・ん。でも・・・少し・・・だ・・・け・・・」
円香は頭を俺の肩に預け眠りに入ってしまった。
「お、おい。全く仕方ないな。あれだけはしゃいでたらな。着いたら起こしてやるか」
俺も円香が気持ちよさそうに寝ている姿を見ていたら眠たくなってきたがそこはなんとか我慢して起きていた。
「円香、円香!起きろ、もう着いたよ!」
「あれ、空君?」
「やっと起きた・・・。早く電車降りるよ、もう着いたから」
まだ寝ぼけている円香手をなんとか引っ張りながら外に出た。
「ふぅ、危ないところだった。」
「ごめんね、空君まさか眠っちゃうなんて」
「大丈夫だよ。それより早く帰ろう。もう夜だよ」
時計を見るといつの間にか7時半になっていた。俺達は急いで家に帰ることにした。
「空君ここでお別れだね」
「いや、家まで送るよ円香」
「え、でも空君、私を送ってたら帰り遅くなるし・・・」
「大丈夫だよ、姉さんには遅くなるってメール送っといたしそれにこんな夜道に女の子ひとりじゃ危ないだろ」
「やっぱり優しいね空君は。じゃあお願いしようかな」
「うん、任せて」
この後話しながら円香とまたしばらく話しながら円香の家に向かっていった。
「あそこにいるのって先輩じゃないか?」
「え、お姉ちゃん!?」
円香の家に着くと先輩が家の前に立っていた。そして先輩も俺達ふたりに気づいたようだ。
「遅いわよ、円香!遅くなるなら電話ぐらいしなきゃ。」
「ごめん、お姉ちゃん。すっかり電話のこと忘れてたよ」
「まぁちゃんと帰ってきたからいいんだけどね。それよりさっきから気になってたんだけどなんで朝倉君がいるの?」
「はは、こんばんは先輩」
「いやいやこんばんはじゃなくて・・・。知り合いだったのふたりとも?」
「えっと円香とは昨日先輩の家で知り合ったばっかりですよ」
「え、家って昨日朝倉君ここに来てたの?」
「何言ってるのよお姉ちゃん!昨日酔って帰ってきたお姉ちゃんをここまで運んでくれたのは空君だよ!」
「えー!!そういえば昨日朝倉君がなんか部屋まで連れてきてくれたような違うような・・・」
どうやら先輩は昨日の酔いで記憶が曖昧のようだ。
「全くお姉ちゃんは〜」
「うう・・・朝倉君ごめんなさい。昨日は迷惑かけてしまって」
「いえ、全然大丈夫ですよ。それに他のやつらも先輩みたいに酔っていたし」
「でも、今日は円香と一緒に遊んでいたわけだよね?昨日知り合ったって言ってもちょっと仲良くなりすぎじゃない?もしかして付き合ってるの!?」
「なッッ!!」
「うん、付き合ってるよ」
「おい、円香!なに言ってるんだよ!?」
「やっぱりそうなんだ〜。でも円香、相手は桜川学園で今一番の要注意人物の朝倉君だよ!」
「要注意人物って・・・。先輩、これは円香の嘘ですからね。ほら、円香も嘘言うなよ・・・」
「あはは、ごめんごめん。お姉ちゃんからかうと面白いからさ。お姉ちゃん今のは嘘。空君と付き合ってないよ」
「ほんとかしら〜。まぁ円香が幸せならそれでいいけどね」
先輩ほんとに今のことわかってくれたんだろうか。
「さぁさぁ、円香中に入ろ。朝倉君も早くしないと瑞穂に怒られるわよ?」
「あ、そうだった!それじゃ先輩に円香!」
「今日はありがとう!空君!」
「朝倉君今日は見逃してあげるけど明日からは手加減なしよ!」
円香達と別れ今度は大急ぎで家に帰っていった
家に着くともう8時になっていた。
家の中に入ってリビングへ行くと姉さんは料理を作ってテーブルで待っていた
「ただいま姉さん、遅くなってごめん!」
「空君遅いよー!お姉ちゃん心配したんだからね!あんまり遅いからもう少しで警察に電話するところだったよ〜」
「警察って・・・。でも、ちゃんとメールはしたでしょ?」
「それでも心配だったんだよ〜!空君の身になにかあったら私・・・」
どうやら本気で姉さんは心配だったらしい。ちょっと反省しないとな。
「ごめん姉さん。これからは気をつけるよ」
「うん・・・」
「さてと、お腹も空いたしご飯食べようよ姉さん」
「空君ご飯食べる前にもうひとつあるんだけど?」
「え、なに姉さん?」
「こんな夜遅くまでなにしてたの?」
やっぱりこの質問きたか。さて、どう答えるか・・・。
「え〜っと・・・それは、その〜・・・。あ、アレだよ!」
「アレ?」
「相馬と遊びに行ってたんだたよ!あいつと遊んでたらいつの間にか夜になっててさ〜」
円香と遊んでいたことを正直に話すと面倒なことになりそうなので相馬と遊んでいたという嘘にした。
「嘘だね」
「え・・・なんで?」
だがその嘘も10秒ともたなかった。
「だって空君困った時とか嘘言うとき絶対目をそらしてあわそうとしないんだもん」
自分が気づかない内にどうやら姉さんと目をあわそうとしてなかったようだ。
「ねぇ空君、本当のこと言って?」
やっぱり姉さんには嘘はつけないようだな。
「わかったよ。今日は・・・」
俺は昨日先輩の家で円香と出会ったこと今日円香と遊びに行ったことをできるだけ詳しく伝えた。
「なるほど〜。円香ちゃんと遊びに行ってたのか」
「あれ、姉さんは円香のこと知ってたの?」
「うん。茜ちゃんの家に遊びに行った時に何回か会ったよ」
「そうだったんだ。じゃあ円香も姉さんのこと知ってるってことか」
「でも、まさか円香ちゃんとこんな遅くまで遊びに行ってたのか〜。円香ちゃんうらやましいなぁ」
姉さんは明らかになにかをおねだりするような目で俺を見つめてきた。
「わ、わかったよ姉さん。じゃあ来週どこか一緒に行こうよ・・・」
「やったぁ!空君絶対だよ!約束だよ!?」
「うん、約束するよ」
なんとか姉さんを落ちつかせることができ俺はそそくさと風呂に入り部屋に行き疲れた体をベッドにめがけ倒れた。
「今日もなかなか疲れたけど楽しかったな〜。円香か・・・なんか先輩より円香のほうが姉っぽかったな。まぁ、またいつか円香ともこうやって遊べたらいいな」
いつも通りしみじみ今日のことを思いだしているといつの間にか瞼を閉じていた