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生徒会

〜次の日〜



「あぁ〜、よく寝た・・・。。結局昨日は飯も食べずにずっと寝てたな。。我ながら凄いと思うな。さてと、着替えて下に降りるか。」


俺はさっさと着替え下に降りていった。






「おはよう、姉さん。」



「おはよう、空君。そういえば昨日晩御飯の時起こしに行ってあげたのに、起きなかったね。。おかげでお姉ちゃんひとりで寂しくご飯食べてたんだよ〜・・・」



「ご、ごめん姉さん。今度からは気をつけるから。」


「ほんと気をつけてよねぇ。まぁとりあえず朝御飯食べよ。早くしないと学校遅れるよ。」



「うん。じゃあいただきます。」


姉さんと朝御飯を食べ俺と姉さんは準備をし外へと出ていった。







「おはよ。」



「・・・・・・!!なんでお前がここにいるんだよ!?」



外に出ると何故か水無月がいた。

「フフ、びっくりした?」



「当たり前だろ!なんで俺の家知ってんだよ!?」



「さぁてなんででしょう?当ててみなさい。」





「・・・・・もぅいいよ。お前相手にしてたらなんか疲れるし。」



「そう。なんかつまんないわね。」





「まぁまぁ空君せっかく水無月さんが来てくれたんだし一緒に行きましょ。」




「はぁ。。そうだね、じゃあ行こうか姉さん、水無月」




そして俺達は学園の方へと向かって行った。

だがやっぱり俺は水無月がどうして俺の家を知っているのかが気になっていた。





なにものだよあいつは・・・後先おもいやられそうだななどと思いながら登校するのであった。。










「それじゃ姉さん、また昼休みに。」



「うん、空君。またお昼休みにね。水無月さん、空君の事お願いね。」



「はい、まかせてください先輩。私が空をちゃんと調教しますから・・・。」




「おい!なに言ってるんだよ水無月!姉さんも、こんな奴に頼まなくていいから。それより水無月早く教室行くぞ!」



「フフ、照れ屋さんねぇ。」


姉さんと別れて俺と水無月は教室へと向かった。








「おぉ、朝倉おはよう」



「おはよう、榎本。お前って学園来るの早いんだな。」




「はは、俺は優等生だからな。」



「それは、自分で言うことじゃないと思うけどな・・・・・。」




「そうだ、朝倉お前また水無月と一緒だったけどやっぱりお前達って・・・・・」



「ああ!!もう、勘違いするなよ。昨日言ったようにあいつとはなんもないからな!」



「わかったわかった。それより渚ちゃんは、一緒に来なかったのか?」




「あぁ、渚はたぶん寝坊だよ。あいつ朝弱いからな。」



「なんだそうか。あぁ、早く神沢さん来ないかな。」


「なんで、渚が来ること楽しみにしてるんだ?」



「渚ちゃんと仲が良い幸せ者には教えん!」



「なんだよそれ・・・。」




チャイムが鳴り終わるギリギリで渚が到着してなんとか間に合った。

そして先生も教室に入ってきて朝のホームが始まった


「え~みんなおはよう。今日の予定はとりあえず対面式があるな。そんでその後は教室でロングホームだな。自己紹介とかしてもらうから覚悟しとけよ。そんじゃ朝のホーム終わり!」




「あぁ今日はだるそうだな。」


「ほんとだるそうだね、空。でもがんばらないとね。」



「遅刻しかけたやつにがんばれと言われてもな~。。」


「ち、違うの!今日は時計が勝手に止まってただけで私が悪いわけじゃないんだよ!」



「なんかその言い訳いつも聞いてるように気がするんだけど・・。」


「言い訳なんかじゃないって~信じてよ空!」


「はいはい、信じてやるから落ち着けって。」

俺は明らかに焦っている渚をなだめてやった。それより、こいつは本当に昔から変わらないなぁ。嘘言うと明らかに顔に出てくるし。





「お~い渚ちゃんに朝倉早く体育館に行くぞ。」

榎本と水無月が体育館に行こうとしていた。


「わかった。ほら、渚行くぞ。」



「あ、ちょっと待ってよ空!」


そして俺達は体育館へと向かっていった。








廊下を急いで走っている途中俺達はある人と出会った。


「こら!君達廊下は走っちゃだめだよ!」



「あ、すいません・・・・って誰?」

そこには、少し髪が長めので少し気の強めな感じの女の子がいた。



「わたし?わたしは生徒会副会長の橘茜たちばなあかね。それより廊下は歩かないと・・。走ってたら危ないわよ。」


「いや、だって急がないと式に間に合わないし・・・」



「言い訳しない!全くこれだから新入生は・・・・。ん?あなたどこかで見た顔ね。そっちの女の子も・・・。」

そう言い橘先輩は俺と水無月の顔を交互に見始めた。




「あ!あなた達ふたり、朝倉空と水無月彩音でしょ!?」



「え、なんで俺達の名前知ってるんですか?」


「知ってるも何も昨日あんだけ騒ぎ起こしたら知らないはずないでしょ!ということであなた達ちょっと来なさい。私達があなたを更生してあげる!」



「そんな、対面式今からあるし、それはまた今度ってことで・・・」



「だめ!逃がさないわよ。」

そう言いながら橘先輩はじりじりと俺と水無月に近づいてきた。



「や、やばいこの人本気だ・・・」


「朝倉。」

後ずさっていると水無月が小声で俺を呼んだ。



「いい、ここは全速力で突っ走るわよ。私達はこんなところで捕まるわけにはいかないの」



「俺はなにもやってないはずなんだけどな・・・。まぁここで捕まるのもめんどうだし。それじゃあ1、2、3で行くぞ。」


「ええ。それじゃあ・・・1・・・2・・・」


「3!!」


俺達は合図で全速力で体育館まで突っ走っていった。



「あ、こら待ちなさいふたりとも!!」



「空~おいてかないでよ~。。」


「渚ちゃん待って~俺様も行くぜー!」







「ふぅ〜なんとか逃げきれたな」

俺たちはなんとか体育館に着き50音準で整列をした。



「マジで危なかったな朝倉。お前絶対またあの先輩に追いかけられるぜ」



「はぁ〜ほんと嫌になってくるよ。しかもあの人で副会長ってことは生徒会長はもっと凄い人なのかもしれないな・・・。なんで俺がこんな目に。」



「俺はうらやましいぜ朝倉よ。あんな美人な人に追いかけられるなんて。あぁ俺も追いかけられたいぜ。」


「ほんと、お前とかわりたいよ・・・」



榎本と会話をしているといつの間にか対面式が始まろうとしていた。



「ん、あれって今さっきの橘先輩だ。・・・っておもいっきりこっち睨んでるし。」


明らかに橘先輩の視線は俺に向けられていた。






「え〜それでは対面式の言葉。生徒会長から1年生へ歓迎のお言葉です。」


進行役の人が下がっていよいよ生徒会長の出番。俺はこの時正直かなり緊張していた。生徒会長がどんな人かに。だが生徒会長が出てきた途端俺はある意味でビックリした。



「嘘だろ。あの人が生徒会長なのか!?」



「1年生の皆さんご入学おめでとうございます。」


生徒会長とは小学生の低学年とも思わせてくれる身長の女の子だったのだ。


「私は生徒会長としてこの学校を少しでもよりよくし、みんなが過ごしやすい桜川学園にしていきたいと思います。努力をしていきたいと思いますのでこの一年間よろしくお願いします」


「へぇ〜生徒会長って結構いいこと言うな。ちっちゃいけど・・」


「フフ。なかなか腕のたちそうな生徒会長ね」



「水無月いつの間に後ろに・・・。まあいいや、それよりあんな子供みたいな人が手強そうなのか」


「私にはわかるのよ。」




この後1年生代表の挨拶やら校長先生の長話が続いていった。







「以上で対面式を終わりたいと思う。では、生徒の諸君は解散!」


こうして対面式は終了した


「はぁ〜やっと終わったな。」



「お疲れ、空」



「あぁ渚もお疲れ様。ん?あれ、水無月は?」



「水無月なら今さっき終わった途端走って帰っていったぞ。」



「そうなんだ。なんかほんとに謎な奴だな。じゃあ榎本、渚、教室に戻ろうか」


俺たちが体育館から出ようとした時聞き覚えのある声が後ろから聞こえてきた。



「朝倉君見つけた!!」



「うわ、あれは橘先輩!?やばい、逃げないと。」


そう言い俺は一気に体育館から出ていった。



「あ、こら待ちなさい!」










「ふぅ〜疲れた。。」


「ほんとまだ2日目なのに災難だね、空。」



「それを言うなよ渚。俺だって好きでこんなことしてるんじゃないんだから・・・」


なんとか俺は生徒会を振り切って教室まで戻ってこれた。だけど急に途中で追いかけてこなくなっていたことに俺は疑問をもっていた


「何もないといいんだけどな・・・」





「だから言ったでしょ朝倉。生徒会をなめてかかったらいけないのよ」


「くっ・・・覚えとくよ」





ピーンポーンパーンポーン

「ん?放送か。」


「一年、朝倉空君、至急視聴覚室へと来てください」


「へっ!?なんで俺が」


「空ぁまたなんかやらかしたんの?」



「いや、別になにもしてないし。」


「じゃあなんで、朝倉が呼びだされるんだ?」


「さぁ?まぁとりあえず視聴覚室に行ってみるよ。至急って言ってたから急ぎの用かもしれないし。」



「朝倉、もう一度言うけど生徒会にだけは気をつけなさい。私と朝倉の最高の計画がだいなしになってしまうからね。」



「計画って・・・。んじゃ行ってくるよ。」


そう言い俺は視聴覚室へと向かっていった。





「やはりなにか怪しいわね・・・。」






「ここが視聴覚室か。よし、入るか。」


空はドアを開けた。


「あれ、電気ついてないや、おかしいな。」


視聴覚室内は電気がついていなかった。


「場所間違えたかなぁ・・・・・・っ!!!眩しっ」

突如視聴覚室内に電気がついた。



「引っ掛かったわね。朝倉空君!」


「そ、その声は・・・橘先輩・・・。」


「その通り!やっと捕まえたよ。さぁしっかりと昨日の事について反省してもらいましょうか。」



「くっ・・・。なんとかしないと。」


俺は急いで逃げようとした。しかし・・・。


「うわ!いつの間に!」


後ろには生徒会の者達が10人ほどいた。


「さぁ諦めて、私達からの罰を受けなさ〜い。」



「・・・・・・罰ってなにをしたらいいんですか?」


「お!やっと罰を受ける気になったわね。」


「この状況じゃなにもできないし、しょうがないですもの。」


「そうね。それじゃあ罰の内容をこのお方から言ってもらいましょう。」



「このお方?」



「やっと私の出番ですね」

そこに一人の少女が現れた

「君は!?」


「初めまして、朝倉くん」

「え、えっと確か・・・」


「生徒会長、水垣菜穂みずがきなほです。菜穂と呼んでかまいませんので」


「はぁ。じゃあ菜穂先輩、罰というのは一体なにをしたらいいんでしょうか?」


「それはですねぇ〜。私達生徒会に忠誠を誓って、今日から生徒会の一員になってもらうことです」



「嫌です!」


俺はきっぱりと断った


「駄目だよ、朝倉君。生徒会長のいうことは聞かないと。それも罰なんだしさ」


「いや、なにが生徒会長だよ。どっからどうみても普通の低学年の小学生じゃないかって・・・あ!!」


俺は言ってはいけないことを言ってしまったことに気づいた。


「わ、私が低学年の小学生・・、気にしてるのに気にしてるのに・・・」



菜穂先輩からは俺から見てもわかるようにすごいオーラが発生していた



「こら!朝倉君、早く生徒会長に謝りなさい!」



「わわ、すいません菜穂先輩!言うつもりはなかったんです。本当にすいません」


菜穂先輩は俯いたままだった。


「本当にすいません!なんでもしますから・・って菜穂先輩?・・・な、泣いてる!?」



「菜穂先輩、本当にすいません!なんでもしますから、泣かないでくださいっ!」


だけど菜穂先輩は泣きやまなかった・・・。


「朝倉君、どうするのよ〜?生徒会長泣かして」



「口が滑っちゃったんですよ。だけど小学生って言われても別に気にすることじゃあないんじゃないですか、菜穂先輩かわいいし」



気のせいか突如その場の空気が静まり菜穂先輩も泣きやんだ。



「あ、朝倉君・・・もしかして君ロリコン?」


「ち、違いますよ!ただまだ幼さが残っててかわいいというかなんというか」



「・・朝倉くん、私かわいいですか?」



「ぇ・・・えと、まぁかわいいと思いますよ。」



菜穂先輩はボーッと俺の顔をみつめていた。


「あ、あの菜穂先輩?」


「男の人からかわいいって言ってもらったの初めてです。いつもチビって言われてたから・・・。」


「そ、そうなんですか。」

「だから・・・。」


「だから?」


「朝倉くん気にいっちゃったんでますます生徒会に入れたくなっちゃいました。こうなったらなんとしてでも生徒会に入ってもらいます。」


「嘘だろ!?」





「さぁ、朝倉くん私と生徒会生活を満喫しましょう」


俺はじりじりと後ろへと下がっていったがついに生徒会連中に囲まれてしまった


「や、やばい。」


「朝倉くんがいけないんですよぉ。私の気持ちを本気にさしちゃったから。」



「ほ、本気って・・・くそ、誰か助けてくれぇぇ!」

空は叫んだ。すると・・・


「ピンチのようね、朝倉」


突如何処かからか声がした

「誰ですか!!姿を見せなさい!」


「フフ、そんなに私の姿が見たいなら見せてあげるわ・・・


飛び降りて来たその人物はやっぱりアイツだった


「お前・・・水無月!?」


「フフ、やはり生徒会の仕業だったわね。朝倉の後をついてきて正解だったわ。」


「ついてきたって、どうやってここに入ってきたんだよ?鍵おもいっきりかかってるのに。」


「企業秘密よ」


「あ、あなたは水無月さんね!?だけどあなたは生徒会に入らなくていいわよ。違う罰さえ受ければね。」



「あいにくだが断るわ。さぁ朝倉帰るわよ」


「どうやってだよ!?」


「フフ、こうするのよ!!」


バシュゥッ!!


水無月が投げた玉が音をたてて、煙を発した。


「なっ!煙玉ですか!?」

「フフそういうことよ。では、さよなら、生徒会!」


「ま、待ちなさい・・・!皆早く、朝倉くんと水無月さんを追って!」


「そんな、無茶ですよ〜。なにも見えないし」



「くっ、ここまでですか・・・朝倉くん・・」






―理科室

俺と水無月は近くにあった理科室へと逃げこんだ



「水無月助かったよ」


「礼にはおよばないわよ。貴方は私の最高のパートナーだからね。助けないほうがおかしいぞ。」


「・・・・・・。それより、まさかあんなに生徒会が手強いとは。危うく生徒会に入れられるところだったよ。」


「そうね。だけどまだあれくらいならどうにでもなるわ。だけど朝倉、貴方はあのふたりを極力避けていたほうがいいぞ。」


「あのふたりって、茜先輩と菜穂先輩か。あぁ心がけておくよ」


「そうしなさい。そういえば朝倉、今何時間目だと思う?」


「え?3時間目だろ?・・・・・・あっ!!授業!」


「そういう事。さっさと行くわよ。」





〜教室〜


「すいません!!遅れました!」


「朝倉〜、遅刻するとはいい度胸してるわね〜。」



「い、いや先生、これには深い訳があって。」



「理由は聞きたくないよ。放課後職員室の私のところまで来なさい!」


「そんなぁ〜、僕だけかよ。水無月も遅刻しましたよ」


「水無月?水無月なら最初からあそこにいるぞ」


先生は指さした。そこには


「な!水無月、お前いつの間にそこに移動してるんだよ!いまさっきまで僕と一緒にいただろ!?」


「ん?なにを言うの朝倉。私は最初からここにいたわよ」


「嘘だろ・・。」


「という訳で朝倉、放課後ちゃんと来なさいよ。」



「・・・はぃ。」



キーンコーンカーンコーンと丁度タイミングよくチャイムが鳴った。


「お、いいタイミングでチャイム鳴ったな。じゃあ休憩とってよし」



「フフ、大変ね朝倉。」


「とりあえず頑張ってね空。」


「同情するぜ朝倉。」


皆から俺は同情された。


「はぁ、まだ高校生活二日目なのに・・・。ほんとこれから先思いやられるよ」




そして放課後・・・





「ふぅ、観念して行きますか・・・失礼します」


俺は職員室へと入っていった


「おぉ。朝倉やっと来たか。」


「あの先生、やっぱり説教ですよね?」






「ん〜、あたしはそういうことめんどくさいから嫌いだけど、だけどまぁあんたはまだ高校生活始まって2日なのにいい度胸してるわよね。」



「いや、俺ほんと全然関係ないはずなんだけどな・・・」


「だが、今日授業に遅れてきたのは事実だな。ということで朝倉罰として教室の掃除綺麗によろしくね。」


「はぁ・・・。わかりました」


ということで俺は教室の掃除をひとりでするハメになった。




「ほんとなんで俺がこんな目に・・・だいたい水無月のせいなのに。」


ぶつぶつと文句をいいながら掃除をしていたら俺はどこからか視線を感じた。



「ん、なんだ?」

後ろを振り替えると誰もいなかった。


「気のせいかな?」


俺は再び掃除をはじめたがやっぱりなにか視線を感じた。


「やっぱり誰もいないよな・・・」



また振り返ってみたがやはり誰もいなかった。




「まぁいいか。掃除も終わったし、そろそろ帰ろう」

掃除道具を片付け校門の方へと向かった。











「ん?あれ、水無月?」


下駄箱のところには何故か水無月がいた。



「あら、朝倉今帰りなのね?」


「あぁ。やっと掃除が終わったからな。ところで水無月はなんでこんなところにいるんだ?帰ったんじゃなかったっけ?」



「部活よ」



「部活?え、お前って部活入ってたのか!?何の部活に入ったんだよ?」



「フフ、そんなに知りたい?でも残念だけど秘密よ。だけど近々教えてあげるわ」


「なんだよ、それ・・。んじゃあとりあえず帰るか」


「そうね」



俺と水無月は会話をしながら校舎を出ていった。

だが出た途端俺は校門の方に目を向けると不思議なものを見た。というより不審者を見た。



「な、なぁ水無月アレなんだと思う?」



「あのサングラスかけた人のこと?明らかに不審者ね」



「だよな。しかもなんかこっちめっちゃ見てるし」


その不審者は俺たちの事をジーッと見ていた。たぶん見た目的に言うと俺たちと年は似たり寄ったりな感じで女の子ぽかった。



「アレどうするよ?」

「とりあえず行ってみましょ。もしなにかあったとしても私達ふたりならなんとかなるしね」



「そうだな。相手は女の子っぽいし。んじゃ行ってみますか。」


そう言い俺達は校門のとこにいる不審者の所へと向かっていった。そしてどんどん不審者と近くなるにつれて不審者は明らかに慌てていた感じをしていた。



「あっやばい走って逃げるかも。」


「その時は私達も走るわよ」


相手が走って逃げると予想した俺達は走る準備をしたが逃げようとした不審者はその場で何故かつまずいて転けてしまった。



「え・・・こけた。」



「フフ。豪快にこけたわね。あれ結構痛いはずよ」



「いやいや笑ってる場合じゃないでしょ。とにかく声をかけよう」





「う〜痛いよ〜。」



「ちょっと君大丈夫?」


「!?」



俺達が来たことに驚いたのか明らかに今さっきより動揺し始めた


「うわ、血でてるじゃん。とりあえず保健室行かないと。」



「えっ、えっとわた、私は・・・」


明らかに動揺しており何を言っているかわからなかった。しかも顔真っ赤にしてるし。



「いいから、それより早く背中に乗って。怪我してるだろうからろくに歩けないだろうし」



「え、ええーーー!?」



今度は大声で驚いた。よくわからない子だ・・・



「さぁ、早く」

半ば無理矢理俺は彼女の手を取っておんぶをした。



「よし、じゃあ保健室行こうか。水無月も俺ひとりじゃ不安だし来てくれよ」



「フフ、わかったわ。それにしても朝倉やるわね」



「何がだよ・・・。んじゃ行くよ」



「・・・・」


俺達は来た道を引き返し保健室へと向かった

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