第6話 自分の体とNPC
まさか2体1か?それだともう無理ゲーだな。
「そう焦らんでも良い。ハイドも黙っておれ」
ハイド?主人公の名前か?
「お主名は?いや、喋れんのか。まあ良い儂が観てやろう」
亡者化した、こいつもハーフだったか。
確かこいつの…ガストンの亡者化した名は「叡智の亡者」だったか。
見たものを鑑定する能力だ。
「ほう、お主色褪せてはおるが『幻灯のカケラ』を持っておるな。それにハーフじゃな。そして名は『レイ』じゃな」
なっ⁉︎
「ふぉっふぉっふぉっ、驚いておるなまあ無理もないこの力はハイド以外には教えておらんからな」
いや違う、俺が驚いているのはその情報だ。
その名前は、俺のプレイアブルキャラの名前だ。
どういうことだ?つまり、主人公が100回死んで亡者になりそこに俺の精神が入ったということか?ん?じゃあ俺も亡者化使える?
もしこの体が『レイ』なものだとしたらこの体には亡者化の仕方が染みついてるはず、なら俺はそれに身を任せれば。
「があ"あ"あ"あ"!!!!!!!!」
なんだ?なっ⁉︎ムーナが殺された⁉︎クソッまた救えなかった。
てかこのシーン確かムーナを殺して人類殲滅の1歩を歩み始めたムービーのシーンじゃねえか。
そして主人公…ハイドに人類殲滅を唆したのはガストンだ。
それなら止めないとな。
俺がこの世界で暮らしていくには人類がいないと困る。
それなら一刻も早く逃げないとな。
そして俺はハイドに特攻してわざと死んだ。
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