第5話 亡者と亡者化
爆弾はまだある、しかしこれを使ってまた敵を呼び寄せたら本末転倒だ。
どうするか…まあ地道に逃げながら隙を見て攻撃するしか無いか。
『ガァ"ア"ア"』
バンッ!
よし、こっちにきた。
ゲームだと当てないとこっちには気づかないがここは現実、でかい音立てて攻撃すれば当たらなくてもこっちに気づく。
よし、相手の攻撃が当たるか当たらないかの距離で逃げる。
そして攻撃してきた隙に斬る!
これをムーナからあんまり離れないように気をつけて全部片付くまで続ける。
20分後
「はぁはぁ」
あと1匹、これで決め…っ主人公!
ハハ、あの狼ツーパンかよ。
さて、どうするか。
「っ!…ガァ!」
左腕切られた、千切れかけてたからしょうがない。
は?っこれは妖炎⁉︎こいつ『妖術』使いか。
妖術の効果は部位欠損、そして欠損耐性のない俺の右腕は灰になった。
クソッ、それなら。
「ガァ!」
しっ!首元噛みつけた。
めっちゃ刺されてるが死ぬ気で噛み砕く!
「ガッ!」
弾き飛ばされたし、それに亡者化しているな。
そう、このマジランの主人公は人と亡者のハーフなのだ。
だから、こいつは一時的に亡者になることができる。
どの種類の亡者になるかはキャラクリの時に決めるんだが、こいつは『怒りに染まった亡者』だな。
効果は攻撃力、防御力、攻撃速度の増加だ。
俺も亡者化できねぇかな?
ともかく、俺はここで死ぬわけにはいかない、どうすればいい?考えろ。
クッソ、特攻の2文字しか浮かばねえ…やるしか無いか。
「ほう、いい眼をしておる」
は?なっ!こいつは!主人公に亡者化を教えたやつ!
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