女神の聖戦士とビキニアーマー、聖戦士ノドカ編
女神の聖戦士とビキニアーマーの杜和香、視点の物語なります。
当短編の主人公も勿論、1886年当時15歳だった、某女性アイドルをイメージしています。
私、杜和香は地方の某共学の高校を通う15歳の女高校生だ。
家族は、サラリーマンの父と専業主婦と母と小学生の妹がいる。
何処にでも平凡な女子高生の私が、理解不可能の摩訶不思議な状況に巻き込まれている。
1986年の日本に、事件や事故に巻き込まれて行栄不明なる人間が何人いるかは知らないが、私も行方不明の1人に加わったらしい。
塾の帰り道、気が付くと赤、橙、黄、緑、青、藍の極色彩の光が渦巻く摩訶不思議の空間に佇んでいた。
何時もの塾から帰り道の光景が、一瞬で消え去り7色の光が渦巻く異形の空間に変わっていた。
一介の女子高校生に過ぎない私には、理解が不能だが神隠しにあったらしい。
極色彩の渦巻く空間には、1人の少女が佇んでいた。
歳の頃は15歳の私より、年上の様で17歳から18歳位の様だった。
金髪碧眼の美少女で古代ギリシャ風衣装に身に纏い左手には、黄金に輝く天秤を捧げ待っている。
世間知らず私にも金髪碧眼の美少女が、この世のならぬ存在である事は、女の直感で理解する事が出来た・・・・・
この世の思えぬ美少女と対峙していると彼女は話しかけてくる。
何故か英語でもギリシャ語でもない、英語が少し苦手な私でも理解可能な唯一の言語、日本語で話しかけて来た。
「わたくしは女性の守護神にして乙女の純潔と人妻の貞淑を司る女神アルミナ。杜和香、貴女はわたくしの聖戦士とし召喚されました」
女神を自称している金髪の美少女が私を攫った犯人の様だ。
「何故、私を攫ったのですか?」
「繰り返します、貴女はわたくし、女神アルミナの聖戦士に選ばれました。わたくしの聖戦士として異世界へ赴き人々を脅威から守る為に戦うのです」
一介の女子高校生に過ぎない私ない私に某アニメの主人公の様に異世界へ赴き人々脅威から守る為に、戦えとは、無理だ・・・・・
世間知らずの15歳の小娘に、異世界を脅威から救える筈は無い。
女神を自称する金髪の美少女は、何を考えて私を召喚したのだろう。
「15歳の小娘ら過ぎない私に、異世界の人々を脅威から救う事など出来る筈はありませ。家族の下へ帰してください」
金髪の少女に家に、家族の下へ帰してくれる様に必死に訴えるが、女神は私の訴えを無視して話を進めている。
「わたくしに聖戦士として選ばれた5人の穢れなき乙女達は、運命から逃れる術は無いのです。聖戦士ノドカ、貴女に女神の防具を授けます」
女神の言葉と共に、身に纏うセーラー服が、輝きを発して変化していく。
唐突に表れた姿見には、女神が授けた防具身に纏った15歳の少女の姿が映し出されていた。
露出の多いビキニアーマーを身に纏った私、杜和香の姿が。
恥ずかし過ぎる・・・・・
水着でもスクール水着か、ワンピースしか着た事の無い私には、過剰に露出が多いビキニアーマーを纏う事は恥ずかし過ぎる。
手足は、西洋鎧の様な甲冑に覆われているが胴体は胸の膨らみ強調するトップスと股間を女性の大事な部分を辛うじて隠すボトムしかない。
手足を覆う甲冑は光り輝く金属で造ら、胴体を防具、トップスとボトムは鱗がある緑の皮革で造られている。
姿見に映る恥ずかし過ぎる防具、ビキニアーマーを身に纏た私のか下腹部には謎の紋様が刻み込まれ、何故かムダ毛は下腹部の恥毛も含めて処理されていた。
露出の多いビキニアーマー姿を多くの人目に晒すのは、乙女としては恥ずかしいが、露出の多いビキニアーマーが防具として役に立つとは思えない。
「女神様。ビキニアーマーが、手足の甲冑は別にして胴体のトップスやボトムは防具として機能しているとは思えません」
女神アルミナは、謎めいた笑みを浮べビキニアーマーの防御性能に関して話し始めた。
「わたくしが、貴女方、5人の聖戦士に授けた戦乙女の鎧には、わたくしの加護が付与されています。如何なる物理的攻撃、魔法攻撃でも、わたくしの加護を破る事は敵いません。5人の聖戦士はわたくしの加護が付与された戦乙女の鎧を纏っている限り掠り傷一つ負う事は無いのです」
身に纏には恥ずかし過ぎる女神のビキニアーマーだが、防具としての機能は超一流のようだ・・・・・
「わたくしが授けた戦乙女の鎧には、様々な能力が付与されています。五感、体力は超人レベルに強化されています。ジャングルの王者ゴリラや、百獣の王ライオンも一撃で葬る事が可能です。又、地上最速の獣チーターより早く走る事が出来ます」
15歳の小娘に過ぎない私でも、女神の加護が付与されたビキニアーマーを身に纏う限り、完璧な防御と超人的な身体能力で身を守り戦う事が出来る訳だ。
「わたくしの聖戦士達には、戦乙女の鎧以外にも、聖剣を授けています。聖剣は剣モードと薙刀モードに切替が可能です」
「私、以外に4人の仲間が居るのですか?」
私、以外にもうら若き乙女が、攫われ意に反して女神の聖戦士に選ばれた様だ。
「聖戦士ノドカ、貴女以外の4人の聖戦士達は、神の座でわたくしの分霊体と対峙しています。5人の聖戦士は前世は1人のの女勇者でした。彼女の死後、魂は5分割され20世紀の日本に転生したのです」
女神アルミナの話は、科学万能の20世紀に生きている私には、信じがたい話だった。
私を含めた、20世紀の日本から攫われた5名のうら若き乙女の前世が、異世界の女勇者!?
因みに、女神に攫われた乙女達は、1970年3月生まれとの事。
女神に、異世界を脅威から守る為に召喚されたうら若い乙女は、私を含めて以下の通りだ。
1.竹野翼。22歳。中小企業に勤めるOL。
1992年の日本より、結婚前夜に女神に召喚される。
2.広西知子。20歳。女子大生。
1990年の日本より、2人の友人達と夏休みの旅行中に、女神に召喚される。
3.佐武希海。17歳。サラリーマンの父と専業主婦の母の間に生まれた、女子高生。
1988年の日本より、女子高校からの帰宅中に召喚される。
4.木野下香代子。16歳。女子高校生。
1987年の日本より、放課後のクラブ活動中に女神に召喚される。
5.杜和香。15歳。女子高校生。
1986年の日本より、塾の帰宅中に、女神から召喚される。
私を含めた、5人の聖戦士は、全員が1970年3月生まれだが、女神に召喚、攫われた年代が違う為、私が最年少となる。
「時は訪れました。5人の聖戦士達は異世界を脅威から守る為に戦うのです」
「異世界を脅かす脅威と何ですか?」
「異世界には凶暴で好色な魔物やモンスターが跳梁跋扈しています。ゴブリンやオーク等の魔物は、人間の女性を襲い辱める事を好みます。聖戦士の使命は、女性を襲う下等な魔物達を駆除し、諸悪の根源、魔王を倒す事です」
私が聖戦士としての使命は、異世界の女性達を襲い辱めるゴブリンやオーク等の下等な魔物から、人々を女性を守る事らしい。
15歳の小娘に過ぎない、私には荷が勝ちすぎる使命だと・・・・
「4人の聖戦士とは、わたくしの聖紋が導き引き合わせくれ眼事でしょう。さあお行きなさい」
その言葉を後に、私、昭和の時代に生きていた、平凡な15歳の女子高生、杜和香は、異形のモンスターや魔物が跳梁跋扈する異世界へ転移していた。
女性の守護神、乙女の純潔と人妻の貞操を守護する女神アルミナの聖戦士ノドカして。
女神の聖紋の導きで出会った4人の仲間、聖戦士達と冒険者パーティ『女神の戦乙女団』を結成した私達は異世界の人々を女達を下等な魔物、触手スライムやゴブリン、オーク、オーガ等の魔物達を駆除して、S級冒険者パーティに上り詰めた。
5人の聖戦士は、今日も女達を下等な魔物達から守る為に戦い続けている。
いつの日か、諸悪の根源、魔王を倒し日本へ戻れる事を信じて。
誤字、脱字だらけの拙い小説ですが、応援宜しくお願いします。
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