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【ルドモンド大陸誌】  作者: 宝鈴
第二章 ルドモンド大陸の地誌
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第六考 ルドモンドの政治体制

 第一章で述べた通り、皇族たちは政治に関わっていない。それは不思議な力を失った現代でも同様である。純粋な人間である皇族と貴族たちは、アルバによって大気を変化させた宮廷内部でしか生きられないのだ。簡単に外出もできない彼らは、国家運営などままならない。皇族たちは民族創出の大義名分を失った今、必死で生きる意味を模索しているが、それはまた別の機会に話そう。



 ルドモンドの政治体制は大きく2つに分かれる。

 帝都で行われる中央政治、そして州ごとに行われる州政治だ。


 州政治はそれぞれの州で行われ、中央政府は干渉しない。多くの州では州都に議会場を置き、様々な民族から成る議会制民主主義を採っている。中には世襲による民族・家系が独占的な地位にいたり、宗教家が政治を握っている州もある。が、滞りなく税金が納められていれば形式は自由である。州内では地方政治も活発に行われ、選挙の時期は町のあちこちで議論が湧き起こっている。


 中央政府は、宮廷内に設置されている。


 現行の州政治は選挙制が主流だが、中央では古くから試験制が導入されている。政治家になるには、3年ごとに行われる難試験に毎回突破しなければならない。帝国は誰にでもチャンスのある公平な体制だとしているが、不正の温床だと批判も根強い。試験範囲は多岐にわたり、大陸で最も難しく、合格者のほとんどがアルバ家系の出身者である。

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