ねずみくんとかえるくん
「ふう、やっとついたね」
「もうびしょぬれだよー」
そういうかえるくんときみに、ぼくは「ちょっとまってて」っていって、あわててタオルを3まい、とりにいった。
「はい! このタオルつかって」
「ありがとう!」
きみはよろこんでかみのけをふきはじめたけど、かえるくんは「いらないよー」っていった。
「ぼく、ほんとは雨のなかでくらすどうぶつだもの」
「たしかにそうだね。じゃあ、これでささをふいてくれる?」
「うん!」
かえるくんにささをふくのをおねがいして、ぼくはぶるぶるってかるくみずけをとばしてから、からだをふいた。
「ね、ねずみくん!」
すっとんきょうなこえがきこえてふりかえると、そこにはせっかくかみのけをふいていたのに、またびしょぬれになったきみがいた。
「あっ……ごめん」
「もう、まわりをちゃんとみてよ!」
きみはぷんぷんとおこる。
「……そうだ! 雨でからだひえちゃったよね? もしよかったら、おふろ、はいる?」
ぼくがふと思いついてそうていあんすると、きみはすぐにうなづいた。
「うん、はいる!」
「じゃあ、ついてきて」
きみをおふろにあんないしてから、ぼくはかえるくんのところにもどる。そのときには、ささはきれいになっていた。
「ありがとう、かえるくん!」
「いえいえ!」
ささはげんかんにおいて、ぼくとかえるくんはリビングに向かった。
「かえるくんもひえちゃったよね? あったかいミルクティーいれるけど、のむ?」
「のむ! ぼく、ねずみくんのミルクティーだいすきなんだ!」
正面からそんなふうにほめられて、ちょっとてれちゃった。あと、ちょっとはずかしかったなぁ。
ぼくはよく手をあらってから、ミルクティーを3人分つくって、リビングにもっていった。
「はい、ミルクティー!」
「ありがとう!」
かえるくんはマグカップをうけとると、すぐにミルクティーをひとくちのんだ。
「……うーん、やっぱりねずみくんのミルクティーはおいしいね」
「そういってもらえると、とってもうれしいよ」
ぼくもミルクティーをのんだ。きょうのミルクティーは、なんだかいつもよりもおいしくかんじた。




