スーパー五穀の前で
ささをもってあるいていたら、スーパー五穀がみえてきた。いま、わすれないうちにスーパー五穀に行ってそうめんをかいたいきもちは山々なんだけど、ふたりでささをかついでおかいものにいったら、ほかのみんなのめいわくになるから、あきらめた。
「……にしてもさあ、ちょっとつかれてきたね……」
「うん……」
ふたりでそういっていたら。
「おーい、ねずみくんたちー」
とつぜん、ききなれたこえがきこえてきた。
ふりかえるとそこには、やっぱり。
「かえるくん!」
「やっほー! こんなところであうなんてぐうぜんだね!」
スーパー五穀からかえるところなのかな、レジぶくろをもったかえるくんがそこにいた。
「それ、おっきいささだね!」
「そうなんだよ……ふたりでもつのもたいへんでさあ……」
と、そのとき。
とつぜん、ぽつぽつって音がして、そのつぎのしゅんかんには、雨がざあざあってふりだしてたんだ!
「わあっ、雨だ!」
「いそいでささをいえにもってかえらなきゃ!」
きみとぼくであたふたしていると「ぼくもてつだうよ!」ってかえるくんがそういってくれたんだ。
「いいの?」
「うん! ぼくね、ねずみくんとたなばたのしたくがしたかったから、どっちにしろねずみくんの家にいくつもりだったんだ」
「ほんとに? ありがとう!」
こうしてぼくたちは、いそいでぼくのいえにむかった。