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ねずみくんのたなばた  作者: 秋本そら
ねずみくんの日記 7月6日のお話
4/17

はじめよう、たなばたのじゅんびを!

7月6日(どようび)


その日、ぼくは遊びにきていたきみに「ねえねえ」って話しかけた。

「あしたは、たなばただよね! だから、たなばたのしたくをしようよ!」

きみは「もっちろん!」って言って、楽しそうににこにこしてた。

「なにがいるかなぁ」

「ささはあるの?」

「いや、これからとりにいくよ」

ぼくはメモをとりだして、きみといっしょにひつようなものを書き出した。

「たなばたかざりは、ぜったいにいるよね。あと、そうめんも」

ぼくがそういうと、きみは「そうめん?」とくびをかしげたっけ。

「なんで、そうめんなの?」

「知らない? たなばたのたべものって、そうめんらしいよ」

「へえー」

きみは意外そうにめをぱちくりさせてたから、思わずわらっちゃったよ。

そうしたらきみにかるくにらまれちゃった。ごめんごめん。

だってきみのかおがおもしろかったんだもん、なんていったら、怒られるかな?

「えーっと。とりあえず……ささと、たなばたかざりにつかうおりがみと、あとはそうめん、だね。じゃあ、出かけよっか!」

「うん!」

こうしてぼくたちは、たなばたのじゅんびをはじめた。


ぼくは、きみとそとに出た。そのとき、そとはいいお天気だった。

「これなら、おりひめとひこぼしも会えるよね」

「うん!」

ふたりでそう言って、わらった。

「まずは、ささをとりにいこうか」

ぼくがそういうと、きみは「そうだね」っていった。

「で……どこにとりにいくの?」

「きまってるよ! 花犬さんのおはなやさんにいくんだ!」

ぼくがそういうと。

「……えっ? え、なんかさあ……ささがはえてるところとかないの?」

きみはこまったようなかおをしていった。

「いや? 花犬さんのおはなやさんで予約したささがあるから、これからそれを取りに行くよ」

「あっ、とりにいくって、そういういみだったのか!」

きみにききなおしてみると、きみはてっきりささを"取りに"いくんじゃなくて、"採りに"いくのだとおもってたらしい。ごかいさせてごめんね。

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