1話
七夕企画参加作品です。ほか作品は検索か、公式サイトから飛んでみてください。
今回は「会話」を重視において文章を構成しているため、そんな感じになってます。
天川渡が隣の家に住む星野姫子と高校受験合格祈願をするための短冊作りをしようと言い出したのは七月五日の出来事だった。
きっかけは天川の友人の日暮だ。中学最後の夏の思い出の一つにと、誰かが海に行こうと言う前に切り出した。元々占いや祈りに護利益があると思っている天川としては、それを断る理由も無かった。せっかくだから女子も誘おうと日暮が言い出したのをきっかけに、天川は星野に声をかけたのだった。
天川が星野を誘おうと思った理由は彼自身にも良く分かっていない。ただ、女子と聞いて思い浮かべたのが星野であっただけ。こういったパーティーはクリスマスや元旦にもあり、その度に家族ぐるみで星野家とは関ってきた。今回も当然のようにと思ったのだが、いざ家を目の前にするとしり込みしている自分がいて、天川は少なからず驚いた。
星野の家は天川の家の隣にあり、二人はいわゆる幼馴染という関係にあった。だからその日、天川は普通なら迷惑になるような時間帯に彼女の家に来て、そのことを伝えようとしていた。
午後十時を回った頃、天川は目の前のインターホンを押すべきかどうか迷っていた。指先が独りでに人形劇の人形のようにぴくぴくとせわしく動いている。震えはしていないものの、今更どうやって彼女を誘おうか右往左往していた。
前髪をいじったりして、とにかく落ち着きが無い。最近付け始めた眼鏡がずれていないかを確認する。友人からは地味だなと言われていたが、天川自身は気に入っていた眼鏡だった。
「わたる……?」
突然後ろから声がして、天川は飛び上がりそうになった。振り返ると、学校の制服姿の星野が立って怪訝な目で天川を見ていた。
「あ。ひ……ほ、星野」
「どうしたの、人の家の前で変質者みたいに」
にっこりと笑う星野は学校ではかなり地味な女の子だった。陸上部に所属しているために短く切りそろえられたショートヘアーに、小さな花の髪留めが留められている。そういうスポーツマンな一面もあるが、彼女は図書委員会で、基本的に教室では本ばかり読んでいる印象が強い女子だった。そのギャップが良いというクラスメイトもいたが、天川にとってはどちらも本当の彼女には見えなかった。
星野は毒舌だ。特に天川の前では、一回り子悪魔になる節があった。どうしてか学校ではそんな姿は見ない。媚を売っているわけじゃないのだろうし、嘘をついているわけでもない。だけれど、天川はそんな星野に空に散りばめられた星の一つを選ぶような難しさを感じていた。
「塾帰りか?」
「うん。土日の夕方からね。面倒だけど、お母さんが勉強勉強ってうるさいから」
「ああ、そういえば星野の母さんは結構厳しかったな。最近会って無いから忘れてたわ」
「そうだっけ? 前に会ったのは……」
「元旦」
酒癖の悪い星野の父親が怒鳴り散らして解散したことを思い出した。それを知っていてか、星野はばつの悪そうな顔をして、そうだったねと苦し紛れに頷いた。
「じゃあ久しぶりに上がっていく? お母さんも喜ぶと思うし」
「え、いや、もう遅いし」
「でもうちに用事あったんでしょ?」
七夕のことである。これだけ伝えれば星野家に特に用事は無かったが、星野が家に招く気まんまんでこちらを見ているので、断りづらくなった。決め手に星野の母を呼ばれて、ついに天川は断る理由を失った。
家に通され、両親に軽い挨拶を済ませた。玄関もリビングに続く廊下も変わったところは無かった。奥のリビングには星野の弟の優希が淡いグリーンのソファーに腰掛けてテレビを見ていた。中学に上がったばかりでまだ幼さの残る顔立ちだ。サッカー部に入ったと聞いたが、確かに肉付きは良くなっている。眺めていると、優希が天川に気付いてやってきた。目の前までやってきたとき、身長の高さに思わず間抜けな声を上げてしまった。
「久しぶりです、天川先輩」
中学に入ってからは先輩後輩の関係になり、自然とそう呼ばれるようになっていた。
「おう、元気にしていたか?」
「ねえちゃんがうるさいですけど、なんとか」
笑って言う優希の頭に星野のげんこつが飛んだ。頭を抱えてうずくまる優希を尻目に、星野は着替えてくると言って二階に上がって行った。彼女の部屋は階段を上がった突き当たりにある。優希の部屋はその隣だ。一つ一つ確認して、少しだけ懐かしんでいた。
「ところで優希、お前って双子座だっけ?」
「はい、そうっすけど」
「良かったな。星座占いによると今年の双子座は良いことがあるぞ」
「えっ、本当すか?」
「ああ。特にが良いらしい。ふとした拍子に、なんか手に入るかも」
女性向け雑誌でちらりと見た情報だったが、天川にとっては確信付いた占いだ。毎月一冊発行されるその女性向け雑誌を、少年誌を買うように楽しみにしている男子は天川だけだろう。行きつけの書店で購入しているため、レジに出す際におどおどしなくても良いのが彼の趣味を加速させる一つの要因にも思われた。
「実はですね、その逆で……」
優希は渋い顔をした。どうやら思い当たる節があったらしい。
「逆?」
「ちょっと待ってください」
言うと、優希はリビングに一度戻り、やけに大人びた財布を持って戻ってきた。その中から二枚の券を取り出して見せた。
内容はプラネタリウムの入場チケットらしく、聞いたことが無い館の名前が記されていた。散りばめられた星のイラストが可愛らしかったが、手書きなところが所々危うさを感じさせる。それを見て、なんとなくオチが見えてしまった。
「期限切れたのか?」
しかし優希は首を横に振った。
「この『星逢いプラネタリウム』ってとこ、最近潰れたらしいんですよ。場所がちょっと営業に悪かったらしくて。せっかく買ったのに、ぼったくりですよね」
「ふうん。で、なんで二枚あんの?」
「えっ、いやその、か、家族で見に行ってもらおうかなあなんて」
「彼女でも出来たのか?」
すると優希は恥ずかしそうに顔を伏せた。図星らしく、よどんでいた言葉すらもう出てこない。否定の言葉を口々にしているが、表情は良い意味でひきつっていた。見てみて不快ではなかったが、二つも年下の弟君に先を越されたと思うとかすかな焦りも感じた。
「こ、これ、天川先輩にあげますよ」
苦し紛れといった様子で、そのチケットを差し出してきた。
「良いのかよ。デート用だろ?」
「潰れそうなプラネタリウムのチケットなんていりませんよ」
「それを俺に押し付けるのかよ……。まあ、ただなら貰っておくよ」
「あざっす」
悪徳商人のように手をすり合わせ、優希はチケットを渡した。天川は適当にそれをポケットに突っ込んでおいた。
数分そうして話し込んでいると、二階から星野が呼ぶ声がした。きれいなソプラノの声で、一度天川は歌手になったらどうかと提案したことがあった。その時は軽く一蹴されたが、今こうして聴いてみて、再び推してみようかという気になった。
軽く手に汗握りながら彼女の部屋に入った。久しぶりに入る星野の部屋は、どことなく女の子の雰囲気がして、どぎまぎする。やけに少女染みた家具も、本棚に詰まれた少女漫画も、ベッドの上に置かれた星型の枕も、何も変わらないのに、まるで別世界に来たような気分になる。
この違和感はなんだろうと部屋の中を縫うように見渡してみるが、特に気になるところは無かった。
「そこにすわっていいよ」
天川の足元に置かれた桃色の丸い座布団を指差す。天川は言葉に甘えてそこに腰を落ち着けた。星野も机を挟んで向こう側の正面に座った。
「久しぶりだよね、わたるがこの部屋に来るのは」
「そうだな。なんだか別世界に来た気分だ」
思ったことを正直に口に出してみた。すると星野は笑って言う。
「それはここが変わったんじゃなくて、わたるが変わったんだよ」
「なんだよそれ」
「知らないうちにサイボーグになってるかも?」
「んなわけねえだろうが。俺はどこかのヒーローかっての」
「いいじゃん、ヒーロー。かっこいいよ」
そうストレートに言って来るので、自分のことでは無いと分かっていても不覚にも赤面してしまった。同時に自分がそうだったらいいなという幻想をし、さらに恥ずかしくなって顔を伏せた。
天川は話題を急いで変えるために、本題を持ち出した。
「そ、そういえばもうすぐ七夕だろ。星野は何か、予定とかはあるのか?」
天川の知る限りでは、今まで七夕に行事をしたことはなかったが、一応聞いてみた。
「別に……無いかな。わたるの家で何かやるの?」
「俺というか、日暮が。パーティーみたいなのやるんだってさ」
パーティーという言葉に星野は目を輝かせる。彼女がそういう盛り上がるものが好きなことを天川は知っていた。そこもまた、クラスメイトに言わせれば普段とのギャップらしいが。
「ていうか、七夕って明日の深夜じゃん」
「いや、パーティー自体は明後日の昼にやるらしい。日曜日だしな、明後日」
「でも短冊とか飾るんだったら明日の夜にしないと。あるの、短冊」
言われて日暮との計画を思い出してみた。しかし、その中に短冊がどうのこうのという話はなかった気がする。ひたすらに食事と飲み物の話をしていた。それと、女子を誘おうと、そればかりだった。
そんな天川を見て不安になったのか、星野は少し身を乗り出して聞いた。
「え? もしかして考えてなかったの?」
天川は多分、と口を濁して言う。
「ちょっとお、そういうのはわたるの一番好きなことでしょうが。織姫と彦星、二人が再会できたら願いが叶う、なんての今の時代わたるが信じなきゃ誰が信じるのよ」
呆れたように星野が言うものだから、天川はむっとして言った。
「星野は信じて無いのかよ」
「ええ、だって古臭いじゃん」
そう言われると天川もいてもたってもいられなくなる。占いが好きな男子なんて女々しいと言われて落ち込んだ経験がある天川にとっては、趣味を馬鹿にされるのは憤慨に値した。
「星座、なんだっけ」
かなり小さな声だったので星野は聞き取れず、「何?」と聞き返した。
「星座! 姫子の星座だよ!」
「あっ、やっと名前で呼んでくれた」
「っ……どうでもいいだろそんなこと」
揚げ足を取られたようで、天川は急にしぼんだ。星野が楽しそうにはいはいと、なだめるように言って、自分の誕生日を数えて星座を確かめる。その星座を聞いて、天川は記憶にあるもっとも信用できる雑誌の占いを思い出した。そして、思い出してなんとなく渋い顔をした。
「確か……恋愛運は最高だったと思う」
「おっ、本当?」
「嘘はつかねえよ。でもなあ、ほかのヤツがものすっごい低かった。こんなに差があるもんなのかと俺も初めて占いを疑ったくらい低かった」
星野はもちろん嫌そうに表情をゆがめた。
「そういうのは一番結果が良かったものを教えるもんでしょ。女子にモテないよ?」
「う、うるせえな。俺は占いだけは嘘はつかねえんだよ」
「わたるが占ったわけじゃ無いじゃん」
「それはそうだけど……」
そう言われては天川の立つ瀬はなかった。
占いに興味はあるし信じてもいるし、何よりもかなり好んではいたが、自分で占いをすることだけは断じてしなかった。一度『初めての星座占い』らしき本を買って勉強もしたが、やはり自分には無理だと判断したのだ。まず、星空を見て占うものかと思いきや、ホロスコープと呼ばれる占星術のものを使って占うと知った時点で無理だと分かった。
加えて他者の言うことは信用できても、それが自分に出来るかと聞かれると途端に黙り込んでしまうのが天川だ。一度家族に占いを試して、爆笑を食らってからめっきりだった。
それでも占いを信じて止まないのは、一つの信念とも言えた。
「ご、護利益ってのはな、信じてなきゃぜってえ来ねえんだよ」
良いことを言った、と思ったが束の間、星野は手で隠すようにあくびをして、机の上で頬杖をついた。
「どうでもいいけれど、短冊どうするの?」
放置されたことに虚しさを覚えながら、なんだかやる気もなくなって適当に答える。
「取りに行けば良いんじゃね。近くに竹薮あったろ、確か」
「ああ! 昔良く遊んだね」
そういえばそんなこともあったな、と軽く思い出に浸りながら、竹薮のことを考える。夏とは言えど、まだ梅雨だ。地面はぬかるんでいるだろうし、出来た水たまりを塒に蚊が多いことであそこにはあまり近づきたくなかった。近日、近くにある空見山という標高中程度の大きさの山が都市開発されると聞いたことがあったが、ついでに竹薮もマンションに変えてくれないだろうかと思う。
「明日取りに行けば……ぎりぎり間に合うか」
「それ、あたしも付いて行っていい?」
天川は星野を見た。がっちりと目が合ってしまったせいですぐに逸らしたが、どうやら星野は本気のようだった。
「姫子が行ってどうするんだよ。重いぞ、竹って」
「えっと、サポート役?」
首をかしげて言う様に、天川はほんのり笑った。どうしてか、そうして笑うことが久しぶりに思えた。
「いらねえだろそんなの。むしろ危ないから止めとけって」
「いやでも、お願い事を吊るす竹を自分で持ってきたら護利益上がりそうじゃない」
「信じないんじゃなかったのかよ?」
「それとこれとは別だよ」
思わず天川はため息を漏らす。これがクラスで本ばかり読んでいて、窓際の令嬢とか言われたこともある女子の言うセリフなのだろうか。
しかしその反面、そんな星野は懐かしくもあった。昔から天真爛漫、好奇心旺盛という言葉が似合う子どもであったことは確かだが、それでも天川の言うことにはちょろちょろと列を作る蟻のように付いてきたものだ。世間からは名前のこともあり、天球が動いても、変わらず作られる星座のような二つの星だと言われていたくらいだ。
押したり引いたりの言い合いだったが、結局は天川が折れることになった。その時の星野の喜びようと言えば、今すぐにでもボストンバックを引っ張り出して出かけていきそうな勢いだった。
かくいう天川も悪い気はしない。むしろ、久々の星野と二人だけの外出に心躍るくらいだ。内心、遠足前の子ども以上に興奮していた。表情に出さんとする努力が必要で、多少不気味な表情になっていたのは見られなかった。
「ねえねえ、わたるはどんなお願い事を短冊に吊るすわけ?」
唐突に星野はそう切り出した。
「そうだなあ……」
将来の夢でもあれば、それが叶うようにと願ったかもしれない。しかし、天川にはまだ夢といえる夢も無い。一時期ハマっていた占いは止めてしまったし、運動が出来るわけでも無い。天文部なんて洒落た部活動もないため、結局は帰宅部だ。惰性で過ごす日常に、叶えたい願い事なんてそうは簡単に見つからなかった。
「妥当に……高校合格とか? ていうか、名目上はそのための七夕パーティなんだろうよ」
その答えに星野は不満たらたらに口を尖らせる。
「つまらないねー。そんなガリベン君じゃないでしょ、わたるは」
「て言っても、それ以外今は思いつかないな。姫子はなんかあるのか?」
星野は人差し指を立て、ふふっ、と大人っぽい笑みを見せてみる。
「当ててみて?」
そこで天川はちょっと遊んでやろうと思って、口元を吊り上げて言う。
「”お嫁さん”とかか?」
目を丸くして星野はそれを聞いたが、すぐに天川と同じような顔をして言い返した。
「わたるの?」
「ばっ……! そ、そんなわけねえだろ!!」
「あー、赤くなってるー。あははっ、照れてるー」
「……」
もろに墓穴を掘った天川はあまりの気恥ずかしさに完全に机に顔面を伏せ、腕で防御するように周りを囲った。しかし、腕の隙間から覗く耳は真っ赤で、照れているのは星野に筒抜けだった。
「あー、相変わらずわたるは面白いなー。ウブだなー」
「相変わらずっていつのことだよ」
「小学……六年くらいから?」
そうだ、確かにその辺りから主導権を握られてしまった覚えがある。プールの授業の際に、身体の発達が始まった星野を見て恥ずかしがっているのをネタにいじられたことを思い出し、天川はさらにふてくされた。
「ほれほれ、そんな暗くなるんじゃないよ」
指先で天川の肩をつんつんと突く。くすぐったかったのか、一瞬だけ身じろぎして、また顔を伏せる。その様子が面白くて星野は何度も繰り返して突っついていたが、天川のほうがそれに耐え切れなくなったらしく、勢い良く立ち上がった。
「よし、帰るか!」
「えっ、ちょっとお」
「明日の昼二時くらいに竹薮の前に集合な」
「う、うん、分かった。とりあえず外まで送るよ」
言って、天川と星野は家を出た。
外気の温度は室内に比べて大分低い。着替えて半袖半ズボンだった天川は軽く身を震わせ、星野も腕を片方の手でさすっている。街灯で照らされた路地の色が、一瞬曇り空に見えてまた体が冷えた。星野も同じことを思ったのか、空を見上げて言った。
「七夕の夜、晴れれば良いんだけどなあ」
「晴れても天の川は見えないと思うぞ。電灯とか、結構この地域あるし。夏の大三角形くらいなら今でも見えそうだけど」
「マジでっ? どこどこ?」
天川は空を仰いで星を探す。夏の大三角形を構成しているベガ、アルタイル、デネブはどれも恒星の中ではかなり明るい星だから、多少光害があっても見えるはずだった。
空は星空とは言いがたいが、斑模様程度には煌びやかだった。山の上のほうにまで登ればもっと見えそうな気がしたが、その誘惑を断ち切って星を指差した。
「あの三つだな。結構見えてるから分かるだろ」
その先には、真っ暗闇の中にぽつんと取り残されたように光る星が三つ。まだまだ綺麗とは言いがたかったが、星をあまり見ない星野は存分に満足したようで、しきりに驚きの声を上げていた。
「そういえば、幼稚園の頃に織姫と彦星の劇やったよな。どう考えても名前で選ばれた、今に考えればいじめとしか思えないけど」
「ああ、そんなこともあったねえ」
「夏の大三角の星の二つは、その織姫と彦星だぜ。あの間に、見えないけど天の川があるんだ」
「今なら会えちゃうじゃん」
「まあ今が七月七日だったらな」
「少しくらいずるしちゃえばいいのにね」
それはだめだろうと言いかけたが、その二つの星を見ていると段々共感も出来た。
一度視線を空から外し、今度は恥ずかしげもなく星野のほうをみて言う。
「劇で思い出したけど、ベガって"純白"って意味なんだが、姫子にはまったく合わないよな」
すると星野も天川を見て答えた。
「あたしも思い出したけど、アルタイルって"飛ぶ鷲"っていうけど、わたるには合わないよね」
二人はしきりに笑い合い、近所のおばあさんが怒鳴るまで楽しげにしていた。