表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
IRREGULAR  作者: 新羅なな
2/3

hospital 1

手術台の上で、僕は目を覚ました。

白衣を着た人達が僕を取り囲んで何か話している。


「成功したのか?」

「目を開けたぞ!」

意識が朦朧としていて、目のピントが合わない。冷たいステンレスの心地よさに見を任せ、僕はまた意識を手放した。



次に目を開けた時には柔らかいベットの上にいた。

「起きたのかい?」

丸眼鏡をかけた優しそうな顔が目に入った。

「………ぁぃ。」

力が入らなくて、呂律が回らない。

「はは。無理に話さなくても大丈夫だよ。あ、お兄さんの方は少し前に起きたよ。」



お兄さん……?あぁ

そうだ、僕達は親に捨てられたんだ。

いや、親がいたのかも確かでは無く

記憶がないのだ。

いくら親の事を思い出そうとしても、その記憶だけノイズがかかっているかのように思い出せない。

そして、町をお兄ちゃんと歩いていてこの人たちに拾われたのだ。

段々と記憶が明確になってくる。


「お兄ちゃんは、どこ……?」

「隣の部屋だよ。連れて行ってあげよう」


とにかく、今はお兄ちゃんに会いたかった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ