表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
IRREGULAR  作者: 新羅なな
1/3

hospital 0

目を開けた時には、病院が燃えていた。


「助…けて……」

僕の真下から声がした。気づかないうちに、足首を掴まれていたのだ。

その人は赤子を抱えていた。


助けないと!そう思ったのに、僕は彼女の手を振りほどいていた。彼女の顔は醜く爛れていて、皮膚がどろりと溶け、異臭を放っていた。その恐ろしさが、この地獄絵図が現実であることを物語っている。咄嗟に足を蹴りあげて振りほどいたから僕はバランスを崩して倒れた。

『ぶにっ』

何か嫌な感触がした。腰が抜けて、立ち上がることもできず、僕は恐る恐る下を見る。

「………!」

薄いピンクの髪に、僕より少し小柄な体躯。そして、胸にある大きな手術跡。紛れもない、これは

「お兄ちゃん……!」








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ