対処法その⑤
「で、結局英玲奈に六条宮さんとの邪魔されたってことか。」
蒼太は淡々といった。「邪魔してない。」と英玲奈が反論するが、皆変な顔をした。
(((邪魔だろ…。どう考えても。)))
みんなの心(英玲奈以外)は一つである。
「さ、邪魔者の英玲奈ちゃんは帰ろうね♪」
そういって、可鈴は英玲奈の背中をぐいぐいと押す。今すぐ出ていけと言う意志がひしひしと伝わる。
「は?邪魔者なわけないでしょ。ねぇ、蒼太?」
赤い目がこちらをみる。顔は笑っているが目が笑っていない。
ここは彼女に同意するしかないのか……。
蒼太がそう思っていると、
「なにやってるんだ。店のなかで。こんなところで修羅場を見せつけるとはすごいな君たちは。」
ツインテールの少女がいた。
「あ、鏡花ちゃん。トイレ長かったね。」
「うん。なんか、混んでた。めちゃめちゃ待ったぞ。」
きょとんとした顔でそういう。
「蒼太、アイス溶けちゃった。」
アイスのカップの中身を見ると、アイスはどろどろの液体というか、シェイク上になってしまっていた。
「やぁ、蒼太、可鈴。アイスは残念だったな。またの機会に来るといいぞ。アイス屋なんてなかなかなくならないのだから。」
鏡花はふっとわらうと英玲奈の手を引っ張る。
「ちょ、ちょっと!あたしはまだ用事があんのよっ!」
そういって英玲奈はバタバタと暴れるが、鏡花はけっして離さない。
「君、アイス食べないのか。アイス屋来て。食べないなんて理解できない‼そう思うだろ?志紀。」
どや顔でいうと、志紀は満面の笑みでそうだねという。
一体、この二人はいつの間にこんなに仲良くなったのだろう。気になるので、後で事情聴取だ。
「蒼太は私と帰るの!」
そういって、可鈴は俺の左手を握る。
少し驚いてそっちを見ると彼女は
「何、ずっと繋いで離すなってこと?や、やだなぁ蒼太。さすがにトイレとかお風呂ちょっと恥ずかしいよ…。でも、蒼太がどうしてもっていうなら、いいよ?もしかして、今日泊まっていけってこと?こ、心の準備まだだよっ。てゆーか、もう、結婚しちゃうとか?早すぎっ!」
と、顔を真っ赤にしていっている。
俺はただひとこと。
「お前、馬鹿じゃないのか。」
断言してやった。
一体、あの妄想力とか勘違いはどこからくるのか。
俺はそれが不思議でしょうがない。