その瞳、今日もあの子をみている。
どうしてかな。あなたを好きになったの。
どうしてかな。あなたを諦められないの。
その目が好き。
射抜くような、刺すような。
けれど冷めてて無関心。
けれどあたし、好きになってしまったの。
あなたのことを誰よりも。
もう、周りなんて、眼中にないくらい。
いつか、笑ってくれると信じてた。
いつか、この名を呼んでくれると信じてた。
だけどあなたを知れば知るほど
そんなことはあり得ないと、実感してしまうから。
好きになった人だもの。
あたしのことをみてほしい、って
夢見るくらいは赦してほしい。
好きになった人だもの。
あなたのことがほしい、って
泣く日があってもいいでしょう?
嬉しそうに笑うあなたは好きだけど
嬉しそうに笑うあなたは嫌いなの。
楽しそうに笑う顔があたしに元気をくれるけど
楽しそうに笑う顔が、あたしの胸を締めつける。
ねえ、あたしの知らないところで、世界を広げようとしないで。
あたしのことを知らないままで、平気な顔して生きないで。
どうか遠くに行かないで。届かない存在にならないで。
苦しくて、胸がきゅっと縮んで、あなたを見ると少し哀しい。
こんなにも叫びたくて
どうしようもできなくて
手を伸ばしたくて触れたくて
みてほしくてたまらないのに。
好きよ。好きなの。好きだから。
その瞳、今日もあの子をみている。