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目覚め
――『彼女』は永い眠りから目覚めた。
どのくらいの期間眠っていたのかは、既に忘れてしまっていた。
だが、覚えていることもある。
目を開け、最初に見るもの。
それは、いつだって闇だった。
別に確認するまでもない。
むしろ、逆に目を閉じさえすれば、周囲に何があるのかすぐに判る。
ただ、覚醒時には毎回、必ず目を開けてしまう。
そういうものなのだ。
特に意味はない。
それに、周囲にあるのは無機質な機械の群れ以外には存在しない。
動いている者などいない。
動かされているモノがあるだけだ。
そして彼女はそれらに全く興味がなかった。
自分の一部なのだから、意識すらしていない。
その意識を、自分の外へと広げる。
囲われた世界で生きる者、それと知らず生活するモノ、数多の動き。
その中で。
彼女は求めていたものを見付けた。




