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ぼっちな俺が美女になった!  作者: ミトン55
女になった俺
5/21

第4話 居候生活開始!!

素人なりにがんばって書きました。誤字などが存在する場合もあります。よければ、読んでいって下さい。

 ・・・俺は一回目を閉じて再度目を開けたが目の前の張り紙はもちろんそこにある。

 俺はもう何回も目を開けたり閉じたりを繰り返している。

 通行人の視線も気になるがそんなのかまってられない。

 たぶん、捜索願いを出したのは母さんだ。

 俺が、いるはずの病院から俺が消えたわけだから。


 どうする?

 母さんに連絡して俺は元気だということを伝えるか?

 いや、俺が無事だとしれば絶対に会いたいと言ってくるだろう。

 この姿で?

 

「・・・・・・・」


 しばらくその場で考えたが、無理だ。

 別人だもんな、男の俺と女の俺。

 

 結局俺はその張り紙を見なかったことにして、スーパーへ足を運ぶことにした。

 通行人の視線が気になる(男女関係なく)。特に小・中学生の視線が気になる。

 このような経験は生まれて初めてだ。今までは自分から人を避けていることもあり、人の目線など気にもしなかった。

 

 やっぱり、俺が綺麗な女になったからだよな。

 俺も、綺麗な女性がいれば振り返るもんな。


 そんなことを思っているとあっという間にスーパーに着いた。

 材料を買うとしても俺の作れる料理が限られている。


 肉じゃが・カレー・シチュー

 

 この3つぐらいか作れない。

 材料も同じなはずだから、適当に買って帰ろう。

 

~5分後~

 適当に材料を買い終わった俺はスーパーを後にした。

 

「はぁ・・・」


 思わずため息が出てしまう。

 男の俺なら普通に持てていた荷物がものすごく思い。

 これを持って来た道を戻るとなるとため息もでるだろう。

 時間も5時になり始めても、辺りはまだ明るい。

 もうすぐ夏だからだ。

 俺は、人通りの少ない道をとぼとぼ歩いて帰った。


~10分後~

 神田家前に到着。

 足が笑うって表現が今の俺の足にはぴったりだ。

 チャイムを鳴らすとすぐに神田が顔を出した。

 

「おかえり。荷物持ちに行った方がよかったかな?」

 

 俺は言葉を発する元気も無く首をぷるぷる横に振ることしかできなかった。

 神田は俺の汗の量を見て

 

「一回シャワー浴びる?」

 

 気を遣ってくれるのは、うれしいのだが晩飯を作らないといけない。

 俺は神田に「シャワー浴びた方がいいよ」と何回も言われたが大丈夫と言って断った。


(でも、実際体中べとべとなんだけど)


 と、思いながらご飯は炊いてあったので、肉じゃがを作り始めた。


~20分後~  

(よし、完成!)

 自分の中でも上出来と思うぐらいうまく作れた。

 完成したので神田を呼ぶと、


「うわっ、きれいに盛りつけられてる」


 と、目をキラキラさせながら言ってきた。

 自分の作った料理を褒められるのも悪くない。

  

 夕食を食べている最中に神田が、


「あっ、太矢ちゃんの部屋二階の一番奥の部屋ね」

 

 俺のために一室開けてくれたのか?

 それはそれで悪いんだけど・・・

 そう思っていると、


「俺、姉ちゃんいるんだけど結婚して今はいないから、好きに使っていいよ」


 と、俺の作った肉じゃがをおいしそうに食べながら言ってきた。

 

「ありがとうございます。遠慮せずに使わせてもらいますね」


 俺は、笑顔で神田にそう告げた。

 実際、部屋を貸してもらうのはうれしいのだが、女性の部屋を使わせてもらうのは妙に緊張する。

 でも、わがままを言える立場ではないので使わせてもらうことにした。


~1時間後~

 特に話すこともなく進んだ(神田の質問責めには苦労した)夕食を終え片付けを済ませ終わったところで、神田が


「太矢ちゃん汗かいてるでしょ?風呂沸かしたから先に入ってきなよ」


 断る理由もなく、神田に案内され風呂場に着いた。

 

「ゆっくり、入ってきていいから」

 

 神田はそう言うと脱衣所から出て行った。


「ふぅ・・・」


 俺はため息をつきながら服を脱ぎ始める。

 もちろん、見ないようにしている。

 俺に女の裸を見る勇気はない。

 そして、自分の裸は見ないと決意し風呂場に向かったのだ。


~1時間後~

「はぁ・・はぁ・・」


 ものすごく疲れた。体を洗うとか絶対見えるじゃん。


(俺は見てない・・俺は見てない・・)


 俺は誰に言い訳してるか自分でもわからないが言い訳をした後、脱衣所を後にした。

 

(下着は・・・明日買いに行くか・・・)

 

 この姿では学校に行けないので明日の昼間に行けば間に合うだろう。

 神田の部屋をノックしお風呂から上がったことを伝える。


「どうだった、湯加減は?」


 湯加減など気にしている暇などなかったが、


「ちょ、ちょうど良かったです」


「そう。よかった」


 神田は笑顔でそう返してきた。

 まだ、神田は俺に聞きたいことがあるらしいがもう眠気がピークに達していて、断るしかなかった。

 神田は少し残念そうな顔をしたが、

 

「また、明日。姉ちゃんの部屋片付けておいたから自由に使ってね」

 

 そう言いながら一番奥の部屋を指指した。


「ありがとうございます。おやすみなさい」


 俺は神田にお礼を言った後に自分の部屋になる部屋へ向かった。

 中は思ったよりも広く、きれいに片付いていた。

 本当は色々と見たかったが、眠気がピークに達していたためそんな元気もない。

 電気を消してベットに入るとすぐに眠りについた。

 

 その時の俺は自分が行方不明扱いになっていることなど、すっかり頭から抜け落ちていた。


 

 

 

 

 

次回の更新もできる限り早くしたいと思うので、よければ読んでいって下さい。

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