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ぼっちな俺が美女になった!  作者: ミトン55
女になった俺
3/21

第2話 え?俺が女になった?

素人なりにがんばって書いた小説です。一話よりは長くなりました。

良ければ読んでいって下さい。

 目を覚ましたら目の前には白い壁。

 俺は病院の病室で眠っていた。


「う~ん」

 

 刺された腹をさすりながら背筋を伸ば

した。

 命に異常はないようだが、びっくりするよ。

 ドアを開けたら刺されたわけだからねぇ。

 

 ん?


 疑問に感じなかったが声が少し高くなってないか?

 そういえばさっきの先生、俺を凝視してたような気が。

 恐る恐る近くの手鏡を覗いてみると、

「だ、だれ?」

 そこには全く知らないきれいな女性がいた。

 俺が口元を触るとその女性も口元を触っている。


 ・・・つまりこの女性が俺?

 

 パニクった俺は、隣のベットで横になっている女性患者に話しかけた

 

「あ、あの・・・」


 話しかけるとその女性はゆっくりとこっちを見て、


「なに?あんたを見てると自分がむなしく見えるから」


 女性はそう言うとまた反対方向を向いて一口も話さなくなった。


(むなしく見える?ってことはさっきの鏡の女性は俺!?)


 ・・・親は?

 俺の母さんと父さんは?

 この姿になったことを知らないだろう。


 そう思った俺は病室をあとにし、公衆電話から母さんに電話した。


「プルルルぅ・・プルルルぅ」

 

 コールが何回か鳴った後、

 

「もしもし?」

 

 母さんが出た。


「母さん!?俺、奏太なんだけど」

 

(やべ・・いまの俺の声、女性の声だ・・・)


「何、あんた声少し高くない?」


 俺は少し声を下げるよう意識した。


「え?普通だけど思うけどなぁ」


「そう?まぁ、今あんたのいる病院に着くんだけど」


 へ?今、なんて言った?

 この姿見られたら確実にだめだろ。

 声ならがんばれば変えられるが、この姿まで変えるのは無理だろう。


 ・・・よし

 

「母さん?俺、腹減ったからコンビニあたりでパンでも買ってきてよ」


 これで、時間を稼げるだろう。


「わかったわ。少し時間かかっちゃうから、待っててね」


 よし、作戦成功。


「うん分かった。じゃぁ待ってるから」


「プープー・・・」


 電話が切れたのを確認してから、俺は急いで病室に戻った。

 荷物を全部まとめて、出て行くしかないでしょ。

 ぼっちで人を避けていたが、まじで逃げることになるとは・・・

 ナイフで刺されて女になって、両親から逃げるこんなのぼっちのほうがよっぽどましじゃねえか。


 でも、どこに逃げる?

 金はある。

 とにかく今日はホテルで過ごすか。


 よし、準備はできた。

  

 病室を後にし、病人の出口を出たとき、

 

「どうしたんですか?そんなにこそこそして?」


 俺は、慌てて後ろを振り返る。

 そこには、バイト(コンビニ)でものすごくもてている、神田海斗だ。

 こんな、姿で会いたくなかった。


(なんて、言えばいいんだ?俺、こいつのことあまり知らないし)


 そもそもバイトなんて人見知りを直すために始めたけど、誰とも話せてないからこいつとももちろん話していない。

 

 待てよ? 

 

 こいつ(海斗)にうまくいって家に居候させてくれないかな?

 

 ・・・無理だ。


 だってもともと人と話せないんだぜ。

 話してもテンパってはなせたものじゃない。

 

 そうしていると、


「あの?体調でも悪いんですか?」


 海斗が少し心配したような顔で話しかけてきた。


「いや、あの・・・」

 

 言葉に詰まる。

 でも、今の俺の姿は美女だ。

 俺はそう自分に言い聞かせた。


「あの、帰る家がないんですがあなたの家に居候させてもらってもいいですか?」


 そう言うと、海斗は少し悩んだあとすぐに笑顔で、

 

「いいよ。家においで」


 そう言いながら、手を差し出してきた。

 その笑顔を見て、不意にもドキッとしてしまい顔が熱くなるのを感じた。

 気づかれぬように差し出してきた手に自分の手を重ねた。

 

 こうして神田海斗との共同生活が始まっていく。

 


 

次回の更新も早めにしますので、ぜひ読んでいってください。

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