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ぼっちな俺が美女になった!  作者: ミトン55
女になっての学校
10/21

第9話 学校復帰!

 どうもミトン55です。今回も楽しんで読んでいってもらえると嬉しいです。では、第9話読んでいって下さい。

 俺はいま高校の制服に身を包んでいる。 

 土日に絵里さんが制服を調達してくれたらしい


「これね。たぶん、太矢ちゃんに似合うと思うから」


 絵里さんはそう言っていたのが、分かるくらいに俺に似合っている。

 自分で言うのも何だが制服を着ている俺はめちゃくちゃ可愛い女子高校生だ。

 俺がそんなことを思っていると、ノックの音が聞こえた


「はい?」

 

「俺だけど、着替え終わった?」


 誰か尋ねると神田だった。着替えが遅い俺を心配して着てくれたのだろう。

 もちろん、着替えはとっくに終わっている。

 鞄に教科書などを入れてドアを開ける。


「すみません。待たせちゃったみたいで」


「大丈夫だよ。じゃぁ行こうか」


 今日は女になって初めての学校だ。緊張するが神田がついていてくれるし大丈夫だよな?

 不安に思っていると神田が察してくれたらしく


「大丈夫。何かあったら俺にすぐ言ってね?」


「はい」


 神田の優しさに嬉しくなってしまった。

 学校へ行く緊張とは別に不安なことがある。

 神田は学校では女の子にモテモテらしい(絵里さん情報)。そんな中、俺が神田と一緒にいるのを見た女子はいい気はしないだろう。

 俺なにか嫌がらせとかされるのかな?

 そう思っていると神田が


「じゃぁそろそろ行こうか?」

 

「はい!」


 俺はそんな不安を胸にしまい神田に明るく返した。 

 玄関へ向かい、神田と一緒に玄関を出る。 

 そして、俺は神田と学校へ向かった。


~15分後~

 たくさんの生徒が校門をくぐっている。

 俺は、いま「「私立大沢高校」」の前に立っている。

 男の時には毎日通うのが嫌だった高校だ。

 割合は男子より女子の方が少し多いくらいだ。

 

「じゃぁ職員室に行こうか」

 

 神田はそう言うと歩き始めた。

 俺は神田の後をすぐついて行く。

 校庭も校舎も体育館も見慣れているはずなのに、なぜか新鮮だ。

 職員入り口から入り、職員室へ向かう。

 職員室に入ると知っている先生がいっぱいいる(当然だが・・・)。

 

「ああ、君が新しく我が校に入る園奏太矢さんだね?」


「はい」


「俺は教室に行かなきゃ」


 神田はそう言うと職員室をあとにし、教室へ向かっていった。

 

「まだHRまで時間があるから空き教室に案内しますよ」

 

 俺は教頭に案内されるまま、空き教室に向かった。道中他の生徒がこそこそと話すのが聞こえたが今までとは違う。


「あの子だれ?すごいかわいい」


「ちょっ、誰かメアド交換しにいけよ」


 など、悪口ではない。俺は少しほっとし、空き教室へ入った。

 HRまで、時間があるから予習など始めるがやけに教室の外がうるさい・・・。


「はぁ・・・」


 ため息をつきながら俺はドアに静かに近づく。

 案の定、外からは男子生徒達の声がした。


「おい、この教室に入ったのか?」


「ああ、今一人でいるはずだ」


「なら、どうする?メアドだけでも聞くか?」


「行くならお前から行けよ」


 どうやら俺に会いに来たらしい。

 嬉しい反面入ってこられても話が出来ないなと思った。

 すると、違う男子生徒の声が聞こえた。


「なにやってんだ、お前ら?」


「やばっ、神田だ」


「逃げるぞ」


 どうやら神田が来たらしく男子生徒達は逃げていった。

 

(た、助かった・・・)


 俺は最近、神田に助けられてばかりだ。

 なぜか頼りたくなってしまうのだ。

 すると、ドアが開いた。

 そこには神田が立っていた。

 神田は俺に近づくと


「大丈夫だった?さっきの奴らに何かされなかった?」


「大丈夫ですよ。何もされていません」


 俺は神田が心配してくれるのがすごく嬉しかった。

 何か言えば、力を貸してくれる。それが神田海斗という男などだと俺は再認識した。

 

「先生に太矢ちゃんを呼んでくるよう言われたんだ。そしたら、あの男達がいたわけ・・・はぁ」


 神田は深くため息をつくがすぐに笑顔で


「じゃぁ行こうか」


 俺は神田とともに教室へ向かった。


 教室前まで来ると「待っててね」と神田は言い、神田が教室内に入っていった。

 しばらくするとドアが開き女の先生が立っていた。

 

「じゃぁ教室に入って」


 俺は先生に言われるまま、教室内に入り黒板の前に止まった。

 そして、前を向く。

 教室の生徒達が全員俺を見ている。

 緊張して息がうまくできないが、黒板に自分の名前を書き


「園奏太矢です。よろしくお願いします」


 と笑顔で言った。その途端、


「「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」 


 男子生徒達が一斉に叫びだした。

 

「可愛い子きたぞ」

 

 など


「俺このクラスで良かったよマジで!!」

 

 など、次々に言っている。

 女子達は男子達に対して「うっさいよあんたら」など、教室内はとてもうるさい状況だ。

 

「あなたたち静かにしなさい!!」


 先生の一言で教室は静かになった。

 先生のパワーすげぇ・・・。


「じゃぁ園奏さんは神田君の隣の席でいいよね?」


「はい」

 

 他の生徒(主に男子生徒)からブーイングもあったが、先生の一言でまた静かになった。

 神田の横の席に座ると、


「学校でもよろしくね太矢ちゃん」


「よ、よろしく」


 俺は初めて神田に敬語以外で話した気がする。

 緊張か照れか分からないが顔が赤くなるのを感じたが気にせず先生の話に耳をむけた。


 こうして、俺の女としての学校生活が始まっていく。



 楽しんでいただけたでしょうか。次回も早く更新していきたいと思いますのでよろしくお願いします。ご愛読ありがとうございました。

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