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男装彼女とゲイな俺  作者: 緋月
3/4

運命の出合い…?

運命の出合いは有ると思うか?

俺はないと思っている

が、

あの出合いはまさに運命の出合いだった


さかのぼる事一日前

俺は例の〇〇高校の説明会に行っていた。

参考書一冊で話に流されてしまい、このざまだ。

説明会には俺の中学含め、計五校の中学が参加していて、他の中学の生徒代表はみな女だ。

やっぱ普通の中学じゃ、礼儀正しいのは女子だよな…

と思いきや、図体のでかい教師の影に一人の生徒が被っている。

俺の角度からでは、でかい教師が邪魔で髪型しか見えないが、髪型てきには男だ。

他にも男子いたのか…

だがその髪型はとても優等生のものでない。

茶髪で寝癖がたった長い髪、例えるならヴィジュアル系と言うやつだ。

何であんなやつが代表?

この時、俺はこの男子に対してさほど気にしなかったが、後でいやでも気にすることになる。


説明会は約一時間で終わり、次は校舎見学だ。

とてつもなくつまらない時間はあともう一時間ある。

ああ~~勉強の方が楽しい

一時間も座っていたためさすがに腰が痛い。

そして腰の間接をならそうと背中を反らしたところ、

「あ…」

後ろにたっていたのはさっきの茶髪の男だった。

逆さに見える光景のなか、今度は俺の目にしっかりと男の姿が映し出される。

え…ええええええ!!


俺はその体勢で固まってしまう。

何故ならその男は


俺の理想の人相だったからだ


「はっ……えっ…?」

あまりにもの戸惑いで言葉が出ない。

え!?なにコイツの顔面!?

俺の理想ピッタ!いや、それをもこえる美しさ!!

今の俺ははたから見ると随分おかしい事になっているだろう。

だって、腰を反らした体勢でピクリとも動かいていないのだから。


でも……こんなイケメンっていんのか!?

はなの高さもちょうどいい

目の大きさもちょうどいい

輪郭までもがちょうどいい!!


神だ…神様が俺にチャンスを授けたのだ…!

そう、これは告白しろというお告げ!

このチャンス!逃してたまるか!!


茶髪男子は、背中をそったまま動かない俺を重視している。

まるで世にも奇妙なものを見る目で


そんな顔もかっこいい!

体勢をもとに戻すと、くるっと振り返り男と向き合う。

いざ!

……

………


なんて?

何て言うんだ?

一目惚れしました!付き合ってください!

か?

いやいや、いきなり初対面の不審な、しかも男に告られたらひくだろ…

じゃあ何て?

まずは友達から?

いや、友達になってください何て言ったらキモいだろ…小学生の女子か!!

う~~ん…

そうだ!!

お前かっこいいな!何?モデル?

よし、これでGO !!

「お、お前きゃっこいいな…!」

しまった噛んだ!!

ってあれ?


茶髪男子はすでにいなかった

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