ペンギン、人間を知るっ!
♪天野蒼空様主催♪
☆第5回空色杯☆
☆500文字未満の部、特別賞受賞作品☆
僕はペンギン、今日も人間界を監視している。
キラキラと光るあの海の向こう、あそこには何がある? 興味はある。けど、僕はあそこには行けない。何故かって? それは、危険だからだ。
人間は簡単に僕たちの住む領域に簡単に入ってくる。保護すると行って、仲間を連れて行ってしまうんだ。僕もいつか、あのキラキラした場所に連れて行かれるんだろうか? 華やかに見えるけど、それは建物の外。中は何も分からない。怖い。行ってしまった仲間たちは一羽も戻って来てない。
僕たちは捕まらない程度に、人間たちに付いて回る。人間達はきっと僕たちが好意的だと、懐いていると思って油断しているだろうな。
敵か味方か見極める為、付いて行っているとは思わないだろう。
「いてっ!」
どうしよう……歩いてたら怪我しちゃった。このままだと人間に捕まって……
捕まったー!
終わりだ……僕も仲間の様に捕らえられるんだ。
……あれ?
何だ? 人間? 手当てしてくれるのか? 上等な鰯の食事まで!
どうなってる?
今度は抱えられ、何処かに連れていかれる。
今度こそ終った……!
あれ?
水の中……?
良く見ると仲間達ではないか!
毎日自由に泳ぎ、敵もいない。鰯くれるし。
人間、最高じゃんっ!
猫兎彩愛です☆
皆様、ご覧いただきありがとうございます!