胃の中の欲望
あと少しで次の日になる。
明日も早いので寝なければ……そう思っているのに、胃袋は否定している。
早く食べ物を、飲み物を、俺の欲望を満たしてくれと叫んでいる。
私は頭の中で否定した。
今は必要がない、お前の欲望を満たしたら、次の日の朝蓄えたものが残ってしまうのだ。
しかし、彼は叫び続ける、俺の欲望を満たせと。
私は黙らせつつ、走り回った。
そうだ、お湯をかければ静かになるはずだ。
私はお湯をかけて、彼を静かにした。
……明日は胃もたれだ。
静かにしたいのなら、暖かくして、横になって、目を閉じましょう。