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2021.4.28―side A

 昨日はODの話をしていたのに大幅に脱線して、自殺関連行動への法規制の話で締めてしまったので、今日は話題をODに戻したいと思う。今日話すのは、私が今までに実際にODしたことのある薬物に関することだ。といっても、私がODをしていたのはせいぜい四ヶ月で、手元にあったり簡単に手に入ったりしたものを使っただけで特に薬に関して勉強していたわけではない。使ったことのある薬物の種類も飲んだ量も大したことはない。私はOD初心者なのだ。これから上級者になるかはわからないが、まあ現時点での記録を残しておこうと思ってこれを書いている。私がODしたことがあるのは、アリピプラゾール、ジプレキサ、アモキサピン、カフェイン、奥田脳神経薬、そしてエスエスブロンだ。アリピプラゾール、ジプレキサ、アモキサピンは処方薬でカフェイン、奥田脳神経薬、エスエスブロンは市販薬だ。これらをODしたときの量、効果、副作用、離脱症状について簡単に書いていく。あくまで私が体験したことなので、その点をご留意の上お読みいただきたい。また、同じ薬物を複数回ODしたことも当然あるので、ここでは一番沢山量を飲んだときのことを書く。

 まずアリピプラゾールだが、これは一ミリグラム錠を三十錠飲んだ。効果、副作用、離脱症状は大して感じなかった。というのも、アリピプラゾールの維持量は一日六〜二十四ミリグラムなので、私が摂取した量はそれほどの量ではないのだ。勿論、不眠、神経過敏、アカシジア、振戦などの副作用は多少あったが、ODしたことが原因であるとは思わない。用法用量を守っていたときにもあった症状だったし、程度も大差なかったからだ。離脱症状は多少怠くなった程度で、ODが原因なのかは確信が持てない。デメリットについて長々述べたが、メリットは特筆すべきものがない。そんなわけで、アリピプラゾール三十ミリグラムには特にメリットもデメリットもない。ODと言うには量が少な過ぎて話にならない。

 次にジプレキサだが、これは十ミリグラム錠を三十錠と五ミリグラム錠を二十錠、つまり四百ミリグラム飲んだ。ジプレキサの維持量は一日十ミリグラム、最大二十ミリグラムなので、これは明らかに飲み過ぎと言える。このときは鎮静効果が強く感じられ、深く眠ることができて良かった。副作用・離脱症状は軽度の倦怠感だけで、取り立てて言うほどのものではない。ジプレキサ四百ミリグラムにはちょっとしたメリットしかないが、大したデメリットはない。

 次はアモキサピンだ。これは十ミリグラムカプセルを六十錠、六百ミリグラム飲んだ。アモキサピンの一般的な用量は一日二十五〜七十五ミリグラム、最大三百ミリグラムなので、この場合は少々飲み過ぎた程度だろう。このときは、おそらく副作用の眠気が強く出て気絶するように眠りにつき、十二時間意識を喪失していた。目覚めたときには口渇、動悸、眩暈、発汗などの副作用があり、その後は離脱症状と思しき重めの倦怠感に襲われた。アモキサピン六百ミリグラムは、メリットよりデメリットのほうが大きい。

 お次はカフェインだが、これは百ミリグラム錠を十二錠、千二百ミリグラム飲んだ。カフェインの用量は一回百〜三百ミリグラム、一日二〜三回なので、最大量は一日九百ミリグラムということになる。これだけ読むとカフェイン千二百ミリグラムは大した量ではないように見えるが、一日九百ミリグラム服用しても平気なのは、きちんと服用間隔を取っている場合の話だ。カフェインは血中半減期が四〜六時間と短いので、服用間隔を四〜六時間取れば、一日の摂取量が九百ミリグラムになってもそこまで危険ではない。とはいえ、長期的に漫然と服用を続ければ不眠をはじめとした様々な健康被害が出てくるだろう。話が逸れたが、カフェイン千二百ミリグラムを一度に飲むことには殆どデメリットしかない。ここまでの日記を読了済みの各位は当然ご存知だろう。カフェインの中毒症状は辛いものだ。詳しくは四月二十六日の日記を読み返して確認していただきたい。メリットがあるとすれば、多くの精神的・肉体的苦痛がカフェインの中毒症状に比べると大したものではないと感じるようになり、精神的に余裕ができることだ。これは健康な人を想定した場合のものなので、怪我や身体の病気、重度の精神病で常に苦痛を感じているかたには、カフェインのODには全くメリットがない。自分を傷つけ苦しめたという事実が残るだけだ。それは人によってはメリットになり得るかもしれないが、それはまた後日話す。

 次は奥田脳神経薬だ。これはAmazonで適当に買ったものだ。和漢洋混合薬で、詳しい成分は忘れた。いかにも色々な薬用植物が入っていそうな感じの錠剤で、漢方薬の独特な匂いがしてあまり飲みやすいとは言えない。用量は一回五錠、一日二回、合計で十錠だ。私はこれを三十錠飲んだ(本当は一箱分五十錠飲みたかったのだが、親に阻止された)。飲んでから数十分経つと、私は今までに感じたことがないような多幸感、神になったかのような全能感を覚えた。多少眩暈がしたが、身体がふわふわと浮いているような感じがして不快ではなかった。理性や感覚が乱れ、私は酒に酔ったときのように多弁になり、よろけて何度も壁にぶつかったのにあまり痛みを感じなかった。その幸福な状態は数時間続いたが、後に待っていたのは強い吐き気と眩暈、倦怠感などの苦しい離脱症状だった。しかも、それが完全に消えるのには丸一日の時間を要した。奥田脳神経薬のODにはメリットもデメリットもあるが、どちらかというとデメリットのほうが大きい。少なくとも、私はもうやりたくない。

 最後はエスエスブロンだ。これの主成分はジヒドロコデインリン酸塩で、麻薬の一種だ。エスエスブロンの用量は一回四錠一日三回だが、私はこれを二十錠飲んだ。糖衣錠だったが、水と一緒に飲めば特に味は気にならなかった。飲んでから数十分すると、心は穏やかな多幸感と安心感に包まれ、身体から余計な力が抜けてリラックスした。副作用や離脱症状はほぼ全くと言っていいほど感じられなかった。まったりした使い心地で、私はこれをとても気に入った。教えてくれたネットに知り合いに感謝したい。その人は他にも、飲み過ぎると嘔吐や湿疹などの副作用が出ること、耐性がつくから週一回までにしておいたほうがいいことなどを教えてくれた。二十錠が一番スマートだと教えてくれたのも同じ人だ。

 ここまで私のOD遍歴を書いた。今までに使った中で一番良かったのは、やはりエスエスブロンだ。一瓶八十四錠入りで千五百円程度とコスパも良い。ODに向いている市販薬物はパブロンゴールド、コンタックW、ウット、レスタミンなど他にもあるので、ご興味をお持ちの各位は調べてみて欲しい。但し、ODすることをお勧めはしない。

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