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2021.4.24―prologue

　この日記は不遜・不道徳・不謹慎の権化である。読者の大半は、一ページ目で読むのをやめるだろう。それで構わない。筆者は思考を整理するため、日々の出来事を忘れないために書いているからだ。徹頭徹尾、筆者のためだけに書かれた文章が面白いはずがない。

　ところで、この日記は大学ノートに手書きで書かれていたものだ。推敲もほぼ全くされていない。だから構成が拙いし、語彙力は低いし、文章も上手いとは言えない。だが筆者はベストを尽くした。その点については信用していただきたい。また、この日記はAとBの二人によって書かれている点に特徴がある。この二人は、相互不干渉の姿勢を貫きながらも、不可分な存在だ。二人の話者が交互に喋るという構成は混乱を招くかもしれないが、これは日記だ。AとBとが、同じ時間の中で何を考えていたかが伝わり易いほうがいいだろう。二人ともセンシティブな話ばかりするが、彼らには犯罪や自傷・自殺を誘引・助長する意図はない。

　以上をお読みの上、ご承知いただけたなら、是非本編を読んでみて欲しい。Cより。