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赤ボタン、青ボタン。  作者: D・E・R
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無効貫通を組みたい。

僕が初めて読んだ小説は東京喰種の小説版でした。最初は東京喰種をアニメとかで知って漫画を読みたいなあって思って書店に行って。

なんか東京喰種って本の横側に書いてあったのでこれにしようと思って家で読んだら小説版だった。

とりあえず読んだ。まあまあ面白かったです。

安心が一転する。

公園に捨ててきたはずの箱が部屋の前に当たり前のように置いていた。

葭山 流浪乃介は混乱した。そして恐怖した。今まで味わったことのない領域に踏み入れてしまったことに。


葭山はどうしたらいいかと考えた。そして警察にこのとてつもなく不気味な箱を届けることにした。

そう考えてからの行動は早かった。

葭山は箱を自転車のかごに入れ、全速力で自転車をこぎ交番へ向かった。


「たしかこの駄菓子屋を右に曲がったところに...!」

「よかったまだ人がいた!」


「あの!すみません!」

かごの中の箱を取り出し、葭山は死に物狂いで警官に語り掛けた。

「今日の昼頃、急にこの箱が届いてきて!僕全然身に覚えがないので...」

葭山が必死に物事を伝えようとしているところに警官は水を差すようにこう言った。

「あの...【箱】ってどれのことでしょうか。」


葭山は警官の言っている意味が理解できなかった。

自分の手元に箱があるはずなのに、と。

葭山は自分自身でも驚いた。

その手に持っていた箱が消えていた。

落としたのかもしれないと後ろを振り返ってもあるのは暗闇の中不気味に点滅する街灯だけだった。


葭山はとりあえず事情を説明した。

だが当然警官は信じてくれなかった。

警官は

「きっと疲れているんですよ」

根も葉もない無責任なことを言った。

疲れているだけならどんなに良かっただろうと葭山は思った。


葭山は一度家に帰ることにした。

自転車をこいで、アパートにつき自転車を自転車置き場にとめ。

階段を上る。

顔を上げればそこは自分の部屋の玄関のはずだが葭山は緊張した。

葭山は勇気を振り絞り顔を上げた。


やはりあった。


あの箱が。


そして葭山は決意した。開けようと。謎と恐怖と未知に包まれたこの箱を。

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