1. はじめまして。
初めて書く品になります。
脳内に展開しているのをぽちぽちとアウトプットできたらなと思っています。
ゆるふわガバガバご都合設定ですが楽しんでいただけたら幸いです。
───あの子は今日、来てくれているだろうか?
───約束は…覚えていないだろうな……。
───早く会いたいな、僕の
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あんまり乗り気じゃなかったけどお母様が強く勧めてくるし、親友のシャロンも一緒に行くのよ!ってすごく気合が入っていたからしぶしぶ今日という日を迎えた。
今日はギレスビア国の王家主催の夜会、いわゆる"デビュタント"の日。
今年16歳になる私は同い年のシャロンと一緒に夜会会場にいる。
──私、マリア・クローヴィス。三侯爵の内のひとつクローヴィス侯爵家の第3子で長女だ。
肩より少し長いくらいのお父様譲りのストレートな濃いめの茶髪にお母様譲りの珊瑚色の瞳。顔はいたって普通、だと思うわ。
一緒に来たのはシャロン・サーザラン。同じくサーザラン侯爵家の第1子で長女、次期当主になることが決まっている。
背中まであるふわふわの金髪は結い上げてあって、綺麗なエメラルドグリーンの瞳が夜会の照明で輝いている。普段から美人だけど今日はますます綺麗。
各家の子供たちの年齢を見て、数年分まとめて(毎年やると経費すごいものね!)デビュタントの夜会があるらしく、会場には1つ2つ年の違う子もいるようだ。
それに…今年は"聖女様"が私たちと同じ今年16歳になるらしい。
シャロンによると燃えるような赤い髪に輝く金の瞳を持つ子だとか。
……うん、もしかしなくてもきっとたぶん目の前にいる子だろうな!
今夜のデビュタント組の中に他に赤髪はいないし。
ゆるくウェーブのかかった肩より少し長いくらいの綺麗な赤い髪。
後ろ姿しか見えていないから瞳の色や顔はわからないけれど、立ち姿は美しいと感じる。
平民出身の子だって聞いていたけどまとう雰囲気は私より令嬢然としているんじゃないだろうか?
シャロンは聖女が気になるらしく今まで色んな話を聞かせてくれていた。
実家は本屋さんで平民の子にしては頭がいいらしい、とか
神殿に神託があって探し出されたらしい、とか
今度私たちも入学する魔法学園の入試で好成績を納めているらしい、とか
…どうしてシャロンはそんなこと知ってるのかしら?
まあ、シャロンの家は商店をたくさん経営しているから色んな話が耳に入るのかしらね。
そんなことをつらつら考えたり、隣のシャロンと他愛のない話をしながら待っていたらいよいよ王族が入場するようだ。
入場が告げられ、私たちは頭を下げる。そうすると正面にある数段高い場所の奥から王族の方々が姿を現す。
「みな、面をあげなさい。」
──とても40代とは思えない偉丈夫・ジェイムス国王陛下の重くも柔らかい声が響く。
「今日はこの夜会に参加してくれてありがとう。そしてこの国の未来を担う素晴らしい子供たち、君たちは大人への階段を1歩踏み出したのだ。先が見えないこともあるだろう。しかし道を見失ってはならないよ?
……オホン。年を取ると話が長くなっていかんな。」
さわさわと会場中から決して嘲笑ではない小さな笑いがもれる。
「さあ、今日という良き日をみなで祝おう!ファーストダンスはヴィンセント、お前に任せる。それと…みなあまりハメを外しすぎるなよ?」
と会場の私たちに向かってパチンとウィンクをする国王陛下。お茶目すぎか!(ちなみに国王陛下はいつもこんな感じなのでみんな慣れたものだ。)
そしてファーストダンスを任されたヴィンセント第1王子が壇上から降りてくる。
デビュタントの子たちから選ぶのであろうダンスのパートナー。
選ばれたいと瞳を輝かせる子もいるがいかんせん、今年は"聖女様"がいる。
みんななんとなく彼女が選ばれるのだろうと思っているはずだし、殿下も聖女のほうへ向かって歩いてくる。
私たちは邪魔にならないよう静かに下がろうとした。
が。
なんでヴィンセント殿下は私に手を差し出しているのかな???
本人の意思優先ですが男女問わず長子が跡継ぎになれる国です。




