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入学試験、初っ端から事件

そして、一週間の時が流れ、入学試験の日がやって来ました。

入学試験自体は一週間かけて行われます。受験者の多さと試験の内容、あと学校の規模を考えれば、だいたいこんなもんだよね。

俺の試験は初日に行われることになった。有利とか不利とかないと思うけど、初日から実技で満点を取った男現る!ってなったら印象が良くなるかもしれない。


王都までは距離があるので試験の前日に家を出て、向こうで一泊することになる。

家を出る時、父からは「自信過剰なくらいが丁度いい」との言葉を受け、母からは「他の受験生なんて芋よ!」との言葉を受けた。多分、二人なりのエールだろう。


「絶対受かるから」


そう言って、俺は家を後にした。


そして、今俺はマグナイツ学園の門の前にいる。

初めて見るけれど、王都の学校だけあってスケールが大きい。

校門の時点で、入るのをためらうレベル。

よく考えれば、王族なんかも通ったりするのだからこれくらい豪華じゃなきゃ困るよな。

さあ、俺のチート異世界生活、学園編の開幕だ!


そう思い、足を一歩踏み出した時だった。


「すいませんー!どいてくださいー!」


誰かが、後ろから思い切り俺にぶつかってきた。


俺は吹っ飛んだ、それはもう見事に。だって、ステータス1だからね。

相手も吹っ飛んだ、というよりは勢いのまま転げて言った。

幸いにも、俺は謎のスキルのおかげでダメージを負わなかったので、すぐに起き上がり。

俺の輝かしい一歩を邪魔したやつを見た。


俺の視線の先には、美少女がいた。

髪はタンポポのような優しい色のショートヘア。

全体的に小柄で、子リスを想像させる雰囲気。

やばい、モロ俺の好み。


なかなか起き上がらないので手を貸すと


「え?あっ、ありがとう!」


そう言って、満面の笑みを浮かべた。

太陽のような純粋な笑み。

一目惚れした。


「えっと、ぶつかっちゃってごめんね。ちょっと、肉体強化使ったら止まれなくなっちゃってさ。ほんと、ごめんね。あっ、怪我とかしてない?」


やばいやばい、何を喋ればいいのか分からない。

これまで、狭い交友関係で生きて来たのに、いきなり、こんな可愛い子と会話なんて。

何を喋ればいいのか。


「どうかしたの?」


上目遣いで、俺を心配してくれた。

可愛すぎる。


「好きだ」

「え?」

「え?」


告白してしまった。

告白してしまった。

告白してしまった。

何を口走ってるんだ俺は!

ほら、彼女困ってるじゃないか。


「えっと、えーっと、ごめんなさい!えと、じゃあね!」


彼女はそう言って、走り去っていった。

フラれた。

フラれてしまった。


「ふふふ、あはは、あはははは」


異世界生活の第一歩、初恋、ここに散る。


いいし!学園に受かればまだまだ出会いあるし。もしかしたら、彼女ともまた話せるかもしれないし!

俺はこの入学試験に全てをかけるんだ!

あー、そう思ったら、なんか力が湧いてきた。今ならなんでもできそうな気がする。


いざ!実技試験!

試験官から、試験の説明が始まる。


「今回、実技初日の部B班戦闘術を担当する、ザックだ!よろしくな!」

「よろしくお願いします!」


全員が声を合わせて言う。まるで宗教みたいだ。あっ、俺もちゃんと言ったよ、むしろ誰よりも大きな声で。


「試験はまずは、受験番号順に俺との模擬戦を行い、その後連続する番号の三人で模擬戦を行ってもらう。受験生同士の模擬戦で、もし瞬殺された場合は、俺との模擬戦を参考に点数をつけるから、あきらかな実力差があっても安心してくれ。加えて、勝敗は採点に関係ない。どれだけ力を示せるかで点数をつける!質問はあるか?」


一人が手をあげる


「受験番号、1018発言を許す」

「ザック先生との模擬戦では、先生は全力を出していただけるのでしょうか」

「場合に応じてだ!俺が全力を出さざるを得なくなったら出させてもらう!なんだ、全力の俺に勝つ自信があるのか?」

「ええ、先生に勝たせていただきます」

「楽しみにしているぞ、若造!」


あー、あいつは多分あれだよ。転生者だ。

そりゃいるよな、俺以外にも。全部で100人いるんだからこの学校にいてもおかしくない、むしろ、この国にいるならば転生者はこの学園に集まるはずだ。

しかもあれだよ、俺の受験番号1019番だから、模擬戦、あいつとだわ。

憂鬱だけど、その反面、ワクワクしてる。俺以外の転生者はどんな無茶なスキルを貰い受けて、どんなチートを手に入れてるのか。

戦うのが楽しみだ。

俺みたいな境遇じゃなかったら、全力でぶっ潰す!俺だけ不遇とか許せないからな!


「他に、質問あるやつはいるか?ないなら、試験を始める、模擬戦は隣の部屋で行う1015番から、順に入ってこい!」


こうして、入学試験が始まった。

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