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6.決断

 クレアの外はロボットで中は血肉の通った女の子が入っているのだ。だからクレアの内臓にされた麗良の子は気がおかしくなりそうだった。でもこんな姿で逃げ出してもロボットが脱走しただけと受け止められかねないので絶望的な気分になった。


 そんな激しい感情の起伏を受けた後。なぜかクレアを突然車外に放りだした。突然の事にクレアは呆然とした。その彼女に対しプリスはとんでもないことを言った。


 「悪いわねえクレア。あなたを試すことにしたのよ。このままずっと機械娘でいるのがいいのなら二時間以内にそこに書かれた場所に行きなさい。もしいたくなかったらその電話番号にかけなさい。そうそう、あなたのスマホも家の鍵もアパートのメイルボックスに入れておくから取りに行きなさい」


 その言葉の後、車は立ち去りクレアは道路に佇んでいた。暗闇の中、クレアの真っ赤なメタリックボディは街灯のかすかな明かりに反射していた。もし、その場に人がいたらどこからか逃げ出して来たなんかの用途に使うガイノイドにしか見えなかった。


 クレアはどうしようかと迷っていた。そのまま一度帰宅して電話して脱がしてもらうか、それとも・・・この時、クレアの内臓は今の自分に満足しはじめていたのだ。私は・・・クレアなんだ。このままでいた方が幸せなんだと。だから・・・


 クレアの足元にあった紙にはプリスたちのアジトの所在地が書かれていた。そこにいけば、おそらく・・・クレアでいられるはずだ。もし帰宅して電話したら・・・元の地味な女子高生に戻れるだろうが、それはそれでつまらない!


 だから取り残されたクレアが向かったのはプリスが待っているはずの場所であった。そこにいれば機械娘として生きていける! 

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