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2.車内

 それは家庭用ガイノイドだった。そのガイノイドは最近急速に発達した二足歩行型で超高性能AIを搭載したもので、人間と変わらない動きをするのを動画などでみた汎用タイプのガイノイドだ! だから初めて見たので興味津々だった。


 「こんばんわ。私はとある組織の構成員のプリスよ。あなたは選ばれたのですよ! ほら、覚えていないかな? 今の自分ではない自分になりたいと応募したじゃないの? アメージングな体験をしたいと」


 その話を聞いて何も思い出さなかった。そんなことしたかな?


 「心当たりありませんが」


 薬剤の効力が弱まったのか、少しだけ唇が動いた。


 「まあ、そうなのう? まあ、いいでしょ。あなたはこれから駆動装置としてこの娘の内臓になるんだから」


 だから駆動装置ってなんなのよ! それを聞こうとしたけどどういえばいいのか分からなかった。だから、こう聞いてしまった。


 「駆動装置になればいいことあるっていうのですか?」


 すると、目の前にいたガイノイドはこう言った。


 「言い忘れましたが、私の身体の中には駆動装置として人間の女が搭載されています。つまりはあなたも私と同じようにするのが目的です」


 えっ?私は機械の女になることなの? それって一体なんなのよ? そう思っていると説明してくれた。


 「簡単よ! あなたにこれから機ぐるみを着てもらうのよ。別に身体を改造するわけじゃないから負担もないしね。これから着てもらう機ぐるみはこちらよ!」


 その機ぐるみの外観はプリスと同じようなガイノイドがあった、ただ色はピンクの派手な機体だった。


 「あ、あのう・・・まさかあたいを駆動装置にするって横のピンクの、ですか?」


「ピンポーン! 正解! あなたが入るのはこの子です! 菱型サイバロイド・テクノロジー社製2032年式クレアのメタリック・ピンクタイプよ! ちょうどこの子の身長とあなたが同じぐらいだったからね、ちょっと来てもらったのよ!」


 そういってプリスはクレアの外骨格を開いて見せた。その中は空洞になっていたが、その中に女の子を入れてしまうという意味のようだった。


 「なんなのよ、あんた! 人を勝手にその中に閉じ込めるって事なの? いったい何が楽しいんですか? 」

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