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Walk Hand in Hand  作者: 阿瀬 ままれ
終章 Walk Hand in Hand
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後書き

 まずは、ここまで読み進めてくださりありがとうございます。この小説には思い入れがあり、それ故書きたいことが山ほどあるのですが、二つにテーマを絞ろうと思います。


 一つは、この小説を書く上での苦労について。

 物語の構成を考え始めたのは、僕が高校一年生の頃です。とは言っても、それは頭の中でだけの話。実際に書いて形に残すのは夢のまた夢だと思っていました。というのも、僕は小学生の頃から柔道一筋で、執筆どころか読書すらもろくにやって来なかった人間だったのです。プライベートにおいても、せいぜい漫画を読むかゲームをするかくらい。

 だから、実際に筆を走らせてみても、オノマトペばかりの陳腐なものしか出来上がらなかった。今振り返ってみても、とても人様に見せられるような代物じゃなかったなと思います。

 それでも、なぜか自信だけは持っていました。「俺の小説は面白くなるから見てくれ!」って。それで、小説家になろうではなく別の携帯小説サイトで活動をしていました。阿瀬ままれではなく、ブタマンという名前でです。

 その結果、色んな方と関係を持つことができるようになりました。中には携帯小説サイトで活動されている絵師もいまして、依頼で描いていただいたものや、ファンアートを頂いたこともあります。そういったイラストは、今でも大切に保管しています。

 色んな方と関係を持つようになりましたが、高校一年生から始めたばかりの執筆活動。当然文章力は他の方々よりも劣っていました。ですが、中には嫌な人もいましたが、良心的な方々に恵まれました。僕から頭を下げる形で、文章校正のお手伝いをしてくれたのです。

 ここで、特に世話になった方にお礼を申し上げます。一人目はトルコイさん。彼女こそが僕の文章に対する指摘、そして文章校正のお手伝いをしてくれたのです。そして、お互い執筆している上で、戦友として共に頑張っていこうと励まし合う仲になりました。今でもたまにですが、交友は続いています。

 二人目は、丸野智さん。僕が勝手に師匠と呼んで弟子入りした方。師匠からは、小説を書く上で注意すべきことや、小説との向き合い方などを教えていただきました。その教えがあったからこそ、完結まで頑張って来れたなと思っています。今ではツイッターの繫がりはあるものの、ほとんど話すことがなくなってしまったのですが、本当に感謝しています。

 さて、そんな感じで色んな方に支えてもらいながら執筆活動を頑張ってきたわけですが、いつまでも他人に甘えているわけにはいきません。いつかは独り立ちしなければならない。そこで、文章力において、目標とする人ではなく、目標とする作品を探そうという考えに至りました。色んな本を読みました。大人向けの作品は何だか小難しくて書けそうにないし、子供向けの作品は書けそうではあるけど自分の物語には合わないし……。悩みながら探し続けた結果、一つの作品に行き着きました。それが、ハリーポッターシリーズです。

 ハリーポッターを選んだ理由は、描写力と読みやすさが両立している点です。人によっては子供向けと捉える方もいるかもしれませんが、僕はこれこそが目指すべきものだと思い、模範としました。本作Walkに登場する四帝国を赤、緑、黄、青に分けたのも、この名残だったりします。

 ハリーポッターという模範を見つけてから、自分がこれまで書いて来た文章がいかに稚拙かを思い知りました。なので、納得がいくまで、数年かけて何度も書き直しをしました。その間に、「ブタマンは口ばかりで書き直しなどと言い訳をして全く前進しようとしない。駄目な奴だ」と言われて縁を切られたりしました。社会人になりたてだったこともあり、ミスの連続だった僕は自己嫌悪のあまり、軽度のうつ病を患いました。

 それでも、自分の意志を曲げずに書き直しました。そして、最後まで書き切りました。今思い返しても良かったなと思っています。これまでの自分だったら、人様に見せるのが恥ずかしくて仕方がないと考えていたと思いますが、今なら自信を持って「小説を書いている」と話すことができます。とは言え、駄目なレベルから普通のレベルになっただけなんですけどね。


 もう一つは、この小説を書こうと思った契機について。

 元々は、ファイナルファンタジーのようなロールプレイングゲームが好きだったこともあり、そういったストーリーを自分でも作ってみたいと考えたのがきっかけです。だから、小説タイトルがイレギュラーなアルファベットなわけですね。いや、もっと意味合いは他にあるんですけど。

 ストーリーを考える上で、何を伝えたいか、すなわちテーマを考えなければならない。そこで、僕は自分の経験を落とし込もうと考えました。僕はいじめられっ子でした。なので、僕相手になら殴ったりしても問題ないと、周囲になめられていたわけです。でも、いつだったか、とうとう我慢できずに相手をコテンパンに殴り返しちゃったんです。親や他の人達は僕を悪くないと庇ってくれたのですが、僕自身は殴ってしまったことに強い罪悪感を抱きました。そして、いかなる理由があろうと人を傷付けてはならないと考えるようになったのです。

 今でも、最近ではロシアがウクライナへ侵攻し、多くの民間人を殺傷しています。そして、表沙汰にはなっていませんが、プーチン大統領に裁きを下せというコメントをツイッターなどでちらほら見かけます。そして、それに賛同する方がそれなりにいます。ですが、僕はこれに反対したいのです。いかなる理由があろうと人を傷付けたり殺したりしてはいけないはずなのです。僕はそう信じ、その想いを本作Walkに込めました。

 ですが、僕のような思想は危険がつきまといます。反撃してこなければ、救いようのない悪は付け上がろうとしてくるものです。それを示すために、終章のエピソードを突発的に追加しました。なので、僕の思想は決して推奨するものではないことをここではっきりと言わせてもらいたい。

 とは言え、誰か一人でも許してくれる人がいてくれたら、もしかしたら救われる悪人がいるかもしれません。少なくとも本作Walkの主人公ラースはそういう馬鹿として描いてきました。なので、強要はしませんが、どうか悪人に手を差し伸べられる優しい人が少しでも増えてくれれば嬉しい。きっと、そういう優しい手を求めている悪人がどこかにいるはずだから。僕はそう信じています。


 最後になりますが、ゲーム活動と執筆活動を並行していたこともあり、完結に十年以上もかかってしまいました。お恥ずかしい限りです。それでも執筆を止めないことは大事だなって強く思いました。

 もし、かつての僕みたいに「面白い作品を書きたい!」と意気込んでいる方がいましたら、この後書きが少しでもそういった方の背中を後押しできていたら何よりです。僕もこれからも執筆活動を続けていこうと思っていますので、お互い頑張りましょう。

 ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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