2章 6話~亨Side 4~
※前半に若干、少女コミック程度の性描写があります。
ご注意ください。
「綾乃・・・・・・愛してる・・・・・・」
決して色白ではない綾乃の、それでも滑らかな肌の上に舌を這わせていく。
首筋から鎖骨、胸のラインを通り過ぎて腹部に達する。
ベッドに縫い付けるように組み敷いた綾乃は、俺の下で啼き声をあげ続ける。
しつこく繰り返す愛撫に、綾乃のソコは濡れそぼっていた。
「・・・・洪水だぞ?そんなに気持ちいいのか?」
そして俺は、あえて何もつけずに綾乃の一番奥まで入り込み突き上げ続けた。
その連休は宣言通り、綾乃をベッドから放すことはしなかった。
2ヶ月あまり経って、その関係が変わった。
綾乃の前夫の息子が家出をし、「お母さんと一緒に暮らしたい」と綾乃を訪ねて来たからだ。
「このおじさん誰?」
そう言われた時に、とっさに婚約者だと名乗った。
プロポーズもしてないのにと、綾乃は目を剥いた。
・・・・・・・・・・・・・確かにしてないな・・・・・・。
でも結婚する気満々なんだから構わないだろ?
「僕がいるけど、おじさん平気?」
そう聞かれて、俺は即答した。
「ああ、君の一人や二人、全然いてくれて構わないよ」
本当にそう思っているから、あっさりと答えられた。
勝手に話を進める俺たちの輪に入り込めず、右往左往している綾乃の様子が面白かったけどな。
とりあえず匠を育てていた義姉だと言う人に連絡を取り、近々訪ねる事になった。
でも匠の希望を叶えるには、義姉よりも義妹が鬼門らしい。
その義妹がどんな女なのか興味があり、話し合いについていくことにした。
「どんな人なんだ?その義妹ってのは」
顔をしかめたままの綾乃に聞いてみた。
『・・・・・・一応、長男の嫁ですけどね。匠の1つ下の娘が一人いますよ。でもすっごい我侭で・・・・・・』
「我侭?」
『ああ、はい。我侭というか、ご意見番というか。とにかく威張ってますね。だから離婚の時も、匠に会うことを拒否されたんですもん」
「そこの家で匠君が育ったわけじゃないだろう?」
『ええ、違います。年の離れた義姉の家ですよ。それと・・・・・』
綾乃が言いかけて口ごもる。
それは思いも寄らぬ事実だった。