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最弱職「便利屋」が攻略AIで挑む異世界冒険記 ―チート勇者とのAI対決を便利屋スキルで出し抜く―  作者: Mr.RX
【便利屋の一味の大冒険】

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海鳴りのダンジョン①モブパーティー

 「海鳴りのダンジョン」の入り口は、断崖の底で獲物を待つ怪物の口のように開いていた。

 辺りには、一攫千金を狙う冒険者たちが数十人もたむろしている。


 ライアンやルーク達は先行して潜ってしまってるようだ。


 「おい見ろよ、あんなガキ連れでダンジョン入りか? 死にに来たようなもんだな」

 「ほら、あいつ例の便利屋だろ? 俺たちは勇者の後についていけば間違いないって」


 (……聞こえてるっつーの。お前らはさぞかし強いんだろうな?)


 俺はスマホスカウターをかざし、さりげなく奴らをスキャンする。

 【パーティ名:鉄の牙団 / 平均レベル:7 / ダンジョン適性:F】


 (プッ……ククク、笑わせんじゃねーよモブ共。テメーラこそただのおこぼれ乞食じゃねーか)


 「「テメーラこそただの乞食だろ?」」

 カインとレイナが初めてハモった。


 (オイオイ、思った事をすぐに口に出すんじゃじゃない!無駄にトラブルを起こすなよ)


 そこへ、巨大な翼を広げたサスケが バサッ と一同の間に舞い降りた。


 「まあまあ皆さん、入口で揉めてもしょうがない。お宝の眠るダンジョンへとさっさと潜りましょうぞ」


 サスケの威圧感に気圧されたのか、男たちは「チッ、行こうぜ」と納得いかない演技をしながら、足早にダンジョンの奥へ消えていった。

 所詮は雑魚だ。正面切って戦う勇気など、最初から持ち合わせていない。


 「やるじゃねーかサスケ、しかしすまないがここから先は狭い。お前は岩場の方で待機してくれ。上空からの監視と、万が一の時の『救出』が任務だ」


 「承知した、涼殿。この眼、いかなる事態も見逃しはせぬ」


 ファントム・イーグルになり、更に成長したサスケを外に残し、俺たちは一歩踏み出す前に円陣を組んだ。


 俺はマジックポーチから『魔導マグライト』を取り出し、自分の頭に固定した。


 「じゃあエリスから始めるぞ。まず全員に物理防御と魔法耐性の強化バフをかけてくれ。ダメージを受けてから治すのは効率が悪い」


 「はい! 『聖なる盾よ、我らを包め――デュアル・ガード!』」


 エリスの祈りが重なり、俺たちの身体が淡い魔力の膜に守られる。


 「よし、じゃあ次はカインとレイナだ。カイン、お前の『索敵能力』をフルに使わせて貰うぞ。ローグのお前は暗闇でも鼻が利く。先行して見つけた魔物は即時報告してくれ。俺が計測し、弱点を弾き出す。物理ならカイン、魔法ならレイナ。ポジションは前衛にカイン。中盤に俺。レイナとエリスは後衛だ。これが俺たちの『フォーマンセル』だ」


 「了解だ、涼の兄貴。サスケを上回る俺の索敵力に期待してくれ」


 宿命のライバル、勇者ライアンが同じダンジョンにいる――絶対に負けられない相手の存在が、俺の思考を恐ろしいほど冴えわたらせていた。


 カインが即座に指を鳴らしす。

 「――早速来たぜ。前方三十メートル。大型二体だ」


 俺はスカウターで暗闇をスキャンした。

 【種別:蒼海魔蜥シー・バジリスク /魔獣LV8/ 弱点:雷、及び喉元の軟部組織】


 「カイン、喉元だ。雷切の錆にしてやれ。レイナの魔法は温存」

 「任せな! ――雷切、抜刀ッ!」


 カインの腰から、紫光の火花を散らす雷切が引き抜かれる。

 雷光一閃。魔物が悲鳴を上げる事すら許さず、通路は静寂を取り戻した。


 (素材は回収……待てよ!?)


 「カイン、すまんが仕留めたバジリスクの死体を俺たちの進路とは別の道へアイテムを残したまま積み上げくれ」

 「よくわからないがわかった」

 とカインが指示した方向に死体を積み上げる。


 (そうだそれでいいカイン。俺とのコンビネーションがわかってきたじゃないか)


 俺はついでに死体方向の壁面にさりげに矢印までつけといた。

 これで俺たちは奴らのうざい尾行をまけるだろう。


 「へへ、そういう事か、兄貴も性格悪いね」


 しばらく進んだ時、カインが天井の亀裂を指差した。


 「……兄貴、あれを見ろ。ずっと俺たちの動きを監視してやがる」


 そこには、半透明のクラゲのような形をした『眼球型の使い魔』が張り付いていた。

 俺はスカウターをズームさせ、スマホを取り出してギャラリーを開いた。


 (……ビンゴだ。やっぱりこいつ、以前ルークの側にいた奴と同じ術式紋様がある。あちらのLV30以上のハイレベル個体とは別物だが、術式のベースが同じだな)


 あの時、念のためにスマホで撮っておいたルークの使い魔の写真。そこに刻印されていた術式紋様と、今目の前にいる個体の波長が一致した。


 「レイナ、これに見覚えはないか?」


 「……ッ、間違いない。レイナの師匠の術式だよ。なんで今こんな場所に……」


 レイナの顔が険しくなる。

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