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最弱職「便利屋」が攻略AIで挑む異世界冒険記 ―チート勇者とのAI対決を便利屋スキルで出し抜く―  作者: Mr.RX
【生存確率28%】からのサバイバル

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18/50

「G」カップの衝撃!再び(アゲイン)

 生き残った聖騎士たちが、仲間のむくろを土に還していく。

 敵だったアンデッドも、元を辿ればベゼルを信じて戦った同胞たちだ。

 アデル大神官は最期の気力を振り絞り、散った者たちへ弔いの言葉を贈った。

 神殿の重厚な門をくぐった俺たちの足取りは、疲労で鉛のように重い。

 洗脳されていたとはいえ、ベゼルが背負った罪は深すぎた。

 明日の国葬に彼の居場所はなく、エリスの家族だけで、この後ひっそりと別れの儀が営まれる事になった。



――神殿内


 アデル大神官が握りしめていたのは、ベゼルの遺した【聖光(ホーリー・)ロッド】だった。

 すると杖が淡く発光し、まるで意思を持っているかのように、エリスの両手へと吸い込まれていった。


「……そうか。ベゼル、お前の願いなのだな。エリス、その杖を継ぐがいい。弟の魂は、今お前に託された」


 亡き叔父の想いをその身に受け、エリスが大僧侶への階段をまた一歩、力強く踏みしめた瞬間だった。


――


 その間、俺たちにはリュグレイン最高の料理が振る舞われていた。

 ファルコンのサスケも国を救った英雄という事で、その姿のまま大広間に通された。


 リーダーシップを発揮したい俺はあえて空気を読まずに声を上げた。


「湿っぽいのはここまでだ。死んだ者は生き返らない。だから生きてる俺た……」

「兄貴!このアーマー・チキン、めちゃめちゃ美味そう! 銀色のブーツまで履いてやがるぜ! ハハハ!」

(まだ俺が話を……こいつだけは……)

「見てみてー涼! レイナ、こんな可愛いデザート見た事ないよー」

(あっ、ここにもいたのね……)


 戻ってきたエリスが泣き腫らした目で俺を見る。

「涼さん、私の大好きなポトフをどうぞ!」

「有難う、でももう泣くな、エリス」

「えーん!」

 また泣かせてしまった……。


 そこにエリスの母がやって来て言った。

「あらあら皆さん、本日の激闘、本当に有難うございました。こんな夜更けとなってしまいましたが、料理の次は、準備ができましたお風呂で身体を癒してからお休み下さい」


「ふーーろ! ふーーろ!!」

 カインとレイナが深夜の割に異常に元気がいい。

 面倒だが一応突っ込んでおく。

「子供かっ!」


「涼、話がある」

 サスケが気まずそうに俺を奥に呼び出した。


「どうしたサスケ?」

「涼、謝っても許される事じゃないが、昨日から色々とすまない。お前の命を狙った俺や、レイナやエリスお嬢様迄助けてもらって。俺はお前に、返しきれない程の恩を受けてしまった」

「サスケ、今日はお前ら兄弟も活躍した事だし、その件はもう許す!

 ……と、心の広いヒーローなら言う所だろうが、俺はそんな単純じゃない」

「二つ要求がある」

「なっ、何だ言ってくれ。何でも聞こう」

「そうだなー。二つ目は脱衣場に着いたら言うとして、まず『ケーゴ』だ。サスケはこれから俺には敬語を使うのじゃ」

「敬語?」

「そうだ。中二のカインとギャルのレイナに言ったところで無駄だ。あいつらアホコンビは諦める事にした。だがお前は違う。二十五歳という年齢の割には心正しく、筋も義理も知っている。そして、そんなお前が皆の前で敬語を使えば、俺のイニシアチブが間違いなく上がる。イケるか?」

「わかった。いや、かしこまった」

「よし、次は風呂に行こう。

 英雄ファルコンは風呂にも入れるのじゃ。

 俺とお前とカイン、三人の裸の付き合いだ」

「御意」


 脱衣場に三人が集合する。


「サスケ、男女の風呂の境には約4メートルの壁がある。壁の向こう側にはエリスとレイナが既に入浴を始めたという、カインからの確実な情報も入っている。飛べるのはお前だけ。言いたい事がわかるか?」

「涼……殿、まさか二人を背に乗せて、妹の裸まで覗かせろと……」

「サスケの旦那~。今後の為にも兄貴の言う事は聞いておいた方がいいと思うぜ~?」

「う、うぬまでプレッシャーを……」

「あれ? 何でもするって言っただろ? それにお前だってエリスの裸見たいだろ?」

「旦那、ムッツリじゃないところを証明しろよ」

「湯船でカインのローグと雷光十字刃ライトニング・クロス・エッジの自慢話を聞かされるのと、幼馴染エリスの成長した「G」を拝めるの、どっちがいいよ?」

「……了解したでござる」


 いよいよ三人が運命の扉を開けて大浴場に入る。

 壁の向こうからレイナの声が聞こえる。

「キャーーー、エリスちゃん、胸大きすぎー」


「兄貴、俺もうしんぼうたまらねっす」

「落ち着けカイン。よし、サスケに乗って壁の上まで運んで貰うぞ」


 サスケの背に裸で乗る二人。


「ゆっくり、ゆっくりだぞ」


 バランスを崩しながらも羽ばたき、3人がなんとか壁の上に到達した。

 ――瞬間、全裸エリスの胸を見てカインが思わず声を出す。

「ドワーーー!! (しっ、しまった)」

「馬鹿野郎!」

「その声、涼さん?」

「しまった!」

 隣にいたレイナが叫び、放つ。

「ギャーーーーー!! 【泡沫バブル雷撃サンダー】!!」

 

「「「ギャーーーーー!!」」」

 

 バッシャーーン!

 

 感電した男三人が同時に悲鳴をあげ、バランスを失ったサスケごと男湯の湯船に墜落した。

「そもそも拙者の上に成人男子二人はきついでござる」

「先に言えよ!」


「今、兄貴もいただろ? エリスちゃん、あいつら三人本当終わってるわ」

「そっ、そうなんですか?」

「ヤバッ! エリスちゃん、ひょっとして天然? ヤバ!」


 その後、更に石鹸で転んで大開脚転倒したエリスを見たレイナは、この日から完全に天然ドジ娘として認識した。

 そして、俺はリーダーとしての格が危険領域まで低下していた。


 それでも全く懲りない俺は、親睦を深める為に皆で広間で寝ようと提案するも、エリスママにあっさり拒否され、皆、男女別々の部屋に寝た。

 流石にファルコン・サスケは外で寝た。

 最後までお読みいただきありがとうございます!


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