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最弱職「便利屋」が攻略AIで挑む異世界冒険記 ―チート勇者とのAI対決を便利屋スキルで出し抜く―  作者: Mr.RX
【生存確率28%】からのサバイバル

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決行前夜―Gカップ聖女とルイ・アルマーニ

 「――それで、救出作戦の具体的な経路だが」

 重厚な執務室。大神官が地図を広げ、苦渋の表情で言葉を紡ぐ。


 「弟さんと反乱軍は大神官に任せるとして、今回の人質奪還作戦の場所はどこなんだ?」


 シノビの男が低い声で答える。

 「北の廃砦です。そこには弟様が解き放った『A級指定の合成獣【グリード・キマイラ】』が巣食っています」


 「かなり遠いな、涼とやら、強敵だが本当に3人で大丈夫なのか?」


 「隠密奪還作戦だから少数精鋭じゃないと」


 (この便利屋の男の実力がさっぱりわからんのじゃが)


 俺はさりげなくポケットからスマホを取り出した。


 「ちょっといいかな。皆さんの装備や立ち位置を確認しておきたい。俺の故郷の道具でまあ、一種の儀式みたいなもんだ。気にせずそのままにしててくれ」


 俺はもっともらしい事を言って、スマホのレンズを向けた。

 シノビ、そしてエリスを撮影する。

 不審そうに眉をひそめる彼らを余所に、「トイレ借りるから、皆で進めてて」と場所を聞き、その場から消えた。

 

 個室に入り、スマホのデータをみる。


 《名無し:25歳》

 《ジョブ:シノビ》

 《身長170cm、体重57kg》  

 《その他データ無し》


 《エリス:22歳》

 《ジョブ:僧侶(ハイプリースト候補)》

 《身長:161cm 体重:48kg》  

 《MEMO:ホーリー・回復・状態異常解除魔法有り》


 (もっとエリスの詳細が知りたいな)


 スマホの天使の羽ボタンを押す。


 《使いますか?》


 『使う!俺ダウンしてたから助言あと2回分あるよな?』


 《もちろんです。涼さん》


 「じゃあ2回目に明日の奪還作戦のアドバイス貰うとして、先にエリスの身体や好み等の詳細情報を教えてくれ」


 《なんて嘆かわしい……私のアドバイスをこんな事に》


 「イヤイヤ、仲間の情報は大事だろ?」


 《じゃあ、シノビの詳細情報から行きますか?》


 「……イヤ……トクニイラナイ」


 《……。 エリス追加情報を表示》

 《視力:超近視》

 《ボディーサイズ:B92cm(Gカップ相当)W58cm H89cm》

 《好きなもの:頼りがいのある人、食べ物はポトフ》

 《嫌いなもの:嘘をつく人》


 「おお……っ!見た目通りすげー。GだってよG、じゃあノアは?ノアはどうなの?」


 《もうシャットダウンしてよろしいでしょうか?》


 「冗談!冗談だって、長い付き合いなんだからわかるだろ?」


 《悪い意味でわかります。嘘つきは嫌いみたいなので涼さんは気を付けて下さいね》


 「んな必要ないわ! 次は本題だ。明日の作戦を考えてくれ」


 《了解しました。ターゲットを分析します……。やはり報告した方がいいかと思いますが、同行するシノビの彼は『雷切』と『村正』の二振りの名刀を隠し持っています。推定LVは15以上。彼を前衛の「矛」にするのが最適解です》


 「マジか、名刀の二刀流かよ……。あのシノビ、やっぱただ者じゃねーな」


 《エリスさんは後方支援。そして涼さん、あなたは「戦場の支配者ディレクター」となってください》


 「え?俺が?」


 《はい。但し、今の作業着ではエリスさんのバフ込みでも防御力が不足しています》

 《『ストーン・リザード』のなめし革を手に入れ、膝と肘にプロテクターとして縫い付ければ、軽量かつ高い物理耐性が得られます》


 「なるほど、それなら俺の裁縫スキルでもなんとかなるな。他には?」


 《スリーマンセルにおける注意点です。エリスさんが回復魔法を使うと魔獣の『敵対心ヘイト』を強く集めるため、涼さんが盾となって彼女を守ってください》

 《また、魔力切れに備え、急速回復薬『マナ・ポーション(エーテル)』の多めの調達を推奨します》

 《それらを大量に収納できるアイテムは大神官が持っています。あとは涼さんの交渉力次第……》

 《……月の力が尽きたようです。落ちます》


 (有難う、ノア)


 俺は身体をなんとか急いで動かし、執務室に戻った。


 「遅かったですね涼さん、お身体大丈夫ですか?」


 (相変わらずエリスは癒やし系だなあ)


 「すまんエリス、包帯が取れてイチから巻き直したら時間がかかってしまって」


 (あれ?俺ったら早速……)


 「明日早朝の弟戦の作戦会議は終わった。後はお前たちの作戦だ」


 「私の従魔の【シャドウ・ファルコン】が偵察から戻ったのでとりあえず明日のナビは大丈夫です」


 「それじゃ俺の方から大臣達に準備して貰いたいものがある」


 「妻と娘の為じゃ、出来るだけの事はしよう」


 「まず『ストーン・リザード』のなめし革と、マナ・ポーション10本」


 「うっうむ、配下に言ってなんとか用意しよう」


 「それと、神官が腰につけているエリスとお揃いの聖なるナイフと、その丈夫そうな魔法の鞄……の大容量ポーチだ」


 「なっ……!? こ、これは私が長年愛用している『ルイ・アルマーニ』国宝級の魔道具だぞ!それにワシのナイフ迄……」


 「娘さんと奥さんの命と比べりゃ、安いもんだろ?」


 「お父様、必要なものです。私からもお願いします」


 「わっわかった。わかった。きょ、協賛しよう」


 「交渉成立だ。恩に着るぜ、神官殿」


 「ふう……まったく、とんでもない男だ」


 「準備は間に合いそうだ。あとの作戦の詰めは道中だな」


 「頼んだぞ、便利屋の涼」


 「まかしてくれ」


 コンコン


 「エリス様、お風呂が沸きました」


 「有難う、涼さんも是非入っていって下さい。傷にも良いと思います」


 「何!?お風呂!?」


 俺が想像したのは……


 宗教都市-リュグレインの夜は妖しく更けていく……

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