プロローグ
初作品、頑張って書きます!!
昔々、あるとことにナトゥーラ王国と言う国がありました。
豊かな土地に魔物や他国に勝るほどの戦力、そして瘴気から国を守る聖魔法の結界。
他に類を見ないほど豊かなその国の王宮。
この物語の主人公、ハク・ファルファッラは真っ白で花や肖像画などの飾り等は無く、決められた間隔で壁や床と同じ真っ白なドアの前を通り過ぎる。外からの太陽の灯りだけで充分なほどの真っ昼間に長い廊下を歩き、突き当たりにある、自身の名前がはめ込まれている自分の研究室へのドアへ手をかけた時、魔法士団団長に呼び止められ、迷惑そうな顔で振り向く。
魔法士団団長は苦笑しながら止まってくれたハクに近づく。
「そう、あからさまに嫌な顔をしないでおくれ、ファルファッラくん。
君に相談があるんだ。」
ハクは肩を軽く上下し、おどけた様子で近づいてきた団長に向き直る。
「面倒ごとは嫌ですよ?僕だって忙しいんですから。」
ハクの返しに魔法士団団長は真剣な表情で「国王陛下からの命だよ」と告げるとハクはふざけた態度を辞めた。魔法士団団長はそれを確認した後話し始めた。
「最近聖魔法の結界が揺らいできているのは君も知っているだろう?」
魔法士団団長の問いにハクは頷きながら返答する。
「えぇ、そのおかげで先日も魔物討伐に行きましたよ。」
「そう。S級である君たちBuddyが討伐に動くほどに聖魔法の結界が弱まってきていること、そして周辺の瘴気が増えつつあることも踏まえ、今回の緊急会議で聖女召喚を行うことが正式に決まった。
そこで、国一の魔法士である君にも参加してほしい。
これは国王陛下の命と言うことになる。」
そう言い切った魔法士団団長に、ハクは呆れたようにため息をついて「はいはい」と言う風に返した。
「強制参加って言いたいんでしょうが、いくら国王陛下の命であろうと、僕は聖女召喚に参加しません。そんな時間があるなら、僕は聖女を召喚しなくてもこの事態をどうにかする研究をしますね。」
ハクは躊躇うことなくハッキリそう言って「それでは」と研究室へ入って行こうとしたが、魔法士団団長が「ちょっ」っと言って慌ててハクを止めるのと、ハクが何かに気づいて止まるのが同じだった。
ハクは「あぁ」と言いながら魔法士団団長に振り返り、団長に話す隙を与えないようにはやばやと言葉を続ける。
「それから、僕は国一の魔法士ではなく世界一の天才ですよ。」
そう言って、ハクは魔法士団団長に軽く手を振りながら自分の研究室へさっさと入って行ってしまった。
今ままで国王陛下の命を断ったことのなかったハクが初めて断ったことに、驚いてしまった魔法士団団長はハクが閉めたドアに手を伸ばし固まっていた。
そこに、騎士団団長であり、魔法士団団長のBuddyが訪れ、不思議そうに魔法士団団長を見て声をかける。
「お前、何やってるんだ?」
「え?あ、いえ…実は先の件、ファルファッラくんに断られてしまって…」
「はぁ?あいつが国王陛下の命を断ったのか???
と言ういか国王陛下の命って断れるのか???」
「彼らは例外でしょう。この国最強のS級である彼らに暴れられれば止められる者はいないでしょうから…。
ところで、そっちはどうだったんです?彼のBuddyであるフィオーレくんは」
「あっちは相変わらず“Buddyに従う”だそうだ。」
2人は顔を見合わせしばらく困った顔で考え込んでいたが、ある一つの答えに行きつき、2人同時に頷くと揃って同じ答えを口にする。
「「王太子殿下に任せるか」」




