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火薬の魔女  作者: 鳥夏
第一章
7/16

それぞれ

空戦が起きた次の日、ナタリア王国にいつもの活気は無かった。


日の出てない早朝、海に出ようとした漁師が砂浜で一本の箒を見つけた。

不審に思った漁師はすぐさま城へ、その箒を届けた。

この発見が騒ぎのきっかけになる。


    _____________________________


ー 城内・会議室 ー


「調査に出し行方不明になった魔女の箒に間違いありません。」


「箒を盗み逃走もしくは、何かしらの事件に巻き込まれたと昨夜の時点で二つの可能性を考えていたが.....」


「やはり、事件に巻き込まれたと見るのが正しいか。」


「箒なんて目立つものを盗むとは思ってなかったが、正直盗まれた方が良かったな。」


「事件に巻き込まれたとなると、科人族との戦闘が起きたと見るのが妥当。」


「すぐに城の兵を警戒態勢につかせろ、残っている箒の数は?」


「ざっと80本ほど」


「80本すべて使って魔女兵を空に上げろ。国民にはなるべく騒ぎにならないようにしつつ家にいるように伝えろ。」


「了解」


「あと、俺はこれから国王会議の準備にかかる。もし本当に科人族との戦争が起きた際には、同盟を締結させる。」

    _____________________________


ー 海上 ー


「ついに対魔族の戦争か、ここまで長かったな。」


「やっとだな、約500年越しに雪辱を晴らせるな。」


「ただ、どうして空母が二隻だけしかないんだ?」


「初期に建造した二隻を改修するらしい。」


「このタイミングで?」


「対空火器を増やすらしい、それに建造途中だった戦艦を空母にする計画が出たらしい。」


「それまた、どうして?」


「さあな、魔女が水上戦力を持ってないと踏んでの事じゃないかね。」


「「各位、間もなく飛行準備に取り掛かれ、これより第一次攻撃を行う」」


「来たか」


「さて、一仕事やりますか」

    _____________________________


ー フォーヨンド魔女学院・寮内 ー


「ねえシセンちゃん、今日休校になった理由知らない?」


「いや何も知らない。」


「そういった事はベルマの方が知ってたりするんじゃ無いの?」


「私も何も知らないですわ。」


「だた休校ってだけじゃ無くて外出もしないようにって言われているのがね。」


「一応、ご飯を買いに行ったりするのは許されていますけどね。」


「せっかくいい天気なのに遊びに行けないのが残念だね。」


「じゃあさ、ご飯を買いに行くって言って遊びに行けばいいんじゃない?」


「でもそれはバレたら怒られますよ。」


「大丈夫だって、そんなバレることなんて無いから、ほら行こ!」


「あぁ、ちょっと!」

    _____________________________


ー ナタリア王国海域 上空ー


「よく聞け同志諸君! 科人族の連中が我々魔女を手にかけたらしい!

昔から語り継がれている、マリアの悲劇が今まさに、この時代! 我ら祖国の地において起きようとしている! 

だが祖国には、王から授かったこの箒、と兵ども(私達)がいる!

この悲劇をここで終わらせ、奴らに魔女の裁きを食らわせろ! 全ては祖国の為に!」


「「「祖国の為に!」」」

 



読んでいただきありがとうございます。


今回の話もまあまあ短いですが、キリがいいのでここまでにします。


個人的には、それぞれの思想を強調するために周りの様子を表す描写を無くして、キャラクターのセリフだけで話を進めていく書き方が気に入っているんですけど読みにくいですかね?


多分明日には更新できるかも?出来なくても数日後に出します。

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