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最凶アサシン転生~最凶殺し屋は老衰で死んだが、異世界転生して現代知識で無双する~  作者: 佐々牙嵯峨兎
1章 王都守護編

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第37話 敵前逃亡

 謎の声と共に地面からトラバサミが突き上げ、トンプソンコンテンダーを持つ方の腕を強く噛みつけられる。

 トラバサミの刃が肉や皮を裂き、強力な圧迫で骨が砕かれてしまった。

 俺は挟まれた腕からくる痛みに思わず叫んでしまう。


「グァァァァァァァ!」


 俺は強烈な痛みに顔をゆがめてしまうが、トラバサミを外そうとしても挟む力がかなり強い。

 くそ! かなり力が強いから中々外しにくいぞ!

 俺はそう思いながら肉体全強化を発動して、何とか取り外すことができた。

 トラバサミに挟まれた腕はグチャグチャになっており、回復光ヒーリングライトを何度も行わないと完治できないな。

 俺はそう思いながら顔をゆがめ、エステルは混合杖スクランブル・ロッドをグチャグチャになった腕に向けて詠唱する。


『無のエレメントよ。我が魔力を糧に破壊された腕を治し、癒す光輪を生み出したまえ!』

癒す光輪(セラフィア・ヘイロウ)!」


 エステルは詠唱し終えると混合杖スクランブル・ロッドの水晶が光り出し、傷を癒す光輪が生み出されてグチャグチャになった腕にまとう。

 すると傷が少しずつ癒していく。

 おぉ、患部に纏って癒すなんて、これはある意味に便利だな。

 そう思っていると、ゲーツは龍滅剣バルムンクを構えながら叫ぶ。


「隠れているつもりだが出てこい! 変貌したマリオネッツの仲間だろう!」


 ゲーツはそう叫ぶと、木の陰から異質な怪人が現れた。

 姿は右肩に青色の水晶で、左肩に茶色の水晶がはめられており、左右半分の色が白と黒で出来ていた。

 半分怪人は変貌したマリオネッツに近づいて言う。


「おめでとう、マリオネッツ。君は今日から10天星の一人・プルートと名乗るが良い」

「10天星にプルート?」


 俺は半分怪人が言った言葉に首を傾げ、グチャグチャにされた腕が治った。

 運よくトンプソンコンテンダーはトラバサミの餌食を食らわずに済んだが、腕に多少痛みは残っている。

 俺は治った腕を動かせることを確認し終え、俺はM950Aに変えてから構えて、半分怪人に向けて質問する。


「おい、さっき言った10天星って一体何者なんだ!」


 俺はそう叫んで答えを要求するが、半分怪人はM950Aを見て鼻で笑いながら言う。


「フッ、そんなもので我ら10天星に勝とうとするとは……人間はどこまでも愚かで哀れだ」


 半分怪人はそう言うと指を鳴らし、するとM950Aから鎖が生み出され、俺とゲーツを拘束する。

 ナッ、コイツの権能は物質を操ったりできるのか!?

 中々厄介な権能に苦渋していると、半分怪人はM950Aから出てきた鎖を掴み、縦横無尽に振り回す。

 俺とゲーツは半分怪人で引っ張られ、木や地面に叩きつけられる。


「ガハッ!」

「グフッ!」


 俺とゲーツは叩きつけられる衝撃で呻き、半分怪人は鎖を強く握って詠唱する。


『風と土のエレメントよ。我が魔力を糧に、雷鳴轟く弾丸を放て!』

雷光弾フォルゴレ・ショット!」


 詠唱し終えると指先に雷の弾丸が生み出され、それを俺とゲーツに向けて放つ。

 避けようとしても鎖で動けず、俺とゲーツは雷光の弾丸をもろに受けてしまう。

 雷光の弾丸をもろに受けて、体の芯まで痺れる電圧に思わず叫んでしまう。


「グァァァァァァァ!」

「がぁぁぁぁ!」


 俺が叫ぶとゲーツは苦痛で歪んで叫んでいた。

 クッ、高電圧の上に鎖で拘束されているから、電熱が発生して肉が焼かれる痛みと香りを感じてしまう。

 クソ! ディザスターは魔法を扱ってきたが、コイツも自由に扱えるのかよ!

 俺はそう思いながら半分怪人が放つ魔法に苦しみ、それを見たエステルは混合杖スクランブル・ロッドを構えて詠唱する。


『火とのエレメントよ。我が魔力を糧に、敵を葬る業火をまとった土碗を生み出せ!』

焼却土碗インシネレイト・ソルアーム!」


 エステルは詠唱し終えると、半分怪人の足元から業火をまとった土碗が飛び出し、半分怪人を掴んで地面に埋め込む。

 マリオネッツ……もといプルートは半分怪人を助けようとするが、体がとてもギコついている。

 多分まだ順応していないだろう。

 そう思っているとM950Aから出てきた鎖が消滅し、俺とゲーツの拘束が解除される。

 これで動けることができるが、さっきの電撃で体がガチガチで動きにくくなっている。

 それにニヘルから色々と聞かないといけないから、生きたまま確保しなければ。

 そう考えていると、黒焦げになったゲーツはニヘルを抱えて叫ぶ。


「今すぐ転移で逃走するぞ!」


 ゲーツの叫びにリザが俺を背負い、エステルは混合杖スクランブル・ロッドを握って詠唱する。


『無のエレメントよ。我が魔力を糧に、指定した場所に転移せよ!』

指定転移テレポーテーション!」


 詠唱し終えると青い光に包まれ、俺たちはゴエティアのゲート前に転移して戦略的撤退に成功した。

 俺はリザからおろされてゲーツと共にエステルから治療を受ける。

 だけど俺は歯を食いしばりって叫ぶ。


「……くそ!」


 そう叫ぶとエステルはビクッと驚き、少し申し訳なさそうに頭を下げる。

 惨敗したから悔しかったけど、いきなり怒鳴ったらびっくりしてしまうな。

 だけどそれでも負けた悔しさで叫ばずにいられなかった。

 そうしていると教師人たちがやって来て保護されたが、この戦いで惨敗を喫した。




▲▽▲▽▲▽




 ルイ達が転移されて数分後、半分怪人……もといアースは中級混合魔法・焼却土碗インシネレイト・ソルアームを破壊し、土の拘束から解放された。

 アースは肩や腕に付いた土埃を払いながら言う。


「さすが森妖精エルフの娘だ。まだ若いのに中級混合魔法を扱った上に、転移まで扱えるとはな」


 アースはそう言いながら土埃を払い終え、無詠唱で精密指定転移アーク・テレポーテーションを発動して、プルートと共に10天星のアジトに転移する。


ここまで読んでくださってありがとうございます!

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