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最凶アサシン転生~最凶殺し屋は老衰で死んだが、異世界転生して現代知識で無双する~  作者: 佐々牙嵯峨兎
1章 王都守護編

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第31話 バカ特攻トラップ

 俺とエステルとリザを含めたソロモン学園チームは、フルカス内にある森林に転送された。

 俺は少し辺りを見渡しながら考える。

 ふむ、少し離れたところに竹林があって、土も柔らかくて素手で掘りやすそうだ。

 ダビデ学院に勝てる方法を考えていると、一人の生徒が弱気になりながら慌てる。


「どうすんだよ……ダビデ学院にいるゲーツ・M・ジークフリートは異魔人イマジンの子孫の上に、去年の学園戦争を一人で勝利したんだぞ! 絶対勝てねぇよ!」


 彼はそう言いながら慌てだし、俺は少し頭を搔きながら考える。

 あらら、まさか俺の宣戦布告のせいでおびえている奴がいるなんて。

 ていうか、エステルとリザ以外はダビデ学院に怯えている様子を見せていた。

 どうやって勇気づけるか考えていると、エステルが前に出て言う。


「ううん、ルイ君なら大丈夫だよ」

「なんでそう言い切れるんだよ! 相手は大人数を一人で勝利した奴だぞ? そんな奴に勝てるわけがないだろ!」


 エステルの言葉に一人の生徒は若干切れ気味で言い返す。

 だけどエステルは少し同調しつつ答える。


「確かに相手は手ごわいけど、ルイ君は天魔やフォン先生に勝ったことがあるんだよ! それに私たちの力を合わせれば、先輩たちに対抗できる!」


 エステルの答えに一人の生徒が黙り、他の生徒たちはポツリと言う。


「確かに、ダビデ学院の連中にぎゃふんと言わせたい」

「うん、それにダンジョンの壁を壊したのなら、多少大丈夫だと思う」

「そうだな」


 他の生徒達も顔色が明るくなり、さっき慌てていた生徒も冷静になってきた。

 これなら大丈夫そうだな。

 俺はそう思いながらこの場にいる全員に、この森を使った作戦を伝える。

 それを聞いたエステルとリザ以外は首を傾げるが、二人の説明で理解し、俺は必要な備品を空間所持ストレージから取り出して作業を始める。




▲▽▲▽▲▽




 ダビデ学院の生徒たちは武器を構えながら話し合っている。


「あいつ馬鹿じゃねぇの? 俺たちのようなエリートに勝とうとしてよ」

「確かに俺らが負けるなんてありえないだろ。だよな、ニヘル嬢?」


 片方の生徒はニヘルに向いて言う。

 ニヘルはあくどい笑みを浮かべながら、龍滅剣反転バルムンク・オルタを構えて言う。


「えぇ、あの貴族の恥晒しの末っ子は本当に馬鹿ね。ジークフリート家に与えられる未知の兵器(ロスト・エネミー)龍滅剣バルムンクと、人工未知の兵器(ロスト・エネミー)龍滅剣反転バルムンク・オルタがあれば負けるわけないのよ」


 ニヘルはそう言いながら龍滅剣反転バルムンク・オルタを腰にある鞘に納め、ソロモン学園がいるエリアに向かって歩む。

 居残り組を除いて悠々と歩き、ソロモン学園がいるエリアに近づくと、特攻組は片手剣と盾を持ちながら攻めようとする。

 すると地面から弾丸が放たれ、特攻組の一人が撃ち抜かれた足を抑えて叫ぶ。


「ギャァァァ!? 足ぃぃぃぃぃ!」

「ウォ!? なんだよ、いきなり!」

「どうしたんだぁ?」


 特攻組が慌てているのを見て、魔術組は首を傾げながらやってくる。

 すると草山から鋭い棘が付いた枝が、魔術組のすねに深々と刺さる。

 魔術組は突然すねに棘付き枝に刺されたことに驚きつつ、顔を悪くして呻く。


「グェェェ……なんでだ? いきなり息が苦しく……!」

「ウゥ……誰か治癒魔法をかけてくれ!」


 魔術組はそう言いながら苦しみ、特攻組も撃たれた箇所を抑えながら叫ぶ。

 遠くで見ていたニヘルは面倒くさそうにしながら命令する。


「ハァ、治療班はケガした者たちを治療、探索系の概念コンセプト持つは罠を探って!」


 ニヘルの命令に治療班と探索系の概念コンセプト持ちは無言でうなずき、治療班はケガした者を治療しようとする。

 その時何かが空を裂き、治療班の一人が何かに刺され、ばたりと倒れてしまう。

 それに気づいたもう一人の治療班が慌てて声をかける。


「おい、しっかりしろ!」

「グゥ……」


 もう一人の治療班の叫びに治療班の一人はスヤスヤと寝ており、それと同時にスプリングフィールドM14を持ったソロモン学園の生徒数名が、木の後ろから出て叫ぶ。


「撃てー!」


 先頭の叫びと同時に数名は引き金を引き、銃口から7.62×51mm NATO弾を放つ。

 だが弾頭は先を丸めた上に、衝撃を吸収する素材でできており、もろに受けた者の体が穴だらけにならない。

 その代わり強烈な激痛が走り、それを受けた生徒たちは悲鳴を上げる。


「ギャッ!?」

「ぶべぇ!」

「急いで逃げ……」


 次々に激痛で気絶されるさまを見たダビデ学院の生徒の一人は、恐怖で歪んだ表情でこの場から逃げ出そうとする。

 しかしそうはさせまいと林の陰から何かが飛び出し、逃げ出そうとしていた生徒の後頭部にヒットする。

 逃げ出そうとしていた生徒は後頭部に弾丸を食らい、意識を失って前に倒れる。

 それを見た者は恐怖し、脂汗や涙を流しながら叫ぶ。


「なんだよ、これ! 相手は雑魚のソロモン学園だろ!?」

「あぁ、だけど何でこんな風に制圧されるんだよ!」

「い、急いでココから逃げないと……!」

「馬鹿野郎! 仮に逃げたとしても、ダビデ学院としての矜持はどうするんだよ!?」

「そんなの勝手にやっていろよ!」


 ざわざわと恐怖が遺伝し、逃げようとする者を止めようとする。

 しかし戦闘をお遊び感覚だった者が、いきなり死に瀕しているなら、誰だって我が身可愛さで逃げようとする。

 それを聞いた人は少し震えながら言う。


「そうだよな……逃げたっていいんだよな?」

「そうよ、こんなので命かけるなんて馬鹿々々しいでしょ?」

「だよな! 俺たちは早く逃げるぞ!」


 彼らはそう言いながらこの場から逃げようとする。

 しかし林の陰から放たれる弾丸は一人たりとも逃さず、逃げようとする者の意識を刈り取っていく。

 それを遠くで見ていたニヘルは慌てふためく。


「どうなっているの? なんでうまくいかないの!?」


 ニヘルはそう叫びながら、目の前に移る惨状を見て混乱する。

 そのころ特攻組や魔術組などの生徒たちは、林の陰から放たれる弾丸から逃れないと知る。

 するとある者は己のプライドのために特攻し、ある者は我が身可愛さで命乞いし始め、ある者はこの状況を信じられずに錯乱し、ある者は恐怖と絶望に耐えれずに気絶する。

 まさに八大地獄の阿鼻地獄を表した惨状に、ニヘルは何が何でも大逆転させる方法を考える。

 その時に後ろからゲーツがやって来て質問する。


「何やら向こうが騒がしいと思って、僕だけ来たが……これはすごい惨劇だ」


 ゲーツは疑似的な阿鼻地獄を見て、これを行える人間を考える。

 考えるゲーツにニヘルは、ゲーツの腰にある龍滅剣を見てひらめく。

 そうだ、これなら勝てる。最悪()()()()()()()()()()()()()()()ができる!

 ニヘルは一気に逆転の一手を構築し、ゲーツに耳打ちで作戦を伝える。


ここまで読んでくださってありがとうございます!

感想、誤字脱字、ご意見なんでも大歓迎です!


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